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SHO TIME-最強ゆえに孤独だった青年、幼女に転生してはじめて愛を知る-  作者: ヒガシヤマ・スバル
プロローグ──終わりなき旅へ、立ち上がるとき

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20/28

020 自爆テロ。そして〝遠くへ行っても、きっと友だち〟

「クソ、ガキがぁ……!!」


 無数の銃弾を喰らったように血を垂らすパークは、それでも戦意を捨てていない。それを証明するように、彼女は起き上がる。


「まだやるのか? 無理あるだろ、おばさん」


 意味のない闘いはしたくないが、まだ立ち上がるのなら仕方ない。スズキは地面を蹴り、パークとの間合いをキスできる距離まで狭める。


「……あ?」


 が、スズキは異変に気が付く。わざわざ攻撃しやすいよう、まっすぐ突撃してきたのに、パークはなんの攻撃もしてこなかった。もはやなにもできないから? いや、違う。別の目的がある。それはつまり……、


「〝死なば諸共〟だ!! クソガキどもぉ!!」


 パークは、身体に巻かれたダイナマイトの導火線を引いた。

 それは、ジリジリ……と燃え始める。スズキは舌打ちし、残り2秒もない最悪の状況だが、スズキは冷静だった。

 金髪の少女は、彼女に渾身の蹴りを加える。


「──ッ!? クソォ!!」


 そうすれば、病室の壁から風が吹き荒れる。パークは唖然とした表情を晒しながら、肉片を空中にぶちまけるのだった。


「最初から自爆するつもりだったのか? クソッ、なんの団体か知らないけど、大分イカれてやがる」


 ポップコーンのように弾けたパークを尻目に、スズキは3人の様子を確認する。


「大丈夫か?」


 オリビアとアルスは、黙って首を深く縦に降る。


「エバは?」

「なんとかね……。呼吸器を外せる時期で良かったわ」

「良かった。さて、後は特殊部隊が出張って来るだろうから、事情を話そう」

「ねぇ、セラちゃん」

「なんだ? リヴ」

「セラちゃんがどんなに遠い世界へ行っても、あたしたちは親友だからね」

「……あぁ、そうだな」


 *


「パークが自爆したらしい」

「道連れか?」

「いや……、セラ・スズキってガキもそのお友だちも、誰も死んでいないようだ。サツの内部者いわく」

「化け物か、あのガキは」中年で白髪交じり、サングラスをかけた男はそう呟く。「こうなりゃ〝終末のための選択肢〟総軍で乗り込むか? 先陣は皆捕まっちまったし」

「落ち着け、スペンサー。兵隊を一斉に送ったら、ピースランドの自治政府も勘づく」

「しかし、〝サテライト・キャノン〟は必ず抑えるべきだろ? ナンバー」


 ナンバーという、スペンサーと年齢の近い短い黒髪の筋肉質な男は、首を横に振る。


「あぁ、分かったよ。オマエが無理だというなら、そりゃ困難でなく不可能だ。だが、必ずセラ・スズキは殺さねェと計画遂行もできねェぞ」

「分かってる。こうなりゃ、地元のギャングを使おう」

「ギャング?」

「〝グランド・スラム〟ってギャング団だ。テニスサークルの皮を被った、ピースランド最大最悪の悪党どもだよ」

「なるほど。ソイツらにカネと武器と投与するわけだな」

「幸いなことに、セラ・スズキはすでにグランド・スラムと交戦してる。今は休戦してるようだが、まぁ無法者の約束などあってないようなものだろう。そして……」


 ナンバーは、テーザーガンのようなものを取り出す。


「コイツは〝細胞破壊装置〟。セラ・スズキの脳をぶっ壊せば、アイツはもう詰みだ」

「ここで切り札を切るのか。開発者はもう消しただろ? こんな代物を作れるようなヤツが、他に渡ったら絶望的だからな」

「あのパークが子ども同然にやられる相手だと思えば、仕方ないと思えるだろうよ。計画はこうだ。グランド・スラムに投与する武器にコイツを紛らせて、セラ・スズキの睡眠時を狙って撃たせる。寝ている間、人間は全くの無防備。アイツのヤサのセキュリティは堅いが、そこは破格の報酬で侵入させるしかない」


 スペンサーは、ニヤッと口角を上げる。


「よろしい。憂いはすべて断っておくに限るからな……!!」


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