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田中 ― One-Cut-Story ―  作者: MMPP.K
5cp

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46cs 「林檎の色」

 これは私の林檎。

 手のひらに乗せると、少しだけ重い。


 リンゴは赤い。

 誰に聞いても、そう言う。

 絵本も、スーパーも、そうだ。


 でも、私の林檎は違う。


 緑だ。


 一番、鮮やかな色を選ぶ。

 やはり、重さも……大事だ。


 皮を剝いて、八つに切り分ける。

 皿の上に転がす。


「これは私の林檎、美味しい林檎」


 そう言いながら、指先で確かめるたびに、

 ひとつずつ、無くなっていく。






----------

雑学(本文規定数に満たないため)

 昔は、甘みのある果実をざっくり呼ぶ言葉として、「リンゴ」が使われていたらしい。

 名残として、松ぼっくりみたいなリンゴ=パイナップルとか。


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