第87話
加速の検証については加速の引数の意味と動いていない物に魔法陣をかけても意味がないと言うことがわかった。
用意したテストケースと急遽追加したテストケースも消化したので終了することとした。
次の検証は『硬化』だ。
硬化の魔法陣定義も加速同様、硬度を指定するものだ。
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/**
* @fn hard_magic
* @brief 硬化魔法
* @param hard 硬化具合(0 ~ 2147483647)
* @return void
*/
void hard_magic(int hard)
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この硬化の検証はバリーさんが主担当だ。
検証内容は簡単に言うと木材を硬化させ、剣で斬りにくくなるかどうかというものだ。
バリーさんの感覚頼りでやるつもりだったが先ほどの鑑定の魔法陣という測定器を思い出したのでバリーさんが1回1回木材を斬りつけなくて良くなった。
斬りつける必要がなくなったことで少しバリーさんはガッカリしているようだったので『最後にどれほど硬化されているか試してみるのは?』と提案してみた。
「…鑑定通りの内容であるか確かめる必要がありますね。」
こうは言っているが顔は嬉しそうだ。
さて早速木材が並んでいるので1つずつ硬化のテストケースを消化していこう。
硬度の指定値を順々に変更し、鑑定の魔法陣をかけていくが硬度は上がっているようだが実際はよく分からない。
鑑定の結果も指定の数値分上がっていることしか確認が出来ない。
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備考:硬化の魔法陣かけられている。硬度が1上がっている。
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うーん、これは実際にバリーさんに試し切りしてもらった方が早いな。
「バリーさん、鑑定通りであるか試し切りしてもらっていいですか?」
バリーさんは嬉しそうに頷き、硬度の指定1がかかったら木材を地面に置いた。
それから腰に携えている剣ではなく樽に無造作に突っ込まれた剣の中から1本引き抜いた。
「こちらは数物の剣ですが切れ味自体には問題ありません。」
そう言って剣を持ち、構えてから木材に振り下ろした。
ザシュッ
……斬れた、指定1じゃ変わらないのか?
「どうですバリーさん?何か変わりましたか?」
「いえ特に硬くなったということは感じません。」
「先ほどの加速のように小さい数だと変化がみられないかもしれませんね。」
「僕もウィルさんと同じ考えです、また50まで上げてみますか?」
「私は賛成です、今の斬った木材は魔法陣の効果が全く感じられませんでしたのでもっと上げてもいいくらいです。」
「ま、まぁ段階的に上げていきましょう。何が起こるか分かりませんので。」
次に硬度50を指定した木材だ。
バキッ
音が変わったな、効果が出たのか?
「…多少硬くなった気がします。まだまだ斬れそうです。」
「では、倍の100にしてみましょう。その結果を見てから検証を続けるかどうか決めましょう。」
ウィルさんが硬化の魔法陣を指定100で発動する。
…硬度を100にした木材だが、見た目は変わらないんだよなぁ。
鑑定の結果も『硬度が100上がっている。』くらいしか変化は見られないし、この硬度って何基準なんだ?
そう思っているとバリーさんが剣を構えている。
「では、いきます!」
めりっ
おぉ、完全には…斬れていない!?
50は斬れて100だと完全には斬れないのか。
バリーさんが斬れないと言うのなら中々の効果じゃないか?
「……失礼いたしました。少々手を抜いてしまったかもしれません。次は本気で斬ります。」
あぁ、斬れないことでバリーさんの琴線に触れてしまったか?
バリーさんは木材に『硬化』の魔法陣をかけては斬りつけることを繰り返している。
「次!」
「まだまだぁ!」
しばらく『硬化』の検証は続きそうだな…




