戦いの後
日は沈み、辺りは薄暗くなってきていた
「んっ……ここは」
少女が目を覚ます
「気がついたか」
「はっ!?!?」
不思議そうな顔をして、少女は辺りを見渡した
「大丈夫、“あの化け物なら”もういないよ」
「え?」
「一体全体、何がどうなっている…?」
「んーそうだな。まずは説明する前に自己紹介しないか?」
「あ、ああ。拙者はハナトリ・カゼツキ。東の国からきた侍だ」
カゼツキと名乗る少女
「あー、やっぱり侍なんだ。こっちの世界にも居るんだね」
「世界?何を言っておるのだお主は?」
「ははは、確かにその反応が正しいよ。俺の名前は天星雅良。こことは別の世界からやってきたんだ」
「アマホシ・ガリョウ か宜しく頼む。だがお主の言っておることはよくわからんぞ」
「確かに、1番わかってないのは俺自身だよ。ははは」
「?」
首を傾げるカゼツキ
「まぁお主の事は後でかまわん。あの魔獣はどうしたのだ?」
「うーん…。えっとねー。ちょっとまって!」
「?」
何やら雅良1人でゴソゴソと喋っている
1人のやり取りが少し続いた
「悪ぃ悪ぃ!説明するよりも見た方が早い。頼むアニー!」
《しゃあねーなー!》
グニョニョニョニョ
「え!?え!?え!?」
雅良の左腕が太く、そして硬くなり裂け目が出来る
裂け目から歯が、牙がはえる
《よう小娘》
「しゃ、喋った」
「驚いただろ?」
「まさか、お主…。魔獣、いや魔人!?」
カゼツキはサッと立ち上がり横に置いてあった刀をとる
「まてまてまて!!違う違う!たぶん違う!!」
「…たぶんだと?」
《アハハハハ!!ビビってるビビってる!!》
「アニー!煽るなよ!!」
「な、なんなんだお主は。自分の中に魔獣を飼ってるのか?」
「いやー、まぁ。そんなところ?」
「どういう事だ…。場合によってはお主ごと斬り捨てる」
睨みつけるカゼツキ
「ははは、それも当然の反応…だよなぁ」
《イヒヒヒヒヒ!!そりゃそうだ!!》
「……。まぁ、よい拙者は今ここに無事にいる。それが何よりの証拠…としよう」
「!!!よかった!ありがとう!」
「では、詳しく説明して貰おうか。お主…ら?のこともな」
「わかった。じゃあまずは、魔獣?を倒した後のことから説明するよ」




