302話 武辺者の街の変わり者夫婦の話・中編
街に夕鐘の音が響き渡る頃、ヨハンネの妻コンスタがようやく帰宅した。彼女は専業主婦であるためどこかへ働きに出ていたというわけではない。そのくせ彼女の髪はしっとりと瑞々しく、白い頬はぽうっと上気させての帰還だった。ヨハンネは相変わらずチェンバロに向き合い、ジャンジャカと鍵盤を弾いては猛然と譜面を書き殴っていたが、愛する妻の気配を察するや否や、ペンをインク壺に放り込むと満面の笑みを浮かべた。
「やぁコンスタ、お帰り! ──うん、今日も一段と綺麗になってきたんだね!」
「ええ、あなた。今日は朝から、東区の『美肌の湯・クリスタ源泉』をじっくり堪能してきたのよ!」
コンスタの顔が色っぽく上気していたのは言うまでもなく風呂上がりだったからだ。ここキュリクスでは、街のあちこちから豊かな温泉が湧き出ており、至る所に『源泉かけ流し』を謳う公衆浴場や銭湯が立ち並ぶ。湯船しかない代わりに入湯料がほぼ無料な湯屋から、専門の湯守が居て洗髪から剃毛、さらに垢すりまでを専属スタッフが至れり尽くせりやってくれる超高級浴場までと千差万別だ。コンスタはキュリクスにある数多の温泉浴場から、比較的安価な銭湯を狙っては日がな一日お風呂をハシゴして楽しむ事を生きがいとしていた。
今日、彼女が堪能したクリスタ源泉というのは、領主館が公衆井戸の改修工事中にうっかり新たな温泉鉱脈を掘り当ててしまい、最近になって整備された銭湯の事である。少々酸っぱい匂いはするが白濁した泥のような湯で、効能はお肌の保温・保湿、切れ痔だとか。そのため自身の美の追究に余念がない婦人たちやお尻に不安がある者がよく通うという。その銭湯の近くにはクリスタ源泉や他の源泉を用いた終日営業予定の『スーパー銭湯』というものが建築中で、彼女はそれの完成を今か今かと楽しみにしていた。
しかしながら日がな一日銭湯で過ごすコンスタについて、世間の目は非常に冷たいものであった。『庶民階級の専業主婦のくせに朝から家事を一切放り出して毎日銭湯に出かけるなど非常識極まりない、少しは主婦業を真面目にやれ』と陰口を叩く者が居ないわけではない。とはいえそのような事を口さがなく言うのは、自身で家事なんかすることも無いような金持ちの婦人たちばかり。そのためコンスタにとって、外野の雑音はどこ吹く風、完全なる馬耳東風であった。そして夫のヨハンネもまた、家事をせず風呂ばかり入っている妻に苦言を呈することなど万に一つもない。腹が減れば勝手に台所の残り物をかき込み、妻が美しくハッピーであればそれでオールオッケーというスタンスだ。互いが互いのやりたい事をやり、日々過ごす。これがヨハンネとコンスタという夫婦の形であった。
「やはり名湯の効果は覿面だね! 今夜のコンスタの肌のキメ、いつにも増してモチモチに整っているよ!」
「ふふ、あなたったら相変わらずお上手ね♡」
チェンバロに広げられた羊皮紙に、なおもサラサラと音符を書き込み続けるヨハンネ。そのしなやかな指先と天才の横顔にコンスタはうっとりと熱い視線を送りながら、まるで吸い寄せられるように歩み寄っていく。
夕暮れ時の薄暗い元倉庫。そこに漂う湯上がりの香りと、妙に艶っぽい夫婦の熱気。愛し合う若い男女が二人きり、夫からの甘い囁き。──ここから何も起きないはずもなく……。
「よ、奥さん! ──邪魔してるぜ」
まさにヨハンネの胸元へと飛び込みそのまましっぽりと甘い夜を迎えようとしたその瞬間。チェンバロのすぐ横に置かれた、いつもヨハンネとコンスタの二人が夜に身体を寄せ合って過ごすお気に入りのソファ──その上で寝っ転がっていた男がひらひらと手を挙げて軽薄そうな表情で声をかけた。その声を聞いた瞬間、コンスタの顔からさっきまでの極上のはにかみ笑顔が「すっ……」と消え失せ、完全なる能面のような無表情へと切り替わった。
「……あ。シュタドラさん、ども」
「いやぁ、コンスタさん! 今日も相変わらずお綺麗で。湯上がりの色気がここまでプンプン漂ってきますよ!」
「──ええ、どうも」
シュタドラがなおもニヤニヤとおべっかを使うが、コンスタは凍りつくような表情で挨拶をそこそこにすぐさま台所へと足を向けた。台所と言っても元・倉庫のこの家にそんな上等な設備があるはずもない。家の隅っこに簡単な水場と洗い場、そして小さな竈がぽつんと置いてあるだけだ。リビングとの境界線も気休め程度の薄い衝立が立っているに過ぎない。だがコンスタがその台所に足を踏み入れた瞬間、建物全体に響き渡るほどの「クソでかため息」を吐き散らした。もちろん二人の男の耳へもダイレクトに届く。
(もぉおぉおーーーっ!! またあの男、私たちのソファで油売ってるの!?)
