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要するに、だ。
涼が千紗のパパさんの職場のコネ(貿易商会の長)を使い城内に侵入。俺救出。
が大まかな流れらしい。
「合ってる?」
「おう」
そんなことより俺が1番気になってるのは…
「なぁなぁ涼。どうやって魔法使えるようになったんだよ」
「俺にも出てたんだよ、証。ほら」
そう言って服を脱ぎ出す涼。こらこら、一応女の子いるんだからカーテンにでも隠れて…って脱ぐの早ッ!!
涼の背中一面に現れたのは今にも背中から飛び出てきそうな白い虎の入れ墨。
かっけーっ!!
けど……
「グスン…可哀想に涼」
「ああ…扉蹴破った時に出来た腕の傷のことか…。気にすんな。かすり傷だ」
静かに泣き出す俺に涼が心配そうに涙を拭ってくれる。
かすり傷と言うには大きすぎる、多分一生残りそうな深い裂傷…本当に不器用で優しいやつ。
ただ俺の涙は……
「涼、お前……一生風呂屋いけねぇじゃん…。そんな刺青入れられてッかわいそぉぉおおにぃいいいッ!!」
「マジでいっぺん死んでこいッ!!」
本日2度目の蹴り、いただきましたぁあ…。
ついでに「ああ、そんなこと」と千紗の治癒魔法で綺麗さっぱり深い裂傷も傷跡一つ残らず治りましたとさ、めでたしめでたし…と。
涼は結構早くにこの虎の入れ墨には気付いていたらしい。
川に2人仲良くダイブして燃え盛る藁屋から『ハル』救出後に濡れた服を絞ってる時には…水面に映ってたそうな。
「何でその時に言わねぇんだよ!」
「あとで絶妙なタイミングで見せてお前を驚かそうとして、忘れてた」
で、その絶妙なタイミングが今だと…。
「…びっくりした?」
こて?と首を傾げる姿にイラァッとはしたもののここは怒りを押し鎮める。
「…でもこれがよく魔法の証だって気付けたよなぁ。あと、どうやって魔法使ったんだよッ!『ミント』か?『ミント』だな?ちょっと貸せッ!!」
「やめー」
フッフッフッ…仮にも俺は魔法属性、火を持ってるらしいからな。
はてさて、どんな不思議魔法が……
ピッ…ご用件をお話し下さい
「『ミント』…キラン、ファイヤートルネードッ…キラン」
決まったーッ!!!…キランランッ
ピッ…聞き取れませんでした。もう一度お願いします。
「「「「「……………」」」」」
ミントさん……もう一度は無理…俺死んじゃう
「…だからやめろって言ったんだよ。1つの媒体品に付き1人の術者なんだよ。つまり、優也に『ミント』を飼い慣らすことは不可能だ」
「先に言えよぉぉおおッ!!恥ずいッ!!恥ずか死ぬぅッ!!!」
「無理だし。…お前普段動き遅いくせにこんな時だけ素早いよな」
追撃辞めて涼!
俺のHPはほぼ0ですッ…!




