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魔王が御降臨なされたぁぁあ。
豪邸に着くや否や待ってた千紗と平喜を連れ豪邸の主、千紗の父親のまつ応接室へと涼に連行された。
お怒りだ。めっっちゃお怒りだ〜。
やっぱ城門前で唱えた呪文が悪かったのか!?召喚されたの青髭ひろこだけじゃなかったのか!?
魔王返還の呪文とかねぇのか…はっ!!
「炒って炒りまくれぇ…ごまッ!!」
「いっぺん死ぬか?優也」
「…ごめんなさい」
正座だ。土下座だ。俺にもとより恥はない。
そして誇りもプライドもない。
今はとにかく魔王様におかえり願う為に土下座だッ!!
「涼くん、その辺で…今は再会を喜ぼうじゃないか。優也くん奪還作戦は一部のイレギュラー除き大成功じゃないか」
「おじさん〜ありがとうッ!!…って誰?」
「あんた全っ然話聞いてなかったのね。さっき散々事のあらましとそのついでに説明したじゃない。私の父親よ。元」
ひぃいいっ怖ッ!!元から目つき悪かったし口調も強かったけど怖ッ!!
こんな顎髭蓄えて威厳も金も蓄えてそうなお父様になんて酷いことを…。もうちょっとお父様に優しくしてあげなよ千紗。
ほら、こんな熊みたいな背格好で熊耳…は法令に従って付けないといけないにしても、怖そうなお父様にそんな口聞いたら鮭と一緒に激流に放り込まれ…
「ち、千紗ちゅわーん!何で!?元じゃないよぉ!何でそんな冷たいこと言うの…ねぇ!?2年と17日ぶりの親子の再開なんだよ!?」
…ねぇ!!寧ろ鮭ときのこのホイル包み焼き〜バター醤油を添えて〜を作って出してくれそうな勢いじゃんッ!
「用がなければこんなとこ、来たくなかったわよ。さっさと話進めてくれる?」
「…相変わらず…冷たい千紗ちゃんっ。大好きだよぉおお!!!」
「気持ち悪いっ!触らないでっ!!」
バチンーッ‼︎
手痛い千紗のビンタをくらい倒れ込む千紗父。哀れ……
「なぁ涼。」
「…なに?」
「俺が言うのもなんだけど…。この親子と一緒に助けに来てくれたんだよな…ありがとう。…本当にお疲れ様。」
「…ああ」
…本当にお疲れ様、ありがとう、涼。
「ゴフン…優也くん。改めて帰還おめでとう。私も千紗と涼から話を聞いて手助けはしたんだが…とても心配していたんだよ。良かったね、優也く…」
「いや、今更ダンディ路線は無理だろッ!おじさん」
「諦めなさい、いい加減気持ち悪いのよ」
落ち込みスンスンと静かに泣き始めた。流石にちょっと可哀想になって来たな。優しく接してやろう。俺だけでも…。
「…そろそろいいか?優也、さっきの説明全く理解してないから簡潔に俺が…」
「待てッ!涼に説明させると簡潔過ぎてわっかんねぇんだよッ!!」
実際ここに来るまで俺はチーズフォンデュ食べることしか聞いてないからなッ!そもそもまだ食ってないしッ!
「このくらいの説明は任せろ優也。『ミント』がいれば大丈夫だ」
「…終わり?」
「…ああ」
やっぱ駄目だったああッ!!
「私が説明するわ」
「いや、千紗もちょっと…なんと言うか……もうちょっと手短に……」
「…何?」
「いえ…解説お願いします」
俺今日疲れてるから早めに休みたいんだけどなぁ…。
トレヘルで授業6限→卍ホール落下→何故か朝→山火事→キモうさぎに誘拐→今夕方
もう2日オールよ?俺達……
休みたい。
そんなこと口が裂けても今の状況じゃ言えないけど。
まだまだ1日は長そうだ。




