昔語り2
少年はなんでも見える力を使うときは瞳の色が紅く染まりました。
かつて、それを疑問に思った少年は当時、仕事が休みでいた父親に聞きます。
「どうして、自分の目は紅くなるの?」っと。
父親は少年の問いに嬉しそうに答えます。
「お前の目には母さんの愛情が受け継がれているからだよ。」
そう、答えた父親の瞳は誰よりも優しく少年は見えました。
「紅い目の化け物」
少年は信じていた友達に言われた言葉に怒りました。
少年にとって、力を使うときの瞳の紅は母との愛情だと信じていたからです。
少年は我を忘れて、友達に力を使いました。
友達は泣きながら助けてと懇願します。
それでも少年は止まりません。
少年は許せなかったのです。
自身を騙したことよりも、自身を裏切ったことよりも、自身を痛め付けたことよりも・・・
母との縁を侮辱されたことを。
やがて、友達は動かなくなりました。
少年はその時冷静になり、自身の行いをみて絶望します。
友達だと、誰よりも仲のよい友達だと思っていた少年は床に倒れて動きませんでした。
友達の父親も倒れています。
少年は後悔します。
自分の力があったせいで友達は自信を騙した。
自分の力があったせいで友達の父親はこんなことをした。
自分の力があったせいで友達はこんな目にあった。
少年は絶望して、目をくりぬこうとします。
しかし、出来ませんでした。
少年は自身の大切な家族の絆、誇りを捨てられませんでした。
少年は心に大きな穴を開けます。
いつしか、少年は力を隠すようになりました。
友達は幸いにも一命を取りとめましたが、心を病んで自殺しました。
少年は更に絶望に追い込まれ、いつしか、少年が自身の力を使うことはしなくなりました。
それでも、少年には特殊能力があることがシラレテいました。
なので、少年は偽ります。
水を操ることだけが自身の力だと。
そして、少年は平和に生きようとします。
自身の心の傷を隠して。
いつか、本当に理解してくれる人が現れて欲しいという願いと、人間を信じられないという気持ちが混ざった少年は作り笑いで周りを誤魔化します。
いつしか、少年は大きくなり、そして・・・・運命の少女と出会いました。




