第70話
四角い氷か…
パラメータで対応しているかな?
今わかっている氷の魔法陣の指定は出力する数と大きさだ。
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magic=ice&number=1&size=9
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形を指定するなら…shapeか?
種別という意味でtypeも可能性がありそうだ。
とりあえず検証だな。
「少し庭に出て氷の魔法陣の検証をして来ますね。」
「柴田様、氷は大きいモノを出すのでしょうか?大きいモノでなければこの部屋で出来ないでしょうか?設計図の作成作業もありますので、なるべく目の届く範囲で検証していただけますか?」
「危険性のない検証でしたらここでした方が良いですね。」
…まぁ、外に出なくても出来るからたまには室内でやるか。
最近監視レベルが上がった気がする。
とりあえず氷を入れておける入れ物を用意して思いついた指定をやっていくか。
うーん、shapeやtypeを数字で指定したが変化はない。
大きい値なら変わるか?
試しに両方ともフィボナッチ数だと…55あたりでやってみるか。
これで少しでも形が変わればいいが。
値を55にした魔法陣を用意し、魔石をつけてみた。
……変わらないか。
うーん、思いつかないからもう一度かき氷機の図面でも見るか。
この世界の数字は何となく覚え始めているから数字は何となく書き込めるようになったな。
一応、後で見てもらおう。
……数字以外の指定ならどうだ?
魔法の種別パラメータが文字列だし。
早速魔法陣を用意して検証だ。
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magic=ice&number=1&size=9&shape=square
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このパラメータ指定で動けば良いな…いや、動いたら動いたで嫌だな。
魔法種別は良いとして他のパラメータは数値に統一するとかしてほしい。
とりあえず、僕はこの魔法陣に魔石をつけてみた。
[ コロン ]
…四角い氷が出て来てしまった。
ま、まぁいいか。
それで、かき氷用の大きさとなると…フィボナッチ数列の12番目を指定すれば14cm程度の大きさが出るからこれで寸法を取り直すか。
大きい氷は明日庭で試そう。
「柴田さん、四角い氷できたのですか?」
「えぇ、出来ました。…しかし、なぜ分かったのですか?」
「柴田さんって何か成功すると笑顔になっていますよね。」
え?
そうなの?
バリーさんを見ると頷いている。
自分でも気づかない癖だ、今まで職場の人たちにも指摘されたことないぞ。
…そういえば今頃職場はどうなっているだろうか、夜勤明けに消えたことになっているのだろうか?
ニュースになっていたりするだろうか?
まぁ、僕は両親を早くに亡くしたし兄弟もいないから日本に帰れなくても問題なさそうだな。
…寂しくないといえば嘘になるが、仕事は誰かに引き継がれているだろうし。
今はやる事がある。
その後、大人数用の給水機の設計図についてレビューを行った。
概ね問題はないが製品の説明では水を満杯にした時の重さを書くべきだと指摘をした。
現在の想定として20人規模の施設で1人3杯を飲むとして200cc × 20人 × 3杯で12000cc、12kgにもなる。
給水タンク自体金属製でそこに12kgの重さが加算されるので貧弱な台の上には不向きと注意書きはしておいた方が良いと話した。
2人とも納得をして重さについても記載をしてくれるようだ。
その後、かき氷機について説明会を行った。
かき氷機を知らない2人が、どのように動くのかを理解してもらった方がより良い注意書きや寸法の書き方が出来ると考えたからだ。
晩の鐘が鳴るまで説明会は続いた。
---蛇足---
「柴田さん、削った氷は美味しいのですか?」
「いえ、冷たいだけです。」
「じゃあ、なんで削ろうと思ったのですか?」
「さあ…?」




