第七十七話 生まれる(産まれる)もの
第七十七話 生まれる(産まれる)もの
「会社はね、黙って金出しゃ良いんですよ、社員の家族を抱えているとか、そんなペライ精神性、それこそが、経営者の驕りで白痴性ですよ。経営者に最も必要な事は白痴性だとか、あちら側の人間かよ、とかのフレーズの漫画が昔ありましたが、
『ボーダー』狩撫麻礼氏とたなべ節雄氏の漫画だったかな?!
まさにその通りですよ。
自分らは社会の歯車だが、生活を守って貰おうなんて思っちゃいない。
いや、半分近くの人間かも知れないが、庶民は自分自身の生活は自分で守るんですよ。今、タイメーのバイトって、社会人だらけですよ、現場では学生より多い。
学生や若い連中が働かなくなって、外国人入れるとか有り得ないし、仕事に貴賎無し!!どんな仕事だってやらなきゃなんですよ、何の仕事だって尊いんですよ。
なので、会社なんて、金だけ出して、ほっときゃ良いんですよ。庶民はあらゆる方法で生活を切り抜ける事が出来るはずです。
ここ五、六十年で日本人は腑抜けになった、教育ですよ。失敗は。
何もしなくても人間は権利がある。人権がある。それは当然です。けれど、人間は、動物や植物を殺してでも飯を食わなきゃならないんですよ。
なので社会生活でもサバイブして行かなきゃならないんですよ。生き残る為に常に革新変革して行かなきゃいけないんですよ。そして、もし、会社に良心というものがあるなら、スリッパも売れって言う事ですよ。
社員を守る気があるなら、ロイヤルコペンハーゲンだけでなく、すぐ売れるスリッパも確保しておけよ、と言う事なんです。
社員を信じて、高価な取り引きをさせてやれ、社員の発想を実現させてやれ!!
と私は言いたい。冒険させろよ!!
失敗したら、他所の会社に行ったらしまいだし、嫁や子供にもアルバイトさせろ!!と言うくらいの覚悟で良いんぢゃないんですか?! 極端やけれど」
面接官達は、「会社は阿保」とか言う学生、社会人、にはびっくりして、流石の強者の面接官も呆気に取られていた。
しかし、昭和バブルの人間を舐めて貰っちゃ困る。
『二十四時間働きますか?!』なんてCMは、今ならコンプラに違反してしまうかも知れないが、守りに入るような会社は要らないのだ。
守りに入った会社の行く末は知れてる。日本の大手のメーカーが潰れて行ったのはこれが原因だ。いっちゃんは二十四時間働く気などなかったが、笑笑、心意気の問題だ。
以前は、国民の税金の一部を補って、売り上げは、国家予算に組み込まれていたはずの巨大な郵便局の軍資金を持って行かれた背景には、ゴマスリで能力のない管理者達が、上の顔を伺って、強気の行動を取れなかった経営自体にあった。
くだらん買収など、失敗するの判っていても、上や国に逆らえず、買収や合併を数回も繰り返し失敗して崩壊させた。
「郵便局を見てくださいよ、最盛期には六百兆もの資産あって、当時の国の国家予算が六十兆〜八十兆の時代ですよ、途中からぼさっと知恵も使わず、無難に国に逆らえず、崩壊させられて、外国の軍事予算の為に最後は分取られてしまった。
革新を恐れる会社なんてこっちからノーサンキューですよ。
「あちゃあ〜 言うてもた〜」
とは想ったが、ええい、このまま行ったるわで、覚悟を決めた。
「尼崎や、大阪福島区の自販機知ってます?!」
さっきケーキの自販機自己満とか言っていたけど、ジュースの自販機、十円や五十円で売ってますよ、自己満ですかねぇ〜良く売れてるらしいです。必要とされてるんですね。
スリッパもロイヤルコペンハーゲンも社長が汗水垂らして働いて、良く働いてくれるからと、出入りしているお金持ちに、贈答品で貰ったけど、お礼にと貰って来た本物の新品ですよ。
行動しなきゃ何にも始まらないし、行動していると、人間の想像力を超えたものへと発展すんぢゃないんですか?!
自分自身が、290円の互換ボードを使って最初はハックから、そして更に新しい発想を生み出せば良いんぢゃないんですか?!
数字とか言ってましたけど、このスリッパやロイヤルコペンハーゲンの値段て、数字のやりとりで発生したんですかね?!
いっちゃんは、どこまで攻めて良いか途中からわからなくなってきたが、もう一発、家電のハック以外のモノなかったかなぁ〜と少し焦り始めた。
しかし、面接官達はがっつり圧倒されていた。
続く〜




