表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
11/76

第10話

食事の後、バリーさんに大量の紙と筆記用具を用意してもらった。


羽ペンかぁ、上手く使えるかな?


「紙と筆記用具を用意いたしました。それでインデックスというのはどのようなものでしょうか?」


「本や書類にある項目をまとめたものです。今魔法の種類を知ろうとしたら僕の場合、バリーさんに魔法陣を出してもらってウィンドウを出して閲覧します。そして一定時間すると消えるのでまたバリーさんに出してもらうという感じです。それが紙にまとまっていて分類されていたら効率的になりますよね?」


「なるほど、魔法陣図鑑の様なものですね。」


そんなものがあるのか、あのヘッダファイルを書き写したら見せてもらうのもいいな。


ひとまずやり始める前に文字について確認だな。


「バリーさん、作業を始める前に僕の鑑定結果を覚えている範囲で良いので書いていただけませんか?」


そういうとバリーさんは紙に何かを書いている。


書き終えたようで『こちらです』と紙を渡してきた。


うーん、小さい図形や線の組み合わせで全然読めない…


あのウィンドウ自体に翻訳効果があるのかもしれない…


誤訳があるか含めて聞いてみよう。


「どうやらあの鑑定結果はそれぞれの国の言葉で表示されていると思われます。この紙に書いた内容について教えていただけますか?」


バリーさんは紙に書かれている内容を指さししながら説明をしてくれた。


内容について誤っていないようだ、ついでに日本語での見え方を書いて見せたら興味深そうに紙を見て聞いてくれた。


「では、これから何度も魔法陣発動をお願いしますがよろしくお願いします。」


「いえ、これも職務ですので。主様にもくれぐれもと仰せつかっております。」


よし、バリーさんの雇用主からも許可をもらった。


バリーさんにもこちらの世界の文字でインデックス作成をしてもらおう。


「では、バリーさんにもインデックス作成してもらいますね。書き仕事が続くので手が痛くなりますが頑張っていきましょう。」


『ははは…』と苦い顔してる。


昨日よりは感情を出してくれているようだ。


それから僕たちは魔法陣を出し、書き出す内容を読み上げ紙に書く。


魔法陣が消えると再度出すという作業を繰り返した。


書き続けてそろそろ手が痛くなってきたなぁと思ってきた頃に突然、鐘がなった。


「この鐘の音は何です?」


「これは昼を知らせる鐘です、朝昼晩と1日3回鳴ります。昼になりましたし休憩を取ってはいかがでしょうか?」


手も痛くなってきたし、小休憩を取るか。


それにしても膨大だな。


まだ全体の1割いっていないんじゃないか?


「そうですね、先は長いですし休憩にしましょう。」


「ちなみにどれくらい進みましたでしょうか?」


「まだまだですね。昼まで書いた量を10倍しても足りませんね。」


ため息混じりに言うとバリーさんも残念そうな顔をしている。


そうなのだ、地味で辛いだけの書類をまとめるドキュメント作業は幾つになっても辛いのだ。


しかし、最初に資料を揃えておくと後が楽でもあるから挫けずに頑張ってくれ。


小休憩を取った僕たちは魔法陣をまとめる作業を再開した。


文字を書き続けたためか、時折バリーさんは手をブラブラさせている。


氷でもあればアイシングとかできるんだけどなぁって次は氷魔法か。


バリーさん使えるかな?


「あの、聞き間違いでしょうか?今氷魔法と聞こえましたが…」


「えぇ、氷魔法と言いましたよ。」


見て読み上げたプログラムの内容に誤りがないか再度見てみた。


========================================

/**

* @fn ice_magic

* @brief 氷魔法

* @param num 氷の数(0 ~ 2147483647)

* @return void

*/

void ice_magic(int num)

{

char param[100];

sprintf(param, "magic=ice&number=%d", num);

god_api(MAGIC_SERVER_URL, param);

========================================


実際に氷を出すかは検証しなければならないがそれっぽい。


読み間違いはしていないな。


「私こう見えて魔法学院を次席で卒業しております。学院では今現存する全ての魔法陣を学習するのですが、氷魔法は聞いたことがありません。実際あるとしたら大発見ですよ!この私が書き溜めているものが魔法省の最重要書類になるかもしれないっ…!はっ!?至急主様に報告しなければっ!!」


へぇ。


魔法学院というのがあって次席と言うことは2番目の成績で卒業しているのか、脳筋の人ではないのか。


昨日のウィルさんといい、伯爵様の周りはエリート揃いだな。


ん?


標準ライブラリのはずなのに聞いたことがないどころか新しい魔法陣扱いをするのか?


…待て。


標準ライブラリにある魔法が失われているのか?


あぁ、バリーさんすごい勢いで出ていっちゃった。


手も痛いし、休憩でもしてるかな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