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SHO TIME-最強ゆえに孤独だった青年、幼女に転生してはじめて愛を知る-  作者: ヒガシヤマ・スバル
プロローグ──終わりなき旅へ、立ち上がるとき

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018 サテライト・キャノン、そして襲撃

「まぁ、元気そうで良かったよ。私の所為で、こうなっちゃったわけだし」

「別に貴方の所為ではないわよ、セラ。悪いのは、あの変なパワードスーツ着たテロリスト」

「そりゃそうだけど、ちょっとしくじった感が否めないからさ」スズキは本題を聞き出す。「ところで、思い出したくないのなら言わなくて良いけど、アイツらはなんの狙いでKOMを襲ったんだろ」


 エバは、しばし遠くを見つめる。さすがに聞き出すのが早すぎたか。

 そう思っていたら、あっさり答えてくれた。


「……アイツらは、〝サテライト・キャノン〟がKOMに隠されてるって言ってたわ」

「サテライト・キャノン、か……」


 案外冷静なスズキとは対照的に、オリビアは驚愕したような面持ちになる。


「サテライト・キャノン!? どこかで聞いたことあるけど、核兵器並みの威力があるんでしょ? そんなの、学校へ隠すものなの?」


 衛星型戦略爆撃兵器、通称サテライト・キャノン。そりゃあ、ピースランドみたいな僻地にそんなものを隠すとは誰も思わない。ましてや、学校の中に隠そうなんて、どうかしていると感じるべきだ。


「リヴ、ものは考えようだよ。まさかKOM分校に、サテライト・キャノンの発射装置があるとは、誰も思わないでしょ」

「そりゃ、そうだけどさ……。けどさ、テロリストがそれを狙ってるのなら、発射装置を別の場所へ移せば良いんじゃないの? これじゃ、安心して学校へ行けないよ」

「それは無理だと思います」アルスが憔悴したような顔で言う。「下手にサテライト・キャノンの装置を動かせば、発射される可能性のほうが高い。撃たれる場所は、世界のありとあらゆる主要都市。あれが発動したとき、アンゲルスは間違いなく終末を迎えますね」


 エバとアルスは、政府高官の子ども。だからそれとなく知っているのであろう。衛星から爆撃を行う兵器の発射装置なんて、そう簡単に移動できないことも。更に、移動したところで、あのテロリストたちが諦めるわけがないと。


「じゃあ、どうすれば良いの?」

「ひとまず、あれを狙ったテロリストたちを全員逮捕してもらうしかない。私たちにできることは、現状なにもないってところかな」


 スズキは、落ち着いた声色で言い放つ。しかし、現実的に連中の逮捕が難しいことも、なんとなく理解している。どこに潜伏している? 親玉を逮捕したら暴走が収まる? 問題は山積みだ。


「えー……」オリビアは目を細める。「なら、あたしたち学校行けないじゃん。今はリモートでなんとかしてるけど、その先はどうなるのさ」

「〝自由島〟の本校へ移籍か……テロリストどもを全員倒すか、だね」


 スズキはなんら臆面もなく言った。

 だいたい、スズキは無敵に等しい存在だ。それはこの異世界でも立証済み。銃弾を喰らっても身体は痛まないし、考えたことはすべて実行できる。だからスズキがテロリストと直接対峙さえできれば、ソイツらを殲滅することくらい朝飯前であろう。

 ただ、連中も警戒しているはず。いきなり8億メニーの評定金額をつけられた、11歳の少女にまともに対峙するのか、という話になってくる。


「うーん……。でも、セラちゃんがアイツらとまた会えるとも思えないし」

「アイツらと言っても、サテライト・キャノンを奪おうとするような連中だわ。よほどの人数と相当な手慣れを用意してあると思う。だから、セラが接触するのは難しいわね──」


 バコンッ!! と病室のドアが蹴り破られる音が響いた。スズキは即座に振り向き、一瞬の間に包帯で顔を隠す者がアサルトライフルを二丁持っているのを知る。


「クソッ!! 全員、伏せろ!!」


 スズキは、エバの前に立って盾のように彼女を守る。

 刹那、

 ライフルに搭載されたグレネードが、病室を木端微塵に変貌させた。

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