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涼、千紗の話を簡単に纏めるとこんな感じ。
1に、俺が発した『すり潰せ、ごま』がフォンデュ国のキモカワ兵士達には『スリトゥンブッセ、ごま』と聖典に載る呪文に聞こえたらしく、卍ホールの先、トレヘルから何やら呼び寄せる危険なものだそう。
こっちの世界での常識じゃ卍ホールの先って地獄のような場所って思われてんだよね?
…全然守護獣じゃねぇ!んなの悪魔召喚の呪文じゃん!!
2、そんな物騒な召喚呪文をフォンデュ国城門にて叫ぶ背負われた怪しい男…つまり俺が国家を脅かす可能性があると先程の兵士の1人が国のお偉いさんに通報しにいったとのこと。
…あんのキモうさぎめぇ〜ッ。次会ったら全身の体毛むしり取ってやるからなぁあ!!
「あんたは国家転覆罪でしょっ引かれるってことよ。で、もっと悪いことに罪状追加…」
ごくり。
国家転覆罪より重い罪状って……
「可愛くない罪、死刑だそうよ」
「のぉぉぉ〜おおおッッ!!!」
この世界でも見目差別の壁が…ってか、死刑!?
「死刑!?ねぇ今死刑って言った?!ねぇ」
「このままじゃお前、死ぬな」
「何で涼そんな軽いの!?俺、今から死ぬんだよ?殺されるんだよ?…至極不当な理由でッ!!」
「だから、それを今から解決しに行くんだよ。その方法もさっきのうさぎから聞いて来た」
「まぁじでぇーえ!!それを先に行ってくれよ涼!じゃ、その場所まで案内よろすくぅ」
やっぱ持つべきものは出来る親友、だな!
「あのぉ、涼…様?付かぬことをお伺いしますが、今現在俺の死刑回避に向けて動いて頂けてるとの解釈でよろしいでしょうか…!?」
「…相違ない」
うんうん。そうだよな。涼が俺の死刑とかどうでも良くなって最後の手向けとしてこんな店連れて来てくれたんだぁー、なんて
「…んなわけあるかぁぁああ!!!!」
ピンク!ピンクじゃんッ!!ピンクしかないじゃんよ!
どう見てもピンクでアレ…な店じゃん!!
「…好きだろ」
「いや、す、好きだけど…ってそうじゃ」
「……最低」
「違うんだぁぁッ!!」
そりゃ人生で1度は?そういうお店行ってみたいけどさ?今は違うだろ!!俺の命がかかってんだよ?
涼のいつものイタズラにしちゃ度が過ぎてんぞッ!!
…死ぬよ?俺。
「おら、モタモタすんな。行くぞ」
サッサと慣れた常連のような佇まいで店に入って行く涼。
チッ…こんな時までイケメンオーラ振り撒くんじゃねぇよ!!
…ってそんないつもと変わらない涼なんかのことより、今は…
「…下劣」
「違うんだってぇぇえ!!!」
「…ご愁傷様」
千紗と平喜の誤解を解くことに全勢力を注ぐッ!!
正直、死刑より今はこの状況のが辛い…




