第59話
さて、やってきました伯爵邸の庭。
「ここなら先ほどの大きさが出力されても大丈夫ですね!」
ナチュラルに傷を抉ってきているなウィルさん、まぁその通りだが…
「では、今から氷を出していきますので記録をつけていきましょう。」
ひとまず1から順々に指定をしていって大きさを測ってみますか。
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size=1 → 1mm
size=2 → 1mm
size=3 → 2mm
size=4 → 3mm
size=5 → 5mm
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size指定5までやってみたが4番目から増え始めているな…
もう少し続けてみるか。
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size=6 → 8mm
size=7 → 13mm
size=8 → 21mm
size=9 → 34mm
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あぁ、ここまでくれば分かるわ。
フィボナッチ数列じゃないか!何でだよ!?
普通に1ミリ単位でも1センチ単位でも分かりやすく作ってくれよ!
誰だ作ったのは!?
「はぁ、ウィルさん、バリーさん。法則について分かりました。魔道具の大きさについても出せる事が分かりましたので水一杯の量を再確認してから部屋に戻りましょう。」
「それは良いのですがどう言った法則なのです?」
「私も興味があります。」
「これは僕の世界にある『フィボナッチ数列』と言うモノです。簡単に言うと直前の2つの数を足した数が次の数になるという法則です。僕のいた世界では植物なんかにも現れる不思議な数列なんですよ。」
「そのようなものがあるのですねぇ…」
「数学者に聞いてみたら知っているかもしれませんね。」
「そうかもしれませんね、では水の検証をしましょう。」
水の検証をして部屋に戻った僕たちは仕様を話し合って決める。
[ 仕様 ]
・水の出力は1回で200mlとする
・氷の出力は1回で1.3センチを3個とする
・水と氷の魔法陣は一定距離離す
・出力口は1つとする
そして魔道具の外装だがここが問題だ。
魔道具工房に外装だけ依頼する例は今までになかったそうだ。
それはそうか、魔道具工房なのに魔法陣無しでという注文は店にとっては意味が分からないし冷やかしだと思われるな。
その辺りは伯爵様に相談だな。
そうと決まれば…
「では仕様も決まりましたので試作品を作りましょう。どんな形が一般的ですか?」
「そうですね、筒状のモノか箱型のモノが多いですね。」
「フリー王子が使用された転移の魔道具は大きな金属製の台ですね。」
そうなると筒状がいいかもしれないな、素材が何になるか分からないが将来的に水筒として使えそうだ。
「では筒状のものを想定して作りましょう。」
ウィルさんが溜め込んでいた素材の中に筒状の素材があったのでそれで作ることにした。
上下に水と氷の魔法陣を施し、動作検証も行った。
ひとまず完成かな?
「あの、1つよろしいでしょうか?」
「バリーさんどうしましたか?」
「今まで1魔道具で1機能でしたので特に気にしなかったのですが、柴田様がお作りになったのは2機能あります。それぞれの魔法陣に対して水、氷注意書きがあっても良いかと思います。」
…うん、まさにその通りだ。
しかし、僕はまだ文字の勉強中だから頼もう。
「良い考えだと思います、バリーさんお願いしても良いですか?ウィルさん、明日以降に伯爵様に試作品をお見せしたいので面会の約束をお願いします。」
「承知いたしました。」
「分かりました!多分明日は空いていたと思いますよ。」
さぁ、明日にこの試作品で…成功をさせよう。