衝立の向こうで静かに怒り狂うコンスタに、シュタドラもヨハンネも全く気にする様子はない。
このシュタドラという男、ここキュリクスを拠点にしている大人気辻音楽師グループの『二枚目』でもあるクラリネット奏者であった。北はシェーリング公国、西はルツェル公国、南はロバスティア王国に至るまであちこち演奏旅行に出かけている音楽家であった。楽器を持たせればその演奏は一級品、しかも甘いマスクに声は伸びのあるテノールボイス──だがしかし、『暇さえあればヨハンネの家に勝手に転がり込み、飯を食い、酒を飲み、ただただ居座り続ける」という極めつけの困ったちゃんであった。そして無類の博打好きで、あちこちで借金を重ねてはヨハンネに泣きついてくるというとんでもない野郎でもあったのだ。
「ところでシュタドラ君。今度はどこの国へ演奏旅行に行くんだっけ?」
「んへへ……リリア湖畔の小都市レマンだよぉ。春の主神祭でな、典礼聖歌や讃美歌の演奏会があるんだ」
ヨハンネの問いかけに、すでにすっかり出来上がっているらしいシュタドラが舌っ足らずな口調で応えた。ヨハンネは相変わらず視線を五線譜に落としたまま、手元ではチェンバロの鍵盤を小気味よく叩き、作曲の筆を止めずに話を聞いている。コンスタはというと台所で夕飯づくりを始めていた。
このシュタドラという奴は、暇さえあればこうして我が物顔でヨハンネの家に転がり込み、部屋のキャビネに保管してある酒や干しソーセージを勝手に漁って飲み食いするという図々しい男でもあった。ヨハンネ自身、酒にめっぽう弱いため殆ど飲むことはない。むしろキャビネに納められている火酒やワインなどは、すべて妻コンスタの私物であった。しかしシュタドラはそんなこと一向に気にする様子もなく、今日もコンスタの高級な火酒を勝手に拝借しては美味そうに喉を鳴らしていた。……そしてヨハンネの方も、そんな悪友の狼藉に対して文句を言う気は、これっぽっちも無い。
「ふーん……レマンか。良いねぇ!」
小都市レマン。ここキュリクスから馬車で半日ほどの距離にある美しい街だ。ルツェル公国との国境にほど近い立地のせいか、街の文化・風習はキュリクスというよりも随分とルツェル風である。食文化に至ってはルツェル風味が非常に強く、濃厚なチーズや生クリームをふんだんに使った料理が多い。さらにはキュリクスと同様に湯量豊かな温泉街でもあるため、長期滞在の湯治客で年中賑わいを見せている。
「良いだろぉ〜、ヨハンネ! レマンは小さな街だがな、リリア湖で獲れる鱒の冷燻がこれまた絶品でよぉ。それとレマン名物のクリームチーズを肴に、キリッと冷えたレマンの白ワインをクイッとやると、これがもう……」
「違う違う! 俺が『良いね』って言ったのは、そっちの食いッ気の話じゃないよ、シュタドラ君」
「んあ?」
その頃、薄い衝立の向こうの台所ではコンスタがいそいそと夕飯の支度を続けていた。壁がわりのはかない衝立一枚、当然、夫ヨハンネと不快な居候の会話は丸聞こえである。コンスタは愛しの夫の発する言葉だけを「聖なる旋律」として必死に鼓膜に刻み込み、シュタドラのクソ泥酔ボイスは「端から無かったもの」として完璧に脳内からシャットアウトして、漬物を包丁でトントンと刻み続けていた。
「あのね、シュタドラ君」
「んぁ? どーしたよ、ヨハンネ君」
「もしさぁ。その『リリア湖』と『小都市レマン』の名前を、ひっくり返して入れ替えたら、めちゃくちゃ面白くない?」
「……ん? 入れ替える?」
ヨハンネはチェンバロの鍵盤をポロポロと小気味よく鳴らしながら、子供のように目を輝かせて楽しげに叫んだ。
「小都市リリアと──『レマン湖』!──レ・まぁん湖ぉ!! そうだ、マ〇湖だ!!!」
「ぶふっ……! こらーッヨハンネ君! その言葉はいけない! ぎゃははは、君は本当に救いようのない馬鹿だなぁ!」
「よし、興が乗ってきたぞ! 今日は『母なるマ〇湖』の壮大な讃美歌を作るぞぉ!」
何度も言うがヨハンネは相当に馬鹿である。調子付くとこんな調子で下品な歌も歌い出す。
「♪〜浮島の〜漫湖のほとり〜♪ 〜そびえたつ〜われらが母校〜〜♪」
(※作者註:沖縄県那覇市立古蔵中学校の校歌より抜粋。ちなみにMAXのLinaさんの出身校)
