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第65話

その後は即行動ということで解散となり僕は『すぐやる課』部屋に戻った。


伯爵様に厳命されたので余計なことはせずに風呂に必要な設備を書き出す。


こちらの世界の文字は勉強中だから清書はウィルさん達にお願いするしかない。


それにしても、この世界の魔法陣システムは神が作ったのか?


よく出来ているかと思ったらうーんと思うような制御の所もある。


それに数十年前に社会インフラを担う魔法陣が使えなくなったというのはどういうことだろうか?


API側に更新があったのか、それともまた別の理由か…


これからデバッグ作業も増えそうだし分岐にメッセージや値の出力をしたいが標準出力であるprintf関数は使えないか?


1番最初にプログラムを書いた時にコンソールの黒い画面に『Hello World』って出したなぁ。


早速やって…余計なことをするなって言われたから2人が帰ってきたらやるか。


1人仕方なく風呂の設備は何がいるかを考えて続きを書き出していると晩の鐘がなった。


意外と時間が過ぎるのが早いな。


結局その日に2人は戻らなかったので僕は自室に戻った。


その後は普段通り夕食を済ませ眠りについた。


翌朝、『すぐやる課』部屋に行くとウィルさんとバリーさんがいた。


2人とも目の下にクマがあるがどうしたのだろうか?


「おはようございます…もしかしてあまり寝ていませんか?」


「おはようございます、柴田さん。いやぁ昨日は夜通し回数の検証をしていました。あ、大丈夫ですよ。先ほど少し仮眠をとりましたので…」


「おかげさまで限界値もわかりました。この試作品では4000回使えました。」


確か200回water_magicをやっていた既存の魔道具が20回だから理論値的に納得できるな。


……少なくともコストは大幅に下がったよな?


これ、領地の財政が変わるレベルだ…


これに関しては怒られる要素はないはず、だって既存の魔道具の出来が悪いのだから。


「ただ、魔石が砕けなかったので後何回できるかは不明なんですよねぇ。」


「はい、このままだと長期日数がかかると思い切り上げました。」


「それで柴田様は昨日新たな魔法陣の開発はされていませんよね?」


それは言いつけを守ってやっていない。


四十過ぎで流石にこれ以上怒られることはしたくない。


「えぇ、このように風呂の設備について書き出していました。今後のことを考えて少しやりたいこともありましたがお二人が来てからと考えておりました。」


「…今度は何をやろうとしていたのですか?」


「いえ、大したことではありません。僕の世界の言葉で出力の記載をした時に魔法陣ではどのように動くのかなと思いまして。」


「出力の記載とはどのようなものなのですか?」


「うーん、そうですね…鑑定の時に出現する半透明なガラスが出ると思いますがそちらに言葉を出したり、紙に印字したりと言ったものです。」


「危険性がないのであればやってもいいと思いますよ?」


「はい、私も同じく。」


それじゃあ、やらせていただきますか。


========================================

#include <stdmagic.h>

int main(void) {

printf("テスト");

return 0;

========================================


ひとまずこれで実験だ。


これを板に書いて魔法陣化をして刻印をする。


さて、魔石を当てると『テスト』がどこに出るのか。


お、出力口上に鑑定結果の時のようにウィンドウとそこにに文字が出た。


本当に出るもんだな。


しかし、読めない…この国の文字かな?


「ウィルさん、バリーさんこの文字読めますか?」


「えぇっとですね、『テスト』と読めますが柴田さん文字の勉強でしたけど書けるようになったのですか?」


鑑定のウィンドウは翻訳効果があるみたいだが出力はこの国の言葉になるみたいだな…


そうなると、あれはどうなるんだろ?

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