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父娘で冒険しよう  作者: 諏訪丸


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第13話 魔狼の群れ

午後も同じような行動だった。3つのゴブリンの群れと遭遇し、礼二はこれを何の苦も無く、片付けた。

そのゴブリンの群れを退治していた時、礼二の脳内にアナウンスが響く。

「魔物の討伐経験数が100になり、冒険者レベルが2になりました。」

突然のアナウンスにびっくりする。

(え、冒険者レベルが2になった?)思わずアナウンスに突っ込みを入れる。

レベル2になったことで何か特典でもあるのかと思ったが、アナウンスはそれだけで終わる。

(なにも説明ないのか!)文句を言いたくなるが、何も応答ない。

ゴブリンを倒していた最中だったので、それ以上詳しく聞いている暇もなかった。


小休憩の間に、さっき聞こえた声を呼び起こすように問いかけてみた。

『俺の冒険者レベルが2になったのか?』

『レインの冒険者レベルは2です。なお討伐の経験度は3で、これが200になると次のレベルになります。特典は魔物に対し、自らの気配を少なくできるようになります』

簡単な説明だった。

もっと詳しく知りたかったが、その後、何も返答はなく諦めた。前はレベルアップに100が必要だったが、今度は200になった。

(それだけ、レベルアップが難しくなったのか)そう思うしかない。


翌日からはデオゴーンではなく、兵士1人が付いた。隊長としての職務があり、何時までも砦から出ていることは許されない。

ただ、一般兵が案内役になったのは気軽でもある

その案内役に、礼二たちが来て、酒が飲め、すっかり楽しくなったルドだった。

大柄で赤ら顔な男は、恵美を可愛がり、恵美も懐いていた。

「ルド兄ちゃん」と呼ばれるだけで、でれでれに顔を崩してしまう。


午前中、順調にゴブリンや角ウサギなどを倒していた。

その角ウサギを倒そうとした時、思わぬ効果を発見する。前も慎重に近づいたつもりだったが、気づかれてしまい、角ウサギを取り逃がした。ただ、今回は、ウサギに気付かれないまま近づくことができ、4匹いた魔物を穴に逃げ込まれずに倒すことが出来た。

(もしかして、気配を消す特典のおかげか。それなりの効果があったとしか思えない。

確か、昨日角ウサギを取り逃して、気配を消せたらいいなと思った。もしかしたら、欲しい特典は願えば、叶うのか?)

都合の良すぎる考えかもしれないが、そうであれば良いなと思ったのも確かだ。

そんなこともあったが、狩りは順調に進んだ。


異変を感じたのは3日目だった。

草原に入るとやけに静かなのだ。

ゴブリンはおろか魔ネズミや角ウサギなどが全く見えない。

礼二は地面に掌を押し当て振動を探る。触覚を鋭敏にするとネズミたちが巣の奥に潜んでいるのが分かる。ウサギも同じだ。彼らは何かに怯え、巣の奥でじっとしている。

「今日は何か変です。」レインジが伝える。

「そうですね、慎重に進みましょう」ダンケルも草原の異変を

感じとっている。

今日も草原を歩いていた時、生臭い風が流れて来る。

「魔物、それも犬系の群れがやって来る。」礼二が警告を発する。

はっきりと分からないが魔物が近くにいるように感じる。

そして気付けば、20頭近い狼の集団に囲まれていた。

この時にはダンケルたちは恵美を囲むように円陣を組んでいる。誰も慌ててないのは見事だ。礼二は一人離れ、魔狼を待ち受ける。


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