「良いねぇヨハンネ君! ハーモニー最高! 追っかけで、チ〇コぉーーーっ!!」
「お前ら二人とも、いい加減にしろぉーーーッッ!!!」
ついに堪忍袋の緒がブチ切れたコンスタが顔を真っ赤にしながら、衝立の向こうの台所からお玉を叩きつけんばかりの勢いで怒鳴り散らした。しかし当のシュタドラはソファに寝っ転がったまま、ひらひらと手を振ってこう応じたという。
「あ、奥さん。俺、夕飯はおかず控えめで大丈夫っすから。なんなら残り物のスープだけで十分っすよ」
「誰がアンタの分の飯まで作るかァーーーっ!!」
勝手に人の家に上がり込み、キャビネの高級な火酒を堂々と盗み飲みし、文句を言われてもカエルの面に小便。挙句の果てには夕飯までちゃっかり胃袋に収め、そのまま部屋の片隅で朝まで泥のように眠りこける──。ゆえにコンスタは愛する夫の悪友を、親愛を込めて『夫に寄生するサナダムシ』と呼んで蛇蝎のごとく嫌い抜いていたのであった。
* * *
その日の深夜。
「夕飯は控えめでいい」などと抜かしていたくせに、コンスタが作った夕飯をシュタドラはほぼ一人で平らげ、酒もカッ食らい、今やソファの上でイビキをかいてグースカと眠りこけていた。そのソファの前に置かれたローテーブルの上には無造作に散らばるトランプと、二人が熱くなっていたギャンブルの残骸である数枚の銅貨。そして──完全に空っぽになった酒瓶がいくつか転がっていた。
コンスタははらわたが煮えくり返るのを必死に堪え、今日何度目かの深いため息を吐き散らしながらそれらの片付けを始めた。だがその散らかったテーブルから空き瓶を拾い上げたまさにその瞬間、彼女の動きがまるで凍りついたようにピタリと止まった。月明かりに照らされたその酒瓶をまじまじと見つめた瞬間──コンスタの顔からみるみるうちに血の気が引いていく。
「ちょ、ちょっと……あなたッ!! 起きて、あなたッ!!!」
シュタドラと賭けトランプに夢中になり、どちらかの持ち金(たぶんヨハンネの金)が底をついたことでようやくゲームをお開きにし、チェンバロに身を預けてウトウトと船を漕いでいたヨハンネが、妻の悲鳴のような鋭い声にガバッと顔を上げた。
「んむ……あぁ? どうしたんだい、コンスタ。そんな大声を上げて……」
「あなた、見てよこれ!! このサナダムシ、私の、……私たちのとっておきのお酒を勝手に開けて、しかも全部飲み干したのよッ!!!」
コンスタが猛烈とした勢いでヨハンネの眼前に突き出したのは、独特の風合いのラベルが貼られた酒瓶だった。それは職人が手刷りで刷り、一本一本丁寧に貼り付けたものであることが一目でわかる──つまり市場には滅多に出回らない、極めて希少な逸品だろう。怒りで小刻みに震えているコンスタの手から、恐る恐るその空き瓶を受け取ったヨハンネは、まだ半分眠っている掠れた目でそのラベルの文字をぼんやりと見つめた──。
「さ、サークリッド・フォレアル18年……?」
「そうよ! これ、領主ヴァルトア様が辺境伯に昇爵された際、あなたに褒美として与えられた、大切なお酒じゃないの!!」
コンスタの悲鳴のような訴えに、ヨハンネはすっかり酔いが覚めたように目を見開いた。
*
このキュリクスに入府した当初、領主ヴァルトアはまだ子爵位だった。愚直で人が良すぎるが統一戦争時の英雄だ、しかし彼の出自は一介の孤児である。自身に『青い血』が流れていると疑わないノクシィ一派の貴族たちが、『統治に失敗したら爵位を取り上げて放逐すればいい』という陰険な思惑でこの地へと左遷したのだ。
だが愚直な武辺者・ヴァルトアは領地を見事に統治した。そればかりか近隣のプロピレン領が絡む『蒼晶宗事件』の解決の一助も果たしているし、民衆反乱や揉め事の話は一切見られない。さらに車椅子の文官長トマファが水面下でコツコツとエラール王宮──特に現政権のレピソフォン派や、他にもノクシィ一派たちへの金銭工作が功を奏し、今やヴィンターガルテン家は栄えある「辺境伯位」へと登り詰めたのだ。
昇爵を祝う酒宴の余興を任された女性武官アニリィは、先触れをわざわざ出してまでヨハンネの元へと訪れ、直接作曲を依頼してきた。
