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異世界にコスプレのまま飛ばされました  作者: スイッチマン


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2/16

ごんにぢば、あだじめぐっでいいまず

本日2回目の投稿です。

よろしくおねがいします。


ピーッチッチッチッ、ピピーッ!


「ゔゔゔーあがががぁーんがががっ!」


全身の痛みと息苦しさ、そして嗅いだことのない匂いと怪しげな音で目が覚めた。

・・・取り敢えずもう一回眠ってみようかな。目開けるの嫌だな。何だか、凄く嫌だな。

もう、嫌な予感しかない。


あれ?体ってどうやって起こすんだっけ?お腹が曲がらない。腹筋が働かない。


「うああぁ」

ゴロンと転がって四つん這いになる。そこから右足を曲げて両手で地面を押した。この帯め!全然起き上がれんっ。

ってか、ちょっといいですかね、ここどこですかね?木がいっぱいで、薄暗くてザワザワしてます。時折りブーンとかギャーギャーとか聞こえます。あれ私なんでこんなとこにいるのでしょう?状況整理、そうまずは落ち着いて状況を整理しましょう。。。


グルン。

辺りを見回すけれど全然ワカラナイデス。

「あっ!スマホ」

首からかけていたスマホ画面を見るも圏外。電話もメールもネットも繋がらない。

泥だらけの十二単を着たまま、扇子と筆を握りしめてるこの状況、誰か優しい人教えて下さい。

そして足元には転がったスーツケースが。

「一体何なのよ」



ブーンブーンブォーンブォンブォーン


あれぇ〜ドローンかな?

いやいや、ありえないくらいのデッカい蜂が臨戦体制よろしくこちら目掛けてやってきた!

「ギャアアアーあっちいって!待って待って!ヤダ来ないでダァー」

素早く動けなくて走れなくて、焦って石を投げる!けれどまったく当たらない。思わず手に持ってた扇子を広げて払おうと扇いだ。


ゴオオ〜!!


「・・・えっなに、ハチいなくなっちゃった、ね」

途方に暮れてる所第2陣がやって来た!

もう一度払う。


ゴオオ〜!!


「マジ?」

第3陣、第4陣と迎え撃つ!!とにかくヤル!来たらヤル!手加減なんてしない。滅だよ滅!

私ヤったよ!もうヤツらは壊滅だよ!



ホッとしたのも束の間、ガサガサと茂みから目に古傷のあるデッカい熊登場。間違いなく只者ではない。

「あぁ・・・あ、あう・・・怖い、怖いよおお、あっちいってよおー!!」

顔を背けヤダヤダした。


ゴオオオオー!!!

ダァーーン!


えっ、熊、木に当たってる?ヤダこっち睨んでる。

「また来たらパタパタするよ!飛ばすよ!」

そう言うと全力疾走でこっちに向かってきた。

「ギャアアアーーー」

パタパタパタパタ〜


ゴオオオオオオー!!!

ダァーーンドーーン!!


熊、木にめり込んでる?ヤダまたこっち見てる。

目、合わせちゃダメだって言われてるけどガッツリあってるぅ・・・こんなの逆に外らせないじゃないぃこっちに敵意はないですよーって笑ってみる?やってみる?

「ハハッ、ハハッ、ハハハッ」

ちょっとミッ〇〇っぽい笑い方になっちゃったけど、大丈夫だよね?さっきまでの勢いはなさそうだし、もうちょっとでいけるかな

「ハハハッ、ウハハハッ、エヘヘへッ」


熊はゆっくりと向きを変え、一度こちらをチラリと見ると片足を引きずりながらそのまま茂みの奥へと戻っていった。友好的だとわかってくれたっぽい。


「はぁぁぁ〜よかったぁよかったよぉ、何なのよもう、ダメかと思ったよぉ、ごわがづだよぉぉ〜」

腰が抜けた。ギャン泣きした。成人過ぎた大人なのにびっくりするぐらいワンワン泣いた。どれくらいたっただろう、ひっくひっくと落ち着いた頃、ガサガサ、また茂みに気配があった。





「ハァハァあのデビルベアから逃げられたのは奇跡だったな!命拾いしたぜ」

「ホント神様感謝します!」

「でも心無し疲れてなかったか?」

「すげー強敵と戦った後だったのかも、ラッキーだったな」


あぁ人間だよ!助かったよぉぉ〜

「あの〜ワダジー」


「ヒッ!」

「エッ!」


「ざっぎぐまがいでー、わだじごごどごがわがらなぐでー」


「アンテッドか!おい聖水あるか?」

「手持ちがない!いやこれはキメラだ!足見てみろフタ指だ!アンテッドとアルラウネとビックボアのキメラに間違いない!」


「えーぢがゔっでぇー」


「どうする、俺達じゃ厳しいぞ」

「いやこんな危険なやつ放っておけない、一太刀でもダメージを与えておかねば!」


「まっで!あだじめぐっでいいまず」


「アダジメグ?知ってるか」

「聞いた事ないぞ!」

「よしっ、ステファンいくぞっ!」

「わかった、カーク!」


「もゔいやぁだあーごないでぇってぇぇ」

パタパタ〜


ぴゅーーーん、ぴゅーーーん。

きれいな放物線を描いてヤツらは飛んでった。




お読みいただきありがとうございました。


つたない文章ですが、軽く楽しく読んでいただけたら幸いです。


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