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氷室の野望(仮)第壱巻 ~戦国突入編~  作者: 和音
本編

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27/50

27 続きからはじめる(1567年8月9日 織田家)【初陣】


2人でログインすると、いつもとは違って部屋ではなく外だった。

そして、ものすごく物々しい雰囲気だった。


すぐに気付いた。

これは……ついに戦場だ。


辺りを見回し、日付を確認すると、

『1567年8月9日 織田家――』

とあった。


どうやらここは稲葉山城攻めの本陣らしい。

陣幕に囲われており、床几と机がある。


その机の上には墨で書かれた地図と、土で作られた模型。

たぶん稲葉山城を再現したものだ。

誠人(信広)も隣で険しい顔をして机上を見ている。


すると、

「殿!陣触れが整いましてございます!」

猿(秀吉)がやってくるとすぐにひれ伏して言った。


「うむ」

そう言って私は皆が揃う場所へ向かった。



おおー。

なんかわんさか武将が居る。

到着するとそこには、三十人以上の武将たちがひれ伏していた。

壮観である。


「長秀、説明せよ」

私は上座近くに伏していた丹羽長秀に言った。


「はっ」

そう言うと長秀はすくっと立ち上がり、書状のようなものを広げて読み始めた。


「城の南門、大手方面を柴田権六(ごんろく)、佐久間信盛、拙者(せっしゃ)丹羽長秀が務め申す!」

「「おおー!!」」

皆が応じる。


長秀は続ける。

「次いで西側。退路遮断として稲葉良通、氏家直元、安藤守就の美濃勢が務め申す!」

「「おおー!!」」


いいね、この雰囲気。

テンション上がる!


「次いで東と北側、瑞龍寺山方面からは池田恒興、森可成、木下藤吉郎秀吉が務め申す!」

「「おおー!!」」


「なお、奇襲隊として木下藤吉郎秀吉がこれを併せ務め申す!」

「「おおー!!」」


長秀が読んでいた紙を下げ、

「以上が陣触れにございます!」

そう言って再びひれ伏した。


ここはまずは任せてみるかな。

「うむ。異存はない。

皆のもの、見事に落としてまいれ!!」

皆を見据えて声を張った。


「「「「おおーーーーーー!!!!!!」」」」


いかん。

これめっちゃ気持ちいい。

爽快感がすごい☆

と、心の中はウキウキしていたけど、もちろん顔には出さない。


私は右手に持っていた軍配を高く上げ、

「かかれ!!!!」

と軍配を振り下ろしながら叫ぶと、皆も雄叫びを上げながら本陣を駆け出して行った。



「姉ちゃん、かっけーー!」

誠人が興奮しながらも出来るだけ小声で言った。

「ふふ……さあ、行くぞ信広」

私はそう声を掛けると、本陣中央へ向けて歩き出した。



本陣中央に着くとそこには竹中半兵衛が居た。

半兵衛は私が来ると、やや頭を下げて迎えてくれた。

私は用意してあった床几に座った。

ここに居るのは私と信広と半兵衛、そして他におじじ武将と若い武将と二人が居た。


誰?と思ってまずはおじじ武将を見みてみると


―氏名:林秀貞(54)

―統率:52

―武力:44

―知力:68

―政治:72

―魅力:57


おお、さすが政治は高いね。

次に若者を見てみる。


―氏名:前田利家(28)

―統率:75

―武力:83

―知力:62

―政治:41

―魅力:70


犬千代だ!!

さすが槍の又左。武力が高い!

そして政治が低すぎる。加賀百万石までにしっかりと勉強させないとね。



無言でしばらく時を待つ。

ただ、私はすぐに我慢出来なくなった。

ちなみにトイレではない。(尿意は無効化しているので。)


――戦っているところが見たい。


平地にある本陣は陣幕で囲われているので、戦場をその目で見る事が出来なかった。

なので、ここは立場に物を言わせて実際にこの目で見ることにした。


「利家。城攻めが見えるところに案内せい」

そう言って立ち上がった。


「は、ははっ」

利家が慌てて立ち上がり先導してくれた。

そして少しひらけた場所で目にしたのは――



そこには、確かに戦場があった。

ゲームのように兵数が増えたり減ったりではない。

超リアル。


少し離れたこの位置からでも分かる、人が生死を掛けた戦場。

血しぶきが舞い。怒号が響く。


すごい。

本当にすごい。


ただ、よく目を凝らしてみると現実と違うところもあった。

恐らく戦死したと思われる者は、そこに亡骸を横たえるのではなく、死してしばらくすると淡く光りその姿が無くなるのだ。


そして、戦場のはるか上空には、

『織田軍:14,892 対 斎藤軍:3,271』

のウインドウが浮いていた。

見ているとその数字が双方減っていく。

まさにこの戦場にいる兵数を表していた。


「やはりこちらの方が減りが早いですね」

信広が呟く。

「そして、すごい……」

誠人も感動しているようだ。


すると視界の隅に『!』マークが。

目力クリックすると

『奇襲を仕掛けることが出来ます。仕掛ける場合は命じてください』

の表示。


私はすぐに動いた。

「秀貞、誰かすぐに動けるものはおるか?」

すると秀貞が答える。

「はっ。陣触れの通り木下藤吉郎秀吉が控えております」


よし、ここだな。

「秀吉に命じよ。これから崖側を上り夜までに到達。

夜四つ(23時)をもって奇襲を仕掛けよ」

「ははっ」

そう言って秀貞はすぐに伝令を走らせた。


「利家、続けて伝令を出せ。

攻め手はこのまま続けさせよ。

但し日入(にちにゅう)(17時)をもって休ませよ」

利家もすぐに伝令を走らせた。


すると、私の身体が白く点滅した。


自分のパラメータを見ると

―統率:85 → 86

―知力:74 → 75

に上がっていた。


目線を再び戦場に向けていると、約5分後には攻め手の勢いが強くなった。


なるほど。

伝令を走らせてから実際の動きになるまで、私の統率力で約5分か。

早いほうだ。

もちろん戦況によっても違うのかもしれないが、こういうのは実際に体感した方が分かりやすかった。


そして定刻になりいったん攻城戦は休止、夜を迎えた――




<1567年8月9日時点>

―歴史乖離率:3.1%

―安定化モジュール:通常出力

―現実世界アンカー不安定率:0.7%(無効化処理済)

―管理者権限保有者:氷室真紀


織田信長【真紀】(33)…統86 ↑ 武63  知75 ↑ 政71  魅80

織田信広【誠人】(35)…統35  武66  知71  政64  魅76

柴田勝家(41)…統89  武88  知59  政69  魅81

丹羽長秀(32)…統76  武71  知80  政75  魅72

木下秀吉(30)…統69  武58  知77  政72  魅84

竹中重治(23)…統81  武35  知92  政88  魅82

林秀貞 (54)…統52  武44  知68  政72  魅57 new

前田利家(28)…統75  武83  知62  政41  魅70 new

足利義昭【恭祐】(30)…統91  武49  知93  政70  魅79

明智光秀(39)…統75  武77  知80  政71  魅76

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