56 魔理樹が呼ぶ
2024/5/6神出鬼没の魔法について説明を調整しました
2時間くらい寝ることができよ……。
虎鉄くんは取り掛かって3時間くらいで眠ってしまったけど!
しかし、この区画の名簿確認を終えることができた。がんばった、俺。そして、直接の帝国工作員はファーニス・タワーと区画にはいなかった。
帝国もチトセ・インダストリーの心臓部に忍び込むのはリスクが大きいと考えたのではないかな。残ったのがあのメイドの工作員なのだろう。
でも、帝国と繋がっている企業のスパイは200人ほどいた。
それと自由連盟と共和連合、他の企業の産業スパイがそれ以上いたけど、チトセ・インダストリーもあえて泳がしているんだろうな。一応、マウーフさんに伝えておこう。
そうそう、なぜイルミルちゃんを誘拐したのかは、このクエストを終えた後に開示してくれるそうだ。
ということは身代金目当てではなく、別の目的だったんだろう。
これを聞いたら、依頼は「テスト」だって言ってたけど、今回の次のクエストはよりタフなものになりそうだ。まだテストに通ったわけではないけどね。
虎鉄はやった方が楽しいって言いそうだ。それにやらないとみんなが困ることになりそうだ。だから、やる。
今は13時の30分前。宇宙港の65番のハンター・ユニオン専用の船渠で待ち合わせだ。宇宙港へは神出鬼没の魔法ですぐ行けるから、まだ寝ることがでるはずだが……。
そういえば「神出鬼没の魔法」は、何かと試してみたところ「神出鬼没の魔法Ⅰ」は今いる惑星で移動できるようだ。レベルが上がれば惑星間も移動できると思うが、光年レベルで移動するにはレベルがどれくらい必要かは怖くてナビに聞けていない。
あと、移動するのは俺だけではなく、接触していれば移動できる。さらにレベルが上がればもっと色々できるってナビが教えてくれた。レベルはあと幾つ上がれば~っていうのは教えてくれないけどね。
なんて考えていた時、俺達に割り当てられた部屋のドアがノックされる。ちなみに虎鉄はまだ寝ている。
「わたしよ。もう起きてる?」
ムギホシだ。起こしに来てくれたのかな。
「今、開けるよ」
自動ドアだけどロックされてたみたいだ。
「今日の予定を伝えておこうと思って」
丁度良く虎鉄も起きたから、3人で簡単なミーティングだ。
ムギホシはバトゥと一緒にゼルコバさんとジルオレさんと会談するそうだ。おそらく双方200年にあったことを語り合うのだろう。ひょっとして俺達が帰ってきても続いているかもしれない。
俺と虎鉄は、昨日聞いたように近くの衛星に行ってモンスター討伐のクエストだ。3日で帰って来れるとグンドさんが言っていた。
「じゃあ、がんばって。コテツはドワーフと喧嘩しちゃ駄目よ」
「ニャヒヒ、仲良くやるミャ。それにムギホシにまた近づくからニャ!」
「よかったら面白い話があったらあとで俺達にも聞かせてよ」
そう言いながら俺は虎鉄を肩に背負った。
「行ってくるよ」
「ムギホシもがんばってニャ」
ムギホシは微笑んで手を振ってくれた。
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ドックでは、今度はバトゥが待っていた。
なんとエルフィンⅡ改を改修してくれたのだ。OSを入れ替えてくれたり、とりあえず15時間でやれるとこだけは新しくしてくれたり。エンジンはオーバーホールして調整済み。エルフィンⅡ改を全体的にチトセ・インダストリーの最新の部品に交換してもらったみたいだ。これはのう「改」と呼べないな。エルフィンⅡRと呼ぼう。「改」と「R」は一緒じゃないかと思うけど、いいじゃないか。な、虎鉄もそう思うだろ?
「好きに呼べばいいニャ」
はい。そうします。
「まだ超空間エンジンはクラス3のままです。帰ってきたら本格的に改修しますので」
まだ序の口だそうだ。外見はそのままで中身は最新のものにしてもらえるってわけだな!
