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第24話 卒業と普通
――それから、私と先輩は言葉を交わすことはないまま、先輩の卒業の日を迎えた
先輩は志望校に落ちて、少し遠い公立校へ進学したと聞いた。
声を掛けようと思えば、掛けることはできたのかもしれないけれど、声を掛ける理由を見つけられなかった。
先輩がどう思っていたのかは分からない。
卒業式の日。
同級生の女の子と写真を撮っていた。
もう先輩は、次に進んだのかもしれない。
それなら尚更、私が声を掛ける理由がない。
私はまだ次には進めない。
でも、4月になれば先輩は学校にいない。
きっと、そのうちそれが普通になる。
だから、このままでいい。
そう、自分に言い聞かせた。




