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異世界にコスプレのまま飛ばされました  作者: スイッチマン


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残念イケオジ!


誘拐事件から暫くたった頃


「やぁこんにちは!君がメグちゃん?」


と、クロー商会に作られた私のカフェ・・・もとい執務室(ギャン!ちょっとかっこいい!)に金髪青目のすんごいイケオジがやって来た!


「ハ、ハーイ、ワタシガッ、メグデース。」

中1英語かな?


「あっ、僕ねクロっちのパパです。よろしくぅ」


と、言ってめっちゃフランクに握手してきた。

あわわわわわわ〜美形耐性があまりなくてぇ、いつも周りはおじいか、ハゲか、マッチョかなんで、あっ一人いたけどアイツは例外。

ちょっと待て、クロっちのパパぁ〜⁈


謎に包まれたクロっちの父。

もしやおじいちゃん達の敵⁈ビビビッと後ろへ下がる。


「あはは、そう警戒しないで。あの子とはもう和解しているし、村にも挨拶済ませてるからね。

ハイ、おじいさまとおばあさまからですよ。」

そう言って畑の土の入ったプランターとおばあちゃんお手製のハーブとスパイスの茶っぱを渡された。添えられたメモには『何がでるかお楽しみ』と書いてある。


「あっ、すみません。ありがとうございます?」


「君とゆっくり話がしたくてね。少しいいかい?」


このイケオジ何かスマートだな。


「今回の誘拐事件大変だったね。傷はなおったのかな?後遺症はない?」


「はい、すっかり元気です。傷の治りも早くて。」


「それは良かった。君のおかげでよからぬ事を企てていた者達が一掃されたよ。改めてお礼を言うね。」


「本当に私、何もしてないんです。ただあのチョビ・・・伯爵に噛み付いただけで・・・あとはクロっちや他の方が全てやってくれました。

わざわざお礼を言われる程の事じゃないんです。」


「そっか・・・わかったよ。それでも君の勇気ある行動には感謝するよ、でもこれからは無茶しないよつにね。

じゃあ、これからは僕とも仲良くして欲しいな!きっといい関係になれると思うんだ。

村での様子も聞いていてね、そうだ、村のおじいさんが君の『クッキーこわい』の話が面白いと話してくれたんだけど教えてくれない?」


「ああー!それは・・・・・」





はぁ〜何時間たったんだろう。お腹すいた。

目の前のイケオジことクラパパはヒィーヒィーと腹を抱えて笑っている。

いいの?この人多分ちょっとかなり偉い人だよね?貴族ってなるべく表情を崩しちゃダメなんじゃなかったっけぇ⁈


「それで、さっきの男の息子が神父様からやたらと長い名前をつけられちゃう話しの最後(オチ)は良かった!ジュゲームだったっけ?もう覚えられない!

あとは、ヤジーとキータの旅の話しだね。えっ、それは詳しくわからない?いいんだ、面白い設定だ。創作意欲がわくよ!

えっと、辻馬車を使ったトリックは、時間が正確な馬車じゃないとアリバイが成立しないっと。ふむふむ。他には?なんでもいいよもっと話して!」


目をキラッキラにしてどんどんおかわりをする。あれだなニコラスさんとは違うタイプの変態だな。



「あのぅ、もうそろそろ日も暮れるんで、またにしませんか?お腹もすいちゃったし、喉も乾いたし。」


「うーん残念だなぁ、僕は夜通しでも大丈夫なんだけどなぁ〜」


オーイ、誰かこの人回収してってー!


「ダメです。楽しみはとっておかねばです。」


あれやこれやと説き伏せて、やっとこ帰っていただいた。これは息子にクレーム入れなきゃね!

って、こんな時に出張かーい!




「で、その2人は死に別れちゃうのかい?」


グスリグスリ、いい歳こいたおっさんがメソメソと泣く。

また来たんですね。暇なのですか?


「そう、これは『タビダニック』と言う豪華客船の船旅の中で、身分違いの男女が恋に落ちちゃう美しくも悲しいお話でー」


はい、まだ続いています。この国は娯楽が少ないらしく、私の話はたいそう刺激があって面白いんだとか。


「ラブロマンスには興味がなかったがこれはいいな。じゃあもっとあの場面で・・・」


何かブツブツ言って自分の世界に入ってしまった、その隙にゆっくりお茶でも飲もう。

はぁー、おばあちゃんのお茶はサイコーだね。疲れがとれるよ〜

クラパパの分は出さない。長居しちゃうから。



「ちょっと漁港に用があるので行ってきますねー」


と、メモを残して部屋を出る。

いつの間にか、自分用のクッションやらティーセットまで持ち込んでるから大丈夫だろう。

取り敢えずは高貴な身分の方っぽいので外の護衛さんにも一声かける。アナタ聞いてたわね、ニヤついてるわよ。



お読みいただきありがとうございました。


気軽に楽しく読んでいただけたら幸いです。


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