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氷室の野望(仮)第壱巻 ~戦国突入編~  作者: 和音
本編

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24/50

24 続きからはじめる(1567年7月10日 織田家)【竹中半兵衛】


1567年7月10日まで飛んだ。



場所は小牧山城の大広間。先程と同じだ。

ただ、目の前には若者がひざまずいていた。


「お初にお目にかかります。竹中半兵衛(はんべえ)重治にございます」

おおー!!

急にきたーーーー!!!


大儀(たいぎ)である。よくぞ参った」

私は心を落ち着けて言った。


早速パラメータを見る。


―氏名:竹中重治(しげはる)(23)

―統率:81

―武力:35

―知力:92

―政治:88

―魅力:82


さすがだ。

知力は家臣団の中でもずば抜けてNo.1。

うっひょーい♪


すると重治が口を開いた。

「失礼ながら……伺ってもよろしいでしょうか」

頭を上げると、私の目を見つめて言った。

「ん?」

「最も優れた将とは、どのような勝ち方をする者でございまするか」

半兵衛の少し後ろに控えていた、安藤伊賀守(いがのかみ)守就も慌てている。


……は?

何だいきなり。

まさか私、試されてる??


優れた将……武に秀でたもの。

いや違う。

知力の高いもの。

ただ、質問は"どのような勝ち方"だ。

んーーーどう答えよう。


目線は半兵衛から外さず、見た目は平静を装い頭の中はフル回転。

何と言おうか迷っていると、横から信広こと誠人(まこと)が言う。

最上(さいじょう)の勝利は、戦わずして敵を屈服させることである」


お?おおおお??


「城を攻めて勝つのは下策、兵を失わず敵の意志を折るのが上策だ」

なんだ誠人くん、かっこいいじゃないか。


「……失礼ながら、お名前は……」


「織田信広でござる。

いきなり(あるじ)に問答を仕掛けるとは。無礼であろう」

そう言って誠人がいきり立つ。


「大変失礼なことを申し上げました」

そう言いながら半兵衛は頭を下げるが、その声音(こわね)は全く慌てていない。


「孫子とはな」

誠人が言う。

「は……さすがにございます」

半兵衛が応える。


「信長様も当然お分かりだ。

あまりにも無礼と思い(それがし)が答えた。許せ」

「ははっ」


……誠人、今度焼肉連れて行ったげる。


そう思いながら半兵衛へ声をかける。

「儂を試したか。

それで……どうする?」


「はっ……覚悟を持ってお仕えいたします」

そう言うと半兵衛は更に深く頭を下げた。

信広と目線を合わせるとお互いが頷いた。


「よい。これからは儂の側付きとして仕えよ。

遠慮はいらん。

儂が間違っている事をしようとすれば堂々と進言するがよい」

「ははっ」


次いで

「伊賀守」

「ははっ」

「よくぞ半兵衛を連れて来てくれた。

褒美を取らす」

そう言うと、小姓に命じて金を与えた。


こういうところはケチったらダメだ。信賞(しんしょう)必罰(ひつばつ)


「ありがたき幸せにございます」

守就も半兵衛同様に深く頭を下げて礼を言った。


「さて、半兵衛が思ったよりも早く来てくれた。

これより稲葉山城をとるぞ。準備いたせ」

そう言うと皆が頭を下げて、この場は解散した。



皆が居なくなると

「姉ちゃん」

信広こと誠人が話しかけてきた。

「助かった!でかしたぞ誠人くん!!」

誠人は苦笑いしながらドヤ顔で答える。

「戦国オタで良かったろ?」

「いや、まじ助かった」

「それでさ、俺のパラメータ見て」


ん?

目力クリックで信広のウインドウを開くと、ステータスが点滅していた。

―知力:67 → 71

―魅力:75 → 76


「おお。知力の上り幅が凄いね」

「でしょ?」


前に見たヘルプ。

―知力:思考力と知識、問題解決能力。様々な交渉や調略の成果に影響します。

とあったので、今回の半兵衛とのやりとりの効果なのかな。


「半兵衛を直臣(じきしん)に出来たのは大きいね」

「うん」

「でもさ、これ歴史改変が進むんじゃないの?」


そう。そのリスクは少なからずある。

というより大きいかも。


「確かにそれはあるんだよね。

でも、他のプレイヤーが誰か分かるまでは、ね」

「まあそこ分かったうえで、姉ちゃんがそうするならOK」

「まずは稲葉山城を落として岐阜城に改名する。

ここを最優先に進めよう。

武田とか上杉とかが史実よりも力を持つとやっかいだし」

「そうだね」


しかしつくづく思う。


現代の情報量は、この世界の情報量よりもかなり多い。

その分知識量も比にならないほどの違いがある。


元々、

――某ゲーム会社が長年に渡りシリーズで出している『○△の◇□』の世界に入りたい。

それがこれを作るきっかけだった。

ただ、実際に入ってみると、こと知識量については現代人の方が圧倒的だ。

先程の孫子もそう。

(私は答えられなかったけど……)


今まで触れてこなかった歴史の詳細部分。

これからはそこも必要になってくると思う。


誠人が買ってた本を私も読ませてもらおうかな。

そう思いながら、とりあえず今日はここでログアウトすることにした。




<1567年7月10日時点>

―歴史乖離率:3.1%

―安定化モジュール:通常出力

―現実世界アンカー不安定率:0.7%(無効化処理済)

―管理者権限保有者:氷室真紀


織田信長【真紀】(33)…統85  武63  知74  政71  魅80

織田信広【誠人】(35)…統35  武66  知71 ↑ 政64  魅76 ↑

柴田勝家(41)…統89  武88  知59  政69  魅81

丹羽長秀(32)…統76  武71  知80  政75  魅72

木下秀吉(30)…統69  武58  知77  政72  魅84

竹中重治(23)…統81  武35  知92  政88  魅82 new

足利義昭【恭祐】(30)…統91  武49  知93  政70  魅79

明智光秀(39)…統75  武77  知80  政71  魅76

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