第6話
「バリーさんは魔法陣の発動出来ます?」
「えぇ、出来ますよ。男爵家の三男でしたが裕福でしたのでお布施を支払うことが出来ました。」
よし、魔法陣発動人材確保!
伯爵様が帰ってくるまで色々実験しておこう。
ひとまずバリーさんに魔法陣を出してもらおう。
「バリーさん、危険性のない魔法陣を発動して、魔法は実行せずに魔法陣だけ出しておくことは出来ますか?」
「…あまりやったことはありませんが出来ますよ。」
バリーさんは一瞬考えたようだが、まぁ出来るなら良いか。
バリーさんは言葉を発すると、空中に淡い光の円が浮かび上がった。
ファンタジーな光景なんだろうなぁと思いつつ、僕にはプログラムに変換されて見えるからネオンライトみたいなんだよなぁ。
さてさて、どんなプログラムかな?
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#include <stdmagic.h>
int main(void) {
wind_magic(2);
return 0;
}
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先ほどの伯爵様と同じ微弱な風か…
いや、wind_magic関数に入れている値が違う。
一応聞いてみるか。
「この魔法陣は先ほど伯爵様が出したのより強い風が出ます?」
バリーさんは一瞬目を見開き、体が少し硬直した。
すぐに平静を装ったが、明らかに驚いた様子だ。
「え、えぇ…驚きました、一瞬でわかるのですね。」
やはり、関数に入れる値を変更すれば効果が変わるのか。
うーん、この魔法陣は触れるのかな…
恐る恐る人差し指を近づけた。
…熱くも冷たくもないな。
紙を触っているみたいだ。
このstdmagic.hをタップしたらドキュメント見れたりしないかな。
そう思い、タップすると…
おぉ!
でたでた。
鑑定の時のように半透明なウィンドウが出た。
右横にはかなりの行数を示すスクロールバーが鎮座している。
これは全部目を通すのに何日かかるかなと思って、バリーさんを見ると呆然と口を開けて立っていた。
「そ、それは…いったい…な、何ですかぁぁぁぁ!!!?」
うーん、「標準魔法ライブラリの定義ファイルです」なんて言っても通じないよなぁ。
そもそもこの世界にライブラリという概念があるのか?
まぁ、嘘偽りなく答えておこう。
「これはスキルの一部だと考えてください。ここに記載されているものは魔法の種類と使い方ですね」
バリーさんの口がアワアワしている。
脳の処理速度が追いついていないようだからその間にドキュメントを読ませてもらおう。
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/**
* @fn wind_magic
* @brief 風魔法
* @param level 風の強さ(0 ~ 2147483647)
* @return void
* @detail 注意!100以上を指定すると国が吹っ飛びます
*/
void wind_magic(int level)
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ぶふぉっ!?
日本語がコメントにある!?




