第63話
目眩を起こしそうだ、なんでこうなるんだ…
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#include <stdmagic.h>
int main(void)
{
water_magic(1);
water_magic(1);
(中略)
water_magic(1);
water_magic(1);
return 0;
}
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まさかwater_magicを200回書いているとは…
同じ命令を何度も書かずに繰り返す仕組みのfor文やwhile文を使えよ…
待てよ、200行は書いているから魔法陣の模様って複雑化しているんじゃないか?
「あの、既存の魔道具を見せていただけますか?」
「はい、これです。」
ウィルさんから魔道具を受け取り、魔法陣を見ると模様の中にある記号に短い線が大量に刺さっているように描かれている。
この記号が『water_magic(1);』に該当するのかもな、魔法陣を複雑化させる要素は行数とは限らなそうだな。
「柴田さん何かわかりましたか?」
「分かりましたが説明するのがバカらしくなりますね…今魔法一覧をまとめているところですが水魔法について水量を指定するモノなのは覚えていますよね?」
ウィルさん、バリーさんが頷く。
バリーさんはもちろんウィルさんも来た当初にまとめていた魔法一覧読み漁っていたからなぁ。
「それでですね、普段ウィルさん達が使っている水の魔法陣は『200』を指定しています。そしてこの魔道具については『1』です。」
「え!?それでは水量について同等にならないはずでは?」
「……200回です。水量『1』の指定で200回書かれていました…魔法陣の模様だとおそらくここの模様がそれにあたるかと…」
2人とも黙ってしまった。
しばらくしてウィルさんが肩を震わせた。
「ふふふ、あの威張り腐っている上司の輝かしい功績は微妙な仕組みだったのですね。ほんの少しの量を200回ですか。だから魔石の消耗が激しいのですね!鼻っ柱折ってやろうかと思いましたがそれすら値しないことがわかって良かったです!」
ウィルさん、晴れやかな笑顔だ。
急に笑いだすから少し怖くなってしまったが上司に対して吹っ切れたようなら良かった。
「しかし、そうなると今ある魔道具についても柴田様に見てもらった方が良いかもしれません。妙に魔石の消耗が激しい魔道具もありますので。」
それはちょっと見てみたいな。
中にはstdmagic.h以外のライブラリを読み込んでいるかもしれないからな。
「まぁ、そこは追々と言う事で。僕もちょっと実験したいことがありまして…」
「何をされるのですか?」
「いやぁ、水の魔法陣ってお湯とかも出ないかなと思いまして庭で実験をしようかと。」
2人とも口を開けてしまった、呆れられたのだろうか?
まぁ、用意していた魔法陣を順々に試していこう。
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temperature=10 → 冷たい水
temperature=11 → 冷たい水
temperature=12 → 冷たい水
temperature=13 → 冷たい水
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うーん、指定『10』だと氷が出ると思ったが違うのか?
いや、出ないほうが良かったかもしれない。-200℃の氷が出てしまって触りでもしたら危ない。
次は指定『14』だが、また冷たい水か?
魔法陣に魔石を当ててみる。
…湯気が立っている、熱そうだな。
この14という指定はフィボナッチ数列で1を開始とする14項だと377になると思うがケルビンが単位だと273Kが0℃だから100℃ちょいだな。
と言うことは単位はケルビンで良いのか?
しかし、指定『10』の時に氷が出ないのは何でだ?
100℃ちょいのお湯っていうのもあり得ないな…
範囲外となる数値は内部で補正、サニタイズしているのか?
…まぁ、とにかく熱湯だがお湯が出せることが分かった。




