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放浪系騎士の様なナニカの冒険記的なサムシング  作者: 名状し難い魔王
レッツゴー学園都市!え?違うでござるか?
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東の国、道中3


「そう言えば師匠の目的って何ですか?」


「目的?」


日が昇り始める少し前に既に出発の準備を終えた俺は朝食を作り風間やアリスを叩き起こして食わせながらタヌキチに昨日の竜の血を与えたり魔力を与えたり残った肉を食べさせたりしていた。


そこにふらりとなぜか水を滴らせ爽やかなハーブのような清涼感のある香りをさせる山田が問いかけて来た。

勿論俺も山田も全身鎧のため胸が当たったり、胸が当たったりなどのハプニングはない・・・ちょっと失敗したかなぁ


「目的…かぁ」


「そう!目的です!いえ特に理由があればどうとかそう言うわけではないですが…今もそんなに強いのに体を鍛え続け技を磨き続けていたり、そうかと思えば料理や魔法陣の解析、読書に耽っていたりと一貫性がないので…」


ふむ、若人はあらゆるものに目的を見出しそれを達成する手段を考えて成長する。しかしよく考えれば目的などない、それこそ当て所ない旅をしようと考える俺からしたら眩しい程の若さだがどうにも山田は目的と手段に気を取られすぎている気もする。


「目的はないかなぁ、強いて言えば目的探しが目的って感じかな?」


「自分探しの旅ってやつですか?」


それとはまた違う気がするが現状俺には女神様方からのお願いもないし、届けるべき品物もないし、俺のとって旅とは目的であり手段ではない、今回だってきまぐれで決めたことに色々面倒ごとが付いて来ているだけでそれを言えばいつも俺は自由気まま旅をしているのだろう。


「いや、旅ってことを目的に気の向くまま歩き回って行きたいだけかな。」


「・・・師匠は年下なのに世を捨ててますねー」


さて、車輪に強化と加速の魔法陣を書き直し、俺が影に作った居住空間を旧主としての権能によって好き勝手広げたり魔改造したりしているのだろうミゼールとミッシェルを放っておいて影からマリアを呼び出し今日も御者の代わりをしてもらう。


「山田、風間達多分半分くらい寝ながら飯食ってるからシャキッとさせて来て」


「アイアイ師匠!ふふん、昨日の特訓で殺気に魔力を混ぜれるようになった私は最強なのです!ふーははは!」


「へいへい、がんばれ。」


俺は馬車の幌が張った薄暗い中にいるであろうホーエンハイムを起こ・・・


「んにゃ?」


魔力を感知、確かにホーエンハイムは居るがもう一人何かがいる。魔力や空気の流れで感知ができないということは・・・


「なんだトオカか、起きろよ二人とも。」


「ムゥぅぅ、あと十分〜」


「お父様のおはようの『キス』を頂かないと「あ!ずるい!私も!」・・・」


とりあえず朝から俺の拳が真っ赤に燃えたのはいうまでも無く。結局頰にキスをするまで意地でも服を着ようとしなかったのでデコにキスをしてやったらホーエンハイムは真っ赤になって倒れてしまった。

トオカに服を着せるよう頼んだ俺はなんとか馬車の外で鼻血を処理し、何食わぬ顔で準備体操をするのであった。


「ククク…どうやらヒミツも男というわけなのじゃな!」


「ミッシェル…キャラがブレてるぞ。」


というか格好も可笑しい、なぜ巫女服なのだ。そして何故はだけているのだ。


「うむ!兄上と昨日また少し遊んでの!今度は性格と口調を見た目にあったように改造されたぞ、いっていてなんだがそろそろ自分が男だったというのを忘れそうなのだぞ!」


「しっかりしてくれよ…マジで。」


黒髪狐獣人型和装巨乳のじゃロリ・・・どこにでもいそうで意外といなさそうな、それでいてテンプレを感じさせるキャラをわざわざ兄貴を改造してまで造るミゼールとかいう鬼畜な旧主を俺はきっとよく知っている。

少なくとも今も影から顔だけ出して遊んでいるのを知っている。



さて、出発の時間である。

朝日が昇ったのを見送る間も無く山から後光が出ている様な状態でその山と太陽の位置関係的に全くの暗闇が生まれている街道を超スピードでランニングするだけの簡単なお仕事の始まりである。


「ふあはっは!遅い!遅いぞぉ!」


「クソっ!チート転生者めぇ!」


バカな風間君、これはチートではない神の才能・・・決して仮面でライドしそうなゲーム製作者ではないぞ!いやまあ、実際元から汗水垂らして海外回ったり空爆に巻き込まれたりテロられたりテロったり、そんな経験を持つ前世とうっかり神様から寵愛を受けてしまったばかりに旧主と殴り合ったり邪龍と戦ったり腕無くなったりした今世を持つ俺から言わせてもらうと…


「足りないんだ!圧倒的に努力が足りないぃぃぃ!おら!なんの武器も持たず五歳児の体でヤクザじみた街のチンピラ50人と組手してみろや!!」


「・・・いや、一体何したらそんな状況に?」


不覚!ホーエンハイムに突っ込まれるとは…俺も所詮人間であったか。


「いや、人間じゃないですよ師匠は」

「そうだな。」

「そう、だね。」

「お父様が人間であったら周りの人がノミか何かにランクダウンしてしまいますが…いいんですか?」


「褒めてるのか…それは?」


とりあえず走り出しだからアリスも風間も元気があるがこれが半分を超える頃話し声は俺と山田そして馬車に乗っているトオカ、ホーエンハイムにマリアになり、最終的に俺とマリアとホーエンハイムだけになる。

どうやらトオカは1日中人型を保てる訳ではなくどう足掻いても十二時間につき30分程度のインターバルか睡眠が必要になる。

アリスと風間は既に物言わず足を動かすグールじみた動きだし、山田もさすがに喋る元気はないらしい…しかし次のホーエンハイムの言葉に希望が生まれる。


「あ!街だ。」


「ウェーイ!fpsと暗殺ゲームのやりすぎで身につけたみよう見まね歩法を発動だぁ!」

「我が父の魔剣の力見せてあげる。『外魔力強制循環』外と中の二つの魔力を強制的に行き来させ魔力量を一時的に増強、身体能力を強化する!」

「師匠…もう、ゴールしてもいいですよね。」


「え。」


気がつけば魔力でかっ飛ぶアリスに妙に悪魔ハンターじみた謎の浮遊と地面を蹴るという行為の繰り返しのように見える謎の動きで加速する風間、そして魔刀の力で雷となった山田が遠くに行く。


「アレ…大丈夫なの?遠眼鏡で見えただけだよ?」


「・・・はぁ、鍛錬が足りねえか。」


彼らに追いつくのはそう難しくなく。街道の真ん中で魔力切れと疲労で倒れていたので仕方なく回収した。・・・学園国家は大きな円形の城壁がありそこに立ち入るのは自由だと聞いている。

とりあえず走り込みからかなぁと思いつつ俺は関所でもある王国最東端貿易都市イスガルに入った。

倒れているやつらについて色々聞かれると思ったがあちらからも見えていたらしく苦笑いされた。

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