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間話9

フリー・エンエヌ第4王子視点3


母上が父上を詰めている間、私たちは別室で先ほどの話の続きをしていた。


「それでフリー、先ほどのドライフルーツだけど他に目的があるんだよね?」


「瓶を2つ出されていましたがもう片方の瓶についてはまだ説明をされていませんね?」


ログ兄さん、宰相は話が早くて良いねぇ。


私は柴田君から教わった冷蔵と冷凍の話をする。


冷蔵で食物の腐敗を多少遅延させることが出来ると聞いた時、ログ兄さんをはじめとする兄弟達は驚きを見せ、宰相と騎士団長は真剣な顔で聞いていた。


冷凍に関しては更に遅延させることが出来ると言うと今度は疑いの目をさせたので冷凍の方のドライフルーツを1つ取り出し鑑定の魔法陣をかけて見せると納得をしてもらえた。


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備考:貧血/むくみ/便秘 を改善、美容に効果あり。効果は通常作成のものと比較で93倍異なる。

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まだ検証中だからどれほど腐敗を遅らせることが出来るかは不明なんだよねぇ。


味見をしてもらうと『先ほどのより美味い』、『これは早く母上に献上したほうが…』と感想が上がった。母上には後で作り立てをあげれば問題は無いはず。


そして皆にこの冷蔵、冷凍について研究を行えば食料問題について大幅な改善が見込まれること。


それに伴う組織の設立を話した。


「なるほどねぇ、異界の人たちは色々考えているんだねぇ。今ある生物省を名前を変えて役割を増やせば良いんじゃない?」


シン兄さんにしては妥当な回答だ。


新設しても良さそうだけどそこはログ兄さんと宰相に任せておけば良いかな。


「ふむ、食料に関しては他国との交易もありますのであえて新設という考えもありますな。…いや、国全体の食糧事情を管理するには生物省のみならず王宮の備蓄、騎士団の備蓄と機密情報が含まれていますので新設したほうが良いでしょうな。」


そうなるとトップに誰を据えるかだねぇ。


有能な人はすでに大臣や他の職務に就いているし…


皆誰が適任かを考えている中、誰も予想しなかった人が手を挙げた。


「…僕がやるよ。ログ兄さんは父上に変わって最近執務が忙しい、シン兄さんは外交で不在の時が多い、フリーは諜報があるから兼任でできるかもだけど専任というわけにもいかないから…」


ストレン兄さんが主張するのは珍しいな。


…能力的にも問題ないし良いんじゃないかなぁ。


「ストレン、省のトップになるということは事務仕事だけではなく部下に指示を出したり、自分から行動しなければならないのだが大丈夫か?」


「…大丈夫、今も必要があればやっている。」


「ストレンが珍しく主張をしているからやらせても良いんじゃない?足りないところはフォローすれば良いんだし。」


「まぁ、そうだな。では、今後を見据えたものとなるが国の食糧を管理する省を新設しトップにストレンを置くということで準備を始めるで良いな?」


皆問題ないようだな。


しかし、ストレン兄さんが急に主張した理由がわからないな。


後で調べてみるかなぁ。


「まぁストレンは婚約者に良いところを見せたいんだよな?」


…シン兄さん、そういうデリカシーのないことは言うもんじゃないよ。


ってストレン兄さん顔が赤くなっているってことは図星か!?


気になって読心を使ってみた。


…本当に婚約者に良いところを見せようとしたのか。


まぁ理由はどうあれ良かったかな、後で衛生の考えも伝えておこう。


ある程度話したところで元の会議室へ戻ると父上が萎れていた。


相当詰められていたのだな。


「話は全部聞きました、3ヶ月で一掃しましょう。ご婦人方については私がお茶会、社交で調査をするわ。他は各自この改良された鑑定の魔法陣を駆使して洗い出しなさい。フリー、諜報部隊はもう動いているのでしょう?」


「はい、動いていますよぉ。現調査結果はこれねぇ。」


母上にリストアップした紙を渡すと思案顔になった。


母上は元諜報トップだからなぁ、昔の血が騒ぐのかなぁ。


「仕事が早いわね、これなら1ヶ月早く終わるわ。さぁ、動くわよ。フリーは残りなさい。」


母上の一言で皆動き出した。


さて、諜報のことかなぁ?


「フリー、私に言うことはないのかしら?」


…ドライフルーツですよね、では私室へ向かいましょう。


翌日以降、私は毎日母上にドライフルーツを作らされた。

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