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同じクラスのお嬢様が、冴えない僕に構ってくるんだけどどうしたらいい?  作者: Atelier Lotus


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第137話 女子禁制

 正義のマンション。


 テーブルには、打ち上げ用の料理が少しずつ並び始めていた。


 しかし。


 当の女子二人は料理どころではなかった。


「気になる!」


「気になります!」


 二人は同時に立ち上がる。


 正義は嫌な予感しかしなかった。


「……おい」


「まさか」


 凪は満面の笑みを浮かべる。


「第二回!」


「正義の部屋探索やー!」


「いえーい!」


 栞まで嬉しそうに手を挙げる。


 正義は頭を抱えた。


「なんで第二回があるんだよ……」


 二人は遠慮なく本棚や机を眺め始める。


 すると。


「あっ」


 栞が一冊の漫画を手に取った。


「これ……少しだけ」


 表紙には人気少年漫画。


 栞はページを開く。


 一ページ。


 二ページ。


 三ページ。


 ……


 気付けば、夢中になって読み始めていた。


 凪が呆れたように眺める。


「栞」


「本来の目的忘れとる!」


 栞は顔も上げずに答える。


「もう少しだけです」


「ここで続きが気になってしまって……」


「完全にハマっとるやん!」


 凪が思わずツッコむ。


 正義は深いため息をついた。


「栞」


「お前……」


 栞が顔を上げる。


「はい?」


 正義は苦笑しながら言った。


「最近、凪化してないか?」


 一瞬。


 部屋が静まり返る。


 凪が目を丸くする。


「えっ?」


「うち、こんなんなん?」


 正義は即答した。


「今更かよ」


 栞も小さく吹き出す。


「ふふっ……」


 凪は頬を膨らませる。


「ひどい!」


「私はもっとしっかりしとるわ!」


「どの口が言う」


 正義が呆れたように返すと、


 三人は顔を見合わせ――


 大笑いした。


 部屋には、久しぶりに何の心配もない笑い声が響き渡っていた。

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