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ナーロッパ歴三年『ナロウシュ様、転生したらスライムだったじゃけん!』

吾輩、吾輩、わ、が、はい、わ?


死にまくり耐性が色々つきました、五億回死に戻りしたので、

すべての死に対しての耐性を身につけてよみがえりそうです。


わがはい? が、はい? がはっ!


ただ、いかんせん死に過ぎましたね、死に過ぎて、

まともに転生できなかった件について謝らせてください。


わがはい?


ではさっそくこのナーロッパの辺境からスタートです!

今日からナロウシュ様こそがこの世界の主なのです!

というか元からナロウシュ様は主でしたね!


わがはい!


「吾輩はスライムである! 名前はナロウシュ!」


なんか知らないけど無性に跳ねたい気持ち!

跳ね回ってたい気持ちであふれてるから、なんでもできるって感じ、

まさにレジェンド級の冒険心、嬉しくってとびーでるよー!


「お腹がすいた! おなかがすいたけど! 吾輩はスライムである! おなかどこ?」


なんかいろいろあった気がするけど、

スライムになれて幸せだなあ、

だってもう怖い想いしなくてもいいし、

何よりひなたぼっこ気持ちいい、

心が豊かになれるよー。


「でもお腹がすいた! お花畑! 食べう!」


ぷるぷる、お花畑でお花食べ放題イエース!

ついでにちょうちょも食べたよ!

スライムって自由でいいなあ!

それにくらべてナーロッパ城は退屈だったなあ、

やっぱりスライムって最高だよね!


「さて、そろそろ、いろんなスキルが身について凄いことになってるはずだぷるぷる!」


あれ? でもこの前みた、アニメだったら、

とりあえずでっかいドラゴンに出会ったりして、

とんとん拍子で出世して、えっとどうしたっけ?

でも僕ナロウシュだしどうにかなるよねー、でへへへへへ!


「スキルとかよくわかんないし、いっか! そうだバトルしようぜ! バトルだぜ!」


さっそくモンスターが出そうな森の獣道にやってきたよ!

君もモンスターを探してたら森に入るがよろしいなのだよ!

おっとレッサーウルフだ!


「魔物め! このスライム様の力を見せつけてやる! おりゃ!」


ミス!

レッサーウルフの攻撃!

「ファングコンボ! ガルルルル!」

スライムは致命傷を負った!


「おあっぴゃああ?! な、なんで!? なんで!」


レッサーウルフの攻撃!

「ファングスラッシュ! ガルラア!」

スライムは死んでしまった!


「ぷ、ぷる」


砕け散ったスライムの死骸は風にプルプルしている、

そうもともと質量の大半が水であるスライムは、

一度破壊されてしまうとあとは蒸発して消えゆくのみ、

スライムなんてやるもんじゃないのに、

転生して平気なのかな?


(そ、そうだ! ぷるには死亡耐性があるぷるよ! な、ナロウシュパワー!)


ナロウシュ様は死亡耐性を発現させようとした!

しかしナロウシュ様はスライム!

人間体の時に体得した死亡耐性はあくまで人間であるからこそ、

ある程度使えるように設定されたものなので、

スライムのボディでは効果がない!


(ぷ、ぷるよ、ぷ、ぷる)


ナロウシュ様はやっぱり死んでしまった!



「はっ!?」

ナロウシュ様は夢から目覚めたように、再びスライムの姿として、

転生しなおしました。

「ぷぷるるる! どうしろっていうんだぷる!」


そう、トントン拍子で強くなれるようなシステムって、

この世界には無いのよね、

スライムって最弱とされてる理由は簡単で、

要するにありとあらゆるチートや耐性を手に入れた存在が、

次に転生するための転生体としてふさわしいものがないから、

転生システムがエラーをおこして、最弱のスライムになってしまうという具合で、

要するに、いくら繰り返してもあなたはスライム、

そしてなんどやっても耐性を発揮することもできず、

スライムの状態で何度も何度も転生を繰り返すしかないんです。


「ぷぷるるる! ぷるる! もう怒ったぞ! こうなったらすべてを食い尽くしてやる!」


スライムは八つ当たりとしてあらゆるものを食べ続け、

そしてナロウシュ様記憶ボディに変化しようと日々繰り返していたが、

いつまでたってもナーロッパ城にも、ナーロッパ文明にもたどり着けず、

永遠にスライムとして生きることになってしまったそうです。


「ぷるぷる」


キラリン!

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― 新着の感想 ―
[良い点] そこ行きますか(笑) てっぺんですよ。 [一言] お花畑を食べるだけでは、やはりムルがあったのでは?
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