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マンホールの下は異世界でした!?  作者: 氷山


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「お前はアレか?厄病の神様か何かか?行く先々でとんでも事件起こさないと死ぬ病気か?あ?」



「ごめんなさぁぁあいッ!!」



「…この状況、なに?」



「うーん、この涼くんのお怒り具合から察するにまたやらかしてくれたみたいだね、優也くん」



お早いお帰りだったね、と千紗父に迎え入れられたのは2時間前にいた路地裏の商会、千紗の実家だ。



この世界に落ちて来て間も無い俺達が、今頼れるのは残念ながら残念な千紗父の所だけだ。



少し焦げ臭い応接室に舞い戻って来た俺達は、優しく迎えてくれた千紗父に反応を返せる状況になく、俺を抱えここまで走ってくれた涼は俺を床に乱暴に捨て、つい先刻まで座っていた黒光るソファに息を乱しながら座りこむ。



俺はというと体力の消耗は無いものの涼の息が整うまで、息よ出来るだけ長く上がり続けろと念じながら捨て置かれた場で正座を決め込んだ。



が、その願いも虚しくものの30秒ほどで息を整えた涼がぬっとソファから立ち上がり、冒頭のような怖〜いお説教が始まったのだった。



「今回の奇行の理由は何だ?どういう鳥頭をしてると金のないあの状況で俺とお前が脱ぐって発想に行き当たるんだよ…なぁ優也?簡潔に答えろ」



「はいぃ!あのですねッ!これにはふっかーいふっかーい訳があってですねッ!あのッ…」



「簡潔に、答えろ」



「…涼の上裸を売りました…ごめんなさい」



「…は?」



益々意味がわかんねぇ、と、どうやら俺の答えが涼の考えてた斜め上をいく理由だったようで、怒りのガス抜きが為されたのか俺の目前で仁王立ちしてた涼がソファに座り直す。



威圧感が半分にはなった、な…。それでも俺は正座を崩さない。



そのまま涼に詳しく理由を求められ、俺はあのチョコフォンデュ店での行動、思考を正座をしたまま身振り手振りを加えつつ全てぶち撒けた。



俺が拙いながらも一所懸命に説明するのを口も挟まず最後まで左手で顔を覆いながら黙って聴いていた涼。話終えたのを確認するように目線を上げて俺を見る。それに俺は頷きで返事をした。



「…とりあえず、お前の奇行の理由は分かった」



「奇行は言い過ぎだと思うけど…解ってくれたか涼ッ!!」



涼の怒りのボルテージが下がったのを雰囲気で察した俺は立ち上がり、仲直りのハグをしようとするも涼の右手に顔面をガッシリと掴まれることで阻止される。



相変わらずつれない涼に不満がないわけではないが、いつもの涼に戻って一安心だ。結局何を怒ってたのかもよくわかんねぇし。



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