しかしその時、アニリィの目に映ったのは部屋中にあちこちに『差し押さえ』と書かれた令状であった。日々の借金返済で完全に首が回らなくなっていた当時のヨハンネの窮状を察したアニリィは、なんとヴァルトア伯の信頼厚い家臣であり銀行家でもあるミトゥをヨハンネの家へと呼びつけ、なんと彼の債務整理を指示したのだ。ソファやチェンバロ、果ては衣類や鍋皿にまで貼られた差し押さえ令状はその日のうちに剥がされ、債務は金利が随分と安いミトゥの銀行へと借り換えさせたという。
借金の悩みをひとまず解決してくれたヨハンネは、嬉々として仕事を受けてくれた。とはいえ通常の貴族の酒宴であれば聖典を原題とした堅苦しい宗教音楽か、あるいは貴族の子女が舞台に立って「下手くそなお披露目」をする退屈な演奏会となるのが常である。中には「景気の良いダンス曲」を依頼する者も居たが、貴族の連中らがクルクル回るだけの曲なんて面白みも何にもない。そして金払いの良い客ばかりでもない。しかしアニリィの提示したオーダーは少々風変わりであった。
『宴席に来た人たちみんなが、心の底から楽しい気分になれる音楽を演奏して欲しいかな? 依頼金はこれくらい出すから……あとは全部、天才のアンタに任す!』
アニリィが提示した金額は職人街の親方衆の年収の三倍程度、あまりにも破格の依頼金にヨハンネは腰を抜かしそうになったという。そして演目すべてどころか、どんな楽団を用意するかなどすべてをヨハンネに一任するという太っ腹な依頼である。
今までの依頼とは全く違うことに深く感銘を受けたヨハンネは、アニリィがまだ居るというのに頭の中で音楽がドバドバ溢れ出てきて落ち着きを失っていた。ポロポロとチェンバロを鳴らしてイメージを固めている時に、悪友の顔が脳裏にチラついた。こうなればとシュタドラのクラリネットを主軸に据えた、神がかった協奏曲をあっという間に書き上げたのだった。それだけでは物足りないと思ったヨハンネは、キュリクスのあちこちで流行っている大衆歌をメドレー形式で繋げて一つの曲にする事にも挑戦したのだ。
貴族の酒宴にしてはあまりにも庶民的過ぎな仕事っぷりだったのだろう。だがキュリクスの新聞でも余興の音楽は好意的に書かれただけでなく、後に領主ヴァルトア本人がわざわざヨハンネの自宅にまで足を運び、感謝の言葉と共にこの幻の酒『サークリッド・フォレアル18年』と薄謝を置いて帰ったほどだったという。
*
あの奇跡のような演奏会は、シュタドラの吹くクラリネットの響きがあってこそ──。そう信じて疑わないヨハンネにとって、この思い出の酒を彼に飲まれたからといって惜しいという気持ちは爪の先ほどもない。
「せっかく今度の結婚記念日に、二人で一緒に飲もうねって約束して大切にしまってあったのに! この泥棒サナダムシが勝手に開けるなんて……!」
「まぁまぁ、コンスタ、落ち着いておくれ。ね?」
「落ち着いていられるもんですか! もう許せない、家の前の運河に叩き込んでやりましょう!」
「……コンスタ。そんなことをしたら僕も君も殺人犯になってしまうよ。それにね、シュタドラ君のクラリネットの音色は間違いなく神が遣わした『天使の聖歌』そのものなんだ。そもそも僕たちがこの極上の美酒をヴァルトア伯から賜ることができたのも、彼のあの素晴らしい演奏のおかげだと思っているんだよ?」
「だ、だけど……!」
「……まぁ、金と女と酒には少々だらしないところはある男だけどさ。こいつは決して、悪い奴じゃないんだよ」
「でも、記念日の約束が……!」
「コンスタ。僕の愛するコンスタ、こいつをそんなに邪険に……ケホッ、ケホ、しないで、やっておくれ……」
「ま、まあ……あなたがそこまで言うのなら……って、あなた、どうしたの?」
激しい怒りに燃えていたコンスタだったが、夫の必死の宥め文句と、その直後に混ざった不自然な咳込みに毒気を抜かれてしまう。なんとか愛する妻を宥めすかしたヨハンネであったが、──悲しいかな、まさにこの夜を境にして彼は原因不明のはげしい高熱を出してしまい、そのまま病の床へと伏せるようになってしまったのであった。
ブクマ、評価はモチベーション維持向上につながります。
現時点でも構いませんので、ページ下部の☆☆☆☆☆から評価して頂けると嬉しいです!
お好きな★を入れてください。
よろしくお願いします。




