第78話
それからインデックス作業を適度に休憩をしながら書き進めた。
3日目に『複写』が見つかり、もしやと急いで魔法陣化をして2人に試してもらう。
何度か試してもらった結果、紙に魔法陣をかざしても何も起きなかったが転写をしたい内容が書かれた紙を魔法陣につけるとその内容がかざした紙にそのまま写された。
「これすごいですね!書類作成作業がかなり楽になります!」
「えぇ、この間のように複数同じものを用意した時に役に立ちますね!」
しかし、便利な魔法陣だが、関数自体には色々と言いたいことはある。
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/**
* @fn copy_magic
* @brief 複写魔法
* @param target 対象(1:紙のみ)
* @return void
*/
void copy_magic(int target)
{
char param[100];
sprintf(param, "magic=copy&target=%d", target);
god_api(MAGIC_SERVER_URL, param);
}
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1だけなら引数なしでもいいじゃないか。
それに対象の読み取りってgod_api内でやっているのか?
定義を見たい…!
それに関数名がcopyって色々出来るんじゃないかと思うがどうなんだ?
複製品ができたら大問題になりそうだが黙っていようかな?
…後で問題になった時に怒られそうだから可能性の話をしておくか。
「ウィルさん、バリーさん。この『複写』ですが、紙以外に出来るか試していただけますか?」
ウィルさんとバリーさんは何かを察したようで羽ペンや氷などを魔法陣に当てて発動させたようだが何も起きなかった。
うーん、コメント通り紙だけなのか?
コメントが正しかったとは…
「すいません、思い過ごしでした。便利な魔法陣を見つけて良かったですね。」
それから僕達は書類仕事の多い伯爵様へ報告すべき内容と判断をし、伯爵様のところへ向かった。伯爵様へ実演しながら報告をするとドライフルーツの時と同じくらい喜んでいた。
アーロンさんとエディンさんも笑みが浮かんでいる。
この世界にコピー機は無いから控えを作るにも全て人力だものなぁ、同じ内容を何回も書くと言う苦行から解放されるとなると笑顔にもなるよな。
何かに気づいたようで伯爵様から若干笑みが消えた。
「この『複写』というのは文字だけかしら?絵画も出来るとなると画家に影響があるかもしれないわ。」
「そこはこれから検証が必要ですね。」
「では、私が検証をします!」
やる気が溢れ出しているウィルさんだ。
より実務的な魔法陣だから色々検証がしたいのだろう、任せても問題ないな。
その後は魔法陣を紙に用意をし使い方を伝えて執務室から出た。
何にせよ喜んでいるなら良かった。
『すぐやる課』部屋へ戻ってきて早速ウィルさんは紙を用意して書き始めた。
もちろんファイル出力で出したあの紙だ。
『あの書き着心地を経験すると戻れません!』とウィルさんに言われたのでまた1000枚出してあげたのだ。
伯爵様も欲しがってはいたがまだ公にできないということで我慢されていた。
ウィルさんは『複写』の検証をするから僕とバリーさんは…
「適宜休憩をとりながらインデックス作成をしますか。ここ数日で1/5を超えましたよ!」
「承知いたしました、まだまだ道は長いですね。」
こうしてスミス親方が来る日まで比較的平和に過ごせたかと思う。
残り日数で新しい魔法陣は出なかった。
そして約束の5日後、当日となった。




