第62話
水の温度がいじれればなぁ…
熱湯から冷水まで出せれば生活にも便利だし、風呂も入れそうだ。
この世界に来てからお湯につけたタオルで体を拭くことしかしていない。温かい湯に浸かりたい…
今後の目標…いや、今は急ぎでやることもないし絶好の実験機会じゃないか?
この休憩時間の間パラメータと値を予想してやってみるか。
まず値については氷の大きさで学んだフィボナッチ数列のルールと仮定して10を指定すれば55が入るはずだが温度の単位は『℃』のセルシウスとは限らないよな。
ケルビンなら55Kだから凍るどころじゃないよな…-200℃って…
…直接浴びる訳じゃないからいいか。
それでパラメータだが保温の魔法陣の単語『temperature』を素直に使ってみよう。
改めて考えると魔法陣というシステムは神が作ったものなのだろうか?
そうだとしたら色々とツッコミどころが多いプログラムの書き方なんだよなぁ。
コメントにしても水の魔法陣を見た時、『水量』のみで単位の記載がないし…
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/**
* @fn water_magic
* @brief 水魔法
* @param vol 水量(0 ~ 2147483647)
* @return void
*/
void water_magic(int vol)
{
char param[100];
sprintf(param, "magic=water&volume=%d", vol);
god_api(MAGIC_SERVER_URL, param);
}
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まぁウィルさん達が水の魔法陣を発動した時に200を指定していてグラス一杯程度だからmlと仮定して良いだろう。
それを踏まえて…
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#include <stdmagic.h>
int main(void)
{
god_api(MAGIC_SERVER_URL, "magic=water&volume=200&temperature=10");
return 0;
}
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こんな感じだが念のため『temperature』の値を複数用意しておこう。
板に値が10から15までの魔法陣を用意した。
「よし、準備もできたし庭に行って検証だ。」
庭に出るとウィルさんとバリーさんが話し合っている。
どうしたのだろうか?
「お二人とも何か問題がありましたか?」
「…柴田さん、とんでもない結果が出ましたがどういう事ですか?」
ん?
何を言っているんだ?
まだ何もやっていないはずだが…
「ウィル殿、それでは柴田様に伝わりません。私から検証の経過を伝えます。試作品の魔道具ですが現在100回ほど水の魔法陣を起動させましたが魔石はまだまだ使えます。」
バリーさんが見せてくれた魔石はイヤホンくらいの大きさのものだ。
使えるかどうかの判定は鑑定で見たのかな?
「そして、既存の水を出す魔道具ですが20回ほどで魔石が使えなくなりました。」
そう言って砕けた魔石を見せてくれた。
鑑定せずとも魔石は使えなくなったら砕けてしまうのか…
いや、20回で魔石が使えなくなるのか?
「それって水の量が違うからですか?」
「いえ、今回の試作品と上司が作ったもので水の量はさほど変わりません。魔法陣の模様は違いますが…」
うーん、内容が違うのかな?
一度見てみたほうが早いな。
「既存の魔道具の魔法陣を出していただけますか?」
「では、私が…」
そう言ってバリーさんが魔法陣を発動してくれた。
その魔法陣を見て僕は目眩を起こしそうになった…




