第41話
確か次のページに価値があった…
いやその前に効果100倍というのは何が原因だ?
魔法陣が原因か?
そう思っていると…
「…そうだなぁ、まず伯爵邸でドライフルーツを製造することは許可する。ただし、許可なく外に出すのは禁じる。王宮へはサンプルとして一定量献上することとする。」
突然フリー王子が宣言した。
伯爵様も頷いているが、急にどうしたのだろうか?
「いや、柴田君。このドライフルーツはこの世界にないものでかつ効果が体調や美容に関するものだ。特に美容に関しては御婦人方からかなり注目を浴びる。ましてや効果が100倍ときている。これを世に出すと柴田君をなんとか手に入れようとする者達が大量に出ると思うよぉ。腕の立つものを直接屋敷に向かわせて柴田君を攫うか、はたまた縁談と称して貴族の御息女を使うのか…」
…命を狙われる次は誘拐の心配か。
しばらくは伯爵邸で引きこもり生活だな。
それよりも仮説を確かめたい。
「少し確認したいことがあります。普段使用している水って魔法陣から出しています?」
「いえ、普段お出ししているのはダムと言われる貯水池から取水しております。これは以前お話しした2人目の召喚された方、トーマス様が主導で築いたと資料に残っています。お出しする前に一度煮沸をするのもその方からの知識です。」
2人目の召喚されたトーマスさん有能すぎないか?
土木、建築を広めたという話だったが建物や道だけだと思っていたが生活に不可欠なインフラを構築していたのか。
煮沸ということは濾過はしているかもしれないが消毒はできていないのだな。
この先のインデックス作業で何か役立つものがあるかもしれないな。
それはそうとして実験は出来そうだな。
「では水と入れ物を用意して一つ検証をしてみましょう。」
僕はメイドさんに水と鍋を持ってきてもらった。
「どなたかこの鍋に水の魔法陣で水を入れていただけますか?」
するとウィルさんが立ち上がり鍋に向けて魔法陣を発動させた。
「ではこの水差しに入っている水と鍋に入っている水について順に鑑定をかけていただけますか?」
今度はバリーさんが水差しに対して魔法陣を発動させた。
========================================
名前:水
製造年月日:ー
構成要素:水素、酸素
備考:ハワード領郊外にあるダムから取水したもの、煮沸済み
1/2
========================================
製造年月日は出ていないな、自然のものだからか?
構成要素が科学で習う内容だがこちらの世界ではどう捉えられている?
そう思っているとバリーさんがスワイプした。
========================================
所有者:ー
価値:ー
危険度:なし
2/2
========================================
情報がほとんどないと言うより出ないか。
元は自然のものだものな、砂漠とかの乾燥地帯だと高級とか出そうだがどうだろう?
ウィルさんが結果を紙に書き込んでいる、さすがです。
次にバリーさんは魔法陣で出した水が入った鍋に対して魔法陣を発動させた。
========================================
名前:水
製造年月日:エンエヌ王国暦2257年6月5日
構成要素:水素、酸素
備考:飲料することで血行/代謝改善効果あり。通常の水に比べ効果は10倍異なる。
1/2
========================================
いや、まさか本当に効果が魔法陣由来なのか!?ただ魔法陣で乾燥させたり水を出しただけでこれは反則だろ!?
ガタッ!
フリー王子と伯爵様が勢いよく立ち上がった。
嫌な予感がする…
「…まさか魔法陣で出した水がこのような効果があるとはねぇ。当然このことは機密情報として全員口外禁止!…はぁ、明日一度王宮に戻る予定なのに次から次へと飽きさせないねぇ、柴田君。」
たまたま仮説が当たっただけです、これも不可抗力です。
「フリー王子、屋敷内で使う分には問題ないかしら?」
「それは問題ないよ。外に情報が漏れなければねぇ。」
伯爵様妙に圧があるな…
美容効果もそうだが商品価値を考えているのか?
うーん、これから鑑定をしていくと色々な発見と同時に問題も発生しそうだなぁ…




