ヒント・夢・オブ・カオス
気配が消えた…。
とりあえず私は今の会話をメモした。
忘れないため…それに、紙を渡して連絡したほうが良いかもしれないから。
私はそれを終えた後、ポケットに紙を入れて3階に上る。
そして、寝る前にひと祈り…
(ヒントだね!
…さっきの人。
魔法を使わなかったから何も分からなかった。
でも一つ分かることは特殊な探知魔法が使える事。)
魔法…なのかな。
気配…って言ってたけど。
何より、私のことを知ってた…不気味。
(多分戦場で活躍した影響で…
そのせいでここに来た…のかも。)
私の正体を知ってる?
それとも、何かの力を?
(力と言えば、祈りの力…かな。)
ペンダントを捨てたりして来なくなるか…ってことだよね。
でも、それが原因とは限らない…と。
「でも、もし全く関係ないことで付け回されてたら?
ふとした言葉とかで…」
(そっか、それもあるんだね。
…分かんないと、どうしようもないね。)
「いろいろ試してみる必要が…あるかもね。
ありがとう…お休み。」
私はそうして、眠りについた…。
しかし、その夜私は夢を見ることになるのだ。
それを示すかのように、天井の闇が不気味に渦巻いて見えた。
…
「おはよう!」
私は目を覚ますと、私がいた。
「暇だから来ちゃった…♪」
花畑に囲まれ、私達は軽やかに笑いあった。
結構、可愛い…
私って意外とそうなのかな?
「何してあそぼっか…」
一緒に本を読むとか…
「一緒に絵を描こう!」
そうだね、久しぶりに!
「そうだね…!何をかこっか。」
「お互いを描こう!」
私はじっと見て楽しそうな表情に指を走らせる。
目の前の私に、目が合うたびに笑顔を返された。
「描けた?」
「うん!」
「「せーの!」」
私は精いっぱい笑顔を描いたのに
私が描かれた絵は暗く悩んでいる表情…
…だった。
「わああ、すごくいい笑顔。
私も、そうだったらいいのに…」
その絵を見て直感で思った。
このままじゃダメだって
「どうしてこんな絵になったの?」
「…そういう表情をしてたよ?」
…私、思ったより余裕がないのかもしれない。
もう少し、余裕をもって落ち着かなきゃ。
そう思うと笑顔で寝ている自分が見えた。
悩んでるより、絶対いいよね。
あれ、私って誰だっけ?
腰を据えて、いろんな手段を考えよう。
「安心したみたいで良かった…!
そうだ、あの後何があったか聞かせてね♪」
「うん!」
何か、夢にしては違和感があった。
だって、ほんとに会話してるみたいで。
でも…今は…考えなくていっか…
…
朝…
うーん、いい目覚め。
まるで昨日の事が、全て夢だったみたいに…。
でも…
…そういう表情をしてたよ?
その言葉が耳に残っている気がして、頭を振った。
「フラリスさんおはよう♪」
朝日が昇り小鳥がさえずる中
あの笑顔、あの心で私は一日を始めた。




