第12話
現実に戻った伯爵様は取り繕いつつ口を開いた。
「…聞き間違えでなければいいのですが氷魔法の他に保温と鑑定の2つの魔法が見つかったと?」
「はい、そうなります。」
「氷魔法に続いて保温と鑑定の魔法ですか…鑑定の魔法は息子が見つけたものですか?それですと新しいものでは無いのでは?」
「少し語弊があるかもしれません。ウィルさんが見つけた鑑定の魔法陣は人に対して『名前』『年齢』『スキル』『備考』です。手を加えれば人だけでなく動物や物、魔物にも使えると思われます。」
「えっ…?」
「あと鑑定で表示する項目ですが『名前』『年齢』『スキル』『備考』以外にも出せるかもしれません。」
「な、な、何で落ち着いていられるのですかっ!?」
「落ち着いてください。僕は昨日この世界に来たばかりで魔法陣に対しての価値観の違いもあると思います。後、今魔法の一覧を作っているのですが新しく見つかったもの含めて本当に存在するものなのかという確証が取れていません。」
「…もうすでにその一覧の中には風魔法や水魔法はあるのですよね?それなら全部本当にあるものではないのですか?」
「そうだとは思いますが、僕は実現できるところまでいかないと完全に信用はしていないのです。…そうですね、一旦この一覧について信用できるものか検証しても良いかもしれません。」
「そうような方法があるのですか?」
何となくだが方法について1つ案がある。
提案してみるか。
「その方法を試すためにウィルさんのお時間をいただきたいです。また鑑定の魔法陣を使っていただきたく…」
「それでしたら、エディン。あなた鑑定の魔法陣は取得したわよね?」
「はい、先日取得いたしました。なかなか魔法省から情報がもらえず取得が遅くなりましたが…」
おぉ、エディンさん取得していたのか。
後半何か恨みがましい気もしたが気のせいか?
何にせよ、ウィルさんの時間をもらわなくても実験できそうだな。
「では、エディンさん。僕に鑑定の魔法陣を発動していただけますか?」
「承知いたしました。」
昨日のように目の前に魔法陣が現れウィンドウが出た。
昨日と全く同じだな。
しかし、今日の経験からおそらくは…
僕は鑑定結果のスキル欄に人差し指を伸ばした。
マスキングされている部分をタップすると小さいウィンドウが出た。
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魔法陣を自身が最も取得に苦労したプログラム言語に変換します。
また、変換されたプログラム言語の内容を魔法陣へ変換します。
※1.プログラム言語への変換は実魔法陣のみ有効です
※2.魔法陣への変換は書いたプログラムに対して触れ、スキル行使を念じます
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思っていた以上の収穫だな。
1つ目は想定したものだが2つ目は想定以上だな。
直接修正できるかと思ったがいずれ消えるウィンドウだ、こちらの方が扱いやすい。
そうするとスキルは魔法陣が頭に付くとすると【魔法陣 □ □ □ □ □/□ □ □ □(解析待ち)】となるが昨日の説明と、この5文字と4文字のセットとなるとすぐわかるな。
…変わらない?
不正解だったか?
いや、リアルタイム更新をしていないかもしれない。
エディンさんにウィンドウが消えたらもう一度鑑定の魔法陣を発動してもらおう。
「エディンさん、鑑定結果が消えたらもう一…どうしましたか口を開けて?」
「…柴田様そちらは一体なんでしょうか?」
スキルの説明のことかな?
まだ出たばかりの魔法陣だから検証が足りないのかな?
「スキルの説明みたいです。魔法陣が触れられて魔法一覧を出せるならもしやと思いましたが当たりでしたね。鑑定結果も消えたみたいですのでエディンさんもう1度鑑定の魔法陣を発動していただけますか?推測ですが今度の表示で僕のスキルが表示されるかと思います。」
「それで柴田様のスキルというのは…?」
「魔法陣エンコード/デコードだと思います。」




