素晴らしい収納新機能
さて、今日も張り切って参りましょう。
おじいちゃんの畑を手伝いつつ魔物狩りをする日々。以前より随分減ったけれど、まだまだ油断はできない。
そこでちょっと思いついた実験をしてみる。
インベントリから、デカ蜂のデカ針をいくつか出す。それを家を含む畑丸ごとを囲むように杭として地面打ちつける。そう結界のような感じ。
インベントリーのレベルがまた一つあがり新機能がついたの。収納したものの情報がわかるのですよ!素晴らしい!神機能です!
そこには、
◯ジャイアントキラービー:針には毒がある。地面や物に刺すと魔物が近寄って来ない。
ですってぇ〜早く教えてよ〜これで一安心だよ!2人には黙ってやっておく。
昨年の秋にこの家にやってきて、年が明けて春が過ぎた。畑の種まきも終わったし、無事に収穫につながればいいな。今年の冬はもっとあったかく過ごして欲しい。
今年の冬は、日本式のお鍋でも作ってやるかぁ〜なんて思ってた所に、つい先日きていた商隊がまたやって来た。
森の中に生息している薬草が急遽必要になったんだって。
その商隊の隊長さんが、おじいちゃん達に手紙を持ってきたの。10年前に出て行ったきりのお孫さんからだって。
たしかクラウンって言って私と間違えた人だよね。お孫さんも黒髪らしくて、それでてっきりクラウンさんだと思ったんだって。
2人は手紙を読むと私に「部屋に入ってもいいか?机をあけてもいいか?」って聞いてきた。
「もちろんいいよ何も触ってないし、そもそもおじいちゃん達の物でしょ。」
と、言うと机の引き出しから古びたオルゴールを取り出した。
「どうしたの?」
「あークラウンがな、今は王都にいるそうだ。それでなあ、このオルゴールが必要なんだそうだよ。大事なものだから持ってきて欲しいと・・・」
はぁ〜⁈10年間帰らないクソ孫が、年老いた祖父母に持ってこいと⁈なんだそりゃ。
「ずっと何も言ってこなかった子が、大変なのかもしれないわ。持って行ってあげましょう。」
「そうだな、でもお前に長旅は無理だ。私が行ってくる。ただ、お前達を残していくのが心配でな。順調に進んでも私でも片道2週間以上はかかる。」
・・・ここは私の出番かなぁ。でもクソ孫もといクラウンさんの顔知らないしな。
緊迫した身内の話し合いに、私が意見しても良いものだろうかと気になって庭へ出た。
どうしたものかとウンウン考えていた時に、商隊の茶髪のお兄さんが話しかけてきた。
「王都に何かご用事があったのでしょうかね。おじいさまもおばあさまも長旅は疲れるでしょうに。最近は道中も危険ですし、本当に何事もなければいいのですが・・・」
やっぱり、道中は危険があるんだ。
うーん、そうだよね。道すがらの危険性は私の方が今は対処できるはず。
よっしゃ行くか、はじめてのおつかいイン異世界だよ!
そんでもって王都でお土産ゲットだぜ!何ならクソ孫もろとも連れてくっか!おじいちゃんとおばあちゃんの喜ぶ顔を思い浮かべた。
「あのー、こちらの商隊はいつ出発されますか?もし王都へ行かれるならば同行させていただけないでしょうか?」
彼らは3日後に出発すると言う。それまで旅の支度と、畑周りの作業もまとめたやっておく事にした。




