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第45話

厨房に戻って来た僕達は早速煮沸していない生水について鑑定をすることにした。


「では、鑑定をかけます。」


バリーさんが鑑定をかけると結果が出た。


========================================

名前:水

製造年月日:ー

構成要素:水素、酸素

備考:煮沸していない水、多数細菌が存在。


1/2

========================================


うーん、やはり細菌が存在するか。


「多数細菌がいるとはどれくらいなのでしょうか?」


「うーん、僕も専門家ではないので確かなことは言えませんが1個2個の話ではありません。数百万…いや数えきれないほどですね。」


僕が数を言うと皆ギョッとした顔になる。


そうだよなぁ、目に見えないとは言えとんでもない数だよなぁ。


「夏に水道水を大量に飲んでいる者が腹を下していたのはそういった理由だったのですね…」


「夜中に一杯だけ飲んだ時に具合が悪くなったのはそれだったのか…」


皆口々に経験談を呟いている。


細菌がいなくても水の大量摂取は腹を冷やすだろう、そう思っていると落ち着きを取り戻したバリーさんがスワイプをする。


========================================

所有者:ー

価値:ー

危険度:中〜高


2/2

========================================


危険度は中〜高か。


「バリーさん、危険度について触れてみてください。」


バリーさんは頷くと危険度に触れると新しいウィンドウが出た。


========================================

沸騰状態を1分間維持すれば細菌は不活化する。

煮沸せず飲料をすると下痢、嘔吐の症状が出ることがある。

========================================


水道の水は煮沸をすれば問題はないだろう。


「…改めて水は煮沸してから飲むように国民へ周知しないといけないね。」


水道はそれで良いが井戸とか川はまた別の問題だな。


「フリー王子、水道の水は煮沸で問題ないと思いますが他はどうでしょうか?井戸や川だとまた別の問題があると考えます。」


「それはどういう問題かな?」


「そうですね…地質によっては生き物に毒になる成分が溶けていたり、水道の水は煮沸で細菌を死滅させることが出来ましたが中には熱に強い細菌もいるかもしれません。飲料水として利用している井戸や川については調査をした方が良いかと思います。」


「…水道以外の飲料水ということだね?その毒になる成分は飲むとどうなるんだい?」


「毒の成分にもよりますが最悪は命を落とすことになるかと…」


厨房が一瞬で静かになった。


ただ水を飲んだだけで命を落とすかもしれないというのは最悪のケースだが考えなければいけない。


実際に元の世界で起こっていた問題だ、ネットニュースやテレビの特集で知った知識だが…


「…これは私の仕事だね、最優先の調査案件として処理をするよ。」


フリー王子が動くなら問題なさそうだな、後はお任せするしかない。


次は調味料と空き瓶だ…


ってそう言えば水道の水で洗ったら不味くないか?


「マッテオさん、食器など洗う時って水道の水ですか?」


「いいえ、洗浄の魔道具を使っています。こちらは安価な魔道具ですので平民にも大体は行き渡っております。」


それなら安心だな、心置きなく調味料の話ができる。


「では次に調味料を見せてください。」


マッテオさんが部下らしき人に顔を向けるとトレイに入れ物を乗せて持ってきた。


…少ないな、5つだけなのか?


「この5つって何ですか?」


「はい、まずよく使用するのがこちらの塩です。料理によっては乾燥させたハーブを混ぜたりしております。それからこちらはコショウですね。昔召喚された方が作ったものと言われています。」


そう言えば一番最初に召喚された人は農業を広めていたな。スキルは種生成だったかな。米も生成してくれればよかったんだけどなぁ…


「それからこちらは砂糖ですね。昔は高価でしたが最近はかなり手が出しやすい価格になりました。気兼ねなく菓子作りが出来るようになりまして…こほん、そしてこちらはオリーブオイルです。私の尊敬するソフィア様が見つけたものです。最後もソフィア様が主導で作ったものでバルサミコ酢です。元の世界の味が恋しくて試行錯誤したそうです。」


…と言うことはソフィアさんは地中海沿岸の人かな?

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