第47話
フリー王子に元の世界にあった省庁の存在と役割を話した。
国として食料の安定して作って流通させる為の組織や国民が病気にならないように衛生や医療、食の安全を管理する組織があることを説明した。
一部食料や流通という趣旨から外れるが大事なことだ。
フリー王子は僕の拙い説明を真剣に聞いてくれている。
ウィルさん、バリーさん、マッテオさんも神妙な面持ちだ。
「なるほどねぇ、異界にはそのような考え方と実績があるんだねぇ。全部を取り入れたいところだけどすぐには厳しいな…まず、安定供給と衛生の概念を取り入れる方向にしよう。後は鑑定の魔法陣を活用して情報を収集してからだ。」
フリー王子がトップの諜報部隊ならすぐ情報が集まりそうだなぁ…
それはそうとして作業の続きをしよう。
冷蔵の瓶は3瓶として残りの2瓶を冷凍にできるかどうかだ。
ひとまず氷に塩を振って様子見かな、その間にドライフルーツを作ろう。
今朝と同じように葡萄、ブルーベリーっぽいものをを1粒ずつ取り皿に乗せる。
オレンジの薄切りはマッテオさんに頼んだ。
準備が出来たところでバリーさんに乾燥の魔法陣をお願いする。
「承知いたしました、先ほどと同じように72を指定でよろしいでしょうか?」
僕が頷くとバリーさんは魔法陣を発動させた。
葡萄、ブルーベリーが一瞬で小さくなる、オレンジは輪切りのドライフルーツになった。
「「「おおぉぅ!?」」」
マッテオさんと部下の人たちが驚いたようだ。
ドライフルーツができたところで冷蔵の状態にしておいた3瓶に詰めて蓋をする。
「フリー王子、まずは想定で7日程度持つドライフルーツです。念のため口に入れる際、お手数ですが鑑定の魔法をかけてからにしてください。」
「分かったよぉ、もったいないけど数個残して食べられなくなるまで記録をとるよ。」
やってほしい検証まで…この人何でもできるな。
と、そうだ。
冷凍実験はどうなったかな?
お、さっきより冷えてそうな気がする。
「バリーさんこの瓶に鑑定をお願いします。」
魔法陣が発動され結果が出た。
========================================
名前:瓶
製造年月日:エンエヌ王国暦2257年2月5日
構成要素:珪砂、ソーダ灰、石灰石
備考:急速に冷却され、状態としては冷蔵と冷凍の間。
1/2
========================================
間ということはまだ冷蔵か?
氷と塩の配合を変えてみるか?
それともかき回してみるか?
「あの、柴田さん。こちら結果が違うのはずっと冷やしていたからですか?それと先ほど塩を振っていましたがあれは一体なんでしょうか?」
「それはですね…」
僕は氷に塩を振ることによって凝固点降下が起きる話をした。
科学の話だがこうした理科の実験は皆興味津々だ。
日常では甘味を作る際に使うと言った途端、マッテオさんが『是非!作り方をっ…!』と言ってきたのでまた今度と落ち着かせた。
冷凍についてはやり直しだな…