「これはエルフ族の王家に対するドワーフ族のチトセ社のアフターサービスですから。期待してください」
あ、持ち主はムギホシだった。わかってるよ。ちょっと忘れてだけだよ。
「では、私はファーニス・タワーに戻ります。タツロー様、コテツ様ご武運を」
バトゥは急いで行ってしまった。まだ、時間に余裕があるからファーニス・タワーまで送ってあげても良かったと気が付くのは彼の姿を見送ったあとだった。
では、気を取り直して久しぶりにステータスでも見るかな! この星に来るまでLV57だったけど、宇宙港の一件で経験値が溜まってLV58になりました。と、いうわけでステータスはこんな感じです。
■田中達郎
魔法使い
LV58
HP:9192
SP:13907
[アクティブスキル]
火術の魔法Ⅲ 水術の魔法Ⅲ 土術の魔法Ⅱ 風術の魔法Ⅱ
氷術の魔法Ⅱ 雷術の魔法Ⅱ 光術の魔法Ⅰ 重術の魔法Ⅰ
暗闇の魔法Ⅱ 毒詛の魔法Ⅱ 石化の魔法Ⅰ
緊縛の魔法Ⅱ 睡眠の魔法Ⅱ 麻痺の魔法Ⅱ
吸命の魔法Ⅱ 吸精の魔法Ⅱ
土防の魔法Ⅰ 風防の魔法Ⅰ 火防の魔法Ⅰ
水防の魔法Ⅰ 氷防の魔法Ⅰ
爆炎術の魔法Ⅰ 暴水術の魔法Ⅰ 荒土術の魔法Ⅰ
乱風術の魔法Ⅰ 透氷術の魔法Ⅰ 轟雷術の魔法Ⅰ
癒しの魔法Ⅱ 解毒の魔法Ⅱ 石化解除の魔法Ⅰ
沈黙の魔法Ⅱ 恐慌の魔法Ⅰ 追尾の魔法Ⅰ
与命の魔法Ⅱ 与精の魔法Ⅰ
物理防御力UPの魔法Ⅱ 魔法防御力UPの魔法Ⅱ
神出鬼没の魔法Ⅰ
黒炎龍の魔法 全SP(使用最低SP1000/使用SP量より与ダメージ量増加)
瀑水龍の魔法 全SP(使用最低SP1500/使用SP量より与ダメージ量増加)
[パッシブスキル]
魔法攻撃力アップⅣ SP回復速度アップⅣ
INT最大値アップⅣ MND最大値アップⅢ
STR最大値アップⅠ
■虎鉄
忍者
LV:58
HP:30989
SP:5831
[アクティブスキル]
ぬすむⅢ 開錠Ⅲ
盗み聞きⅢ 遁走Ⅲ
土遁の術Ⅰ 水遁の術Ⅰ 火遁の術Ⅰ
手裏剣【火】 手裏剣【風】 手裏剣【土】
手裏剣【水】
影分身【弐】 SP2000/使用時間1分
[パッシブスキル]
物理回避率アップⅢ 隠密Ⅲ
不意打ちⅢ 投擲Ⅲ
DEX最大値アップⅣ AGI最大値アップⅣ
STR最大値アップⅠ
軽身功Ⅱ 毒無効Ⅱ
急所攻撃Ⅱ 宝探しⅡ
カウンターアタックⅡ
空蝉の術Ⅱ
俺に関しては、「重術の魔法」と「石化の魔法」と「石化解除」が新しく使えるようになった。重術っていうのはグラビティ系と言った方がわかりやすいかもしれない。対象を重力で圧し潰すって感じだ。「石化」は石化を「させる」魔法と「直す」魔法でこれは言わなくてもわかると思う。たぶん石化のブレスを吐いてくるモンスターとかいるんだろうな。
虎鉄の方は、「土遁の術」、「水遁の術」、「火遁の術」が使えるようになった。 「土遁の術」は土竜のように地面の中に隠れたり移動したりできる術で「水遁の術」「火遁の術」は水と炎の中に隠れたり移動できたりする術だ。忍びの道も本格的になってきたと思う。
最後に、二人ともパッシブスキルで「STR最大値アップ」が付いた! 地味だけど嬉しい。
このスキルを試せるのもクエストを受けた理由の一つだったるもする。
「もうすぐ待ち合わせの時間だニャ」
「65番のドックってここだよね?」
俺と虎鉄が顔を見合わせているところにグンドさんと3人のドワーフがやってきた。
「アンタ達かい。魔理樹に行くんだろう? アタシ達に付いてきな!」
65番ドックに豪傑と言うか姉御的な女性の声が響いた。
次回はいつも通り日曜日の25時に更新します。
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