↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
文化祭! アイドルカフェを成功させろ!  作者: 小兎


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
5/29

第5話 作戦会議 ①




「じゃあ。」


 モリがテーブルの中央に置かれたメモ帳を見ながら言った。


「具体的に何をするかだよね。」


「まずは敵を知る!」


 ワッちゃんが人差し指を立てる。


「あいつら、舞台を作ってダンスするって言ってたよね。」


「うん。」


 コバがうなずく。


「だったら。」


 ワッちゃんはニヤリと笑った。


「こっちもダンスしよう。」


「えぇ!?」


 男子三人の声がきれいに重なった。


「ダンスなんてやったことないよ!」


 タケちゃんが慌てて言う。


「だから練習するんじゃん。」


 ワッちゃんはあっさり返した。


「じゃあ、何を踊ってもらう?」


 コバが尋ねると、イッチが迷うことなく答えた。


「M!LKの『爆裂愛してる!』」


「いいね!」


 ワッちゃんが手をたたく。


「それなら公式のダンス動画も公開されてるし、振り付けの練習もしやすいよ。」


とイッチ。さすがドルヲタその辺は心得ている。


 男子三人は顔を見合わせ、おそるおそるスマホで検索する。


「……あった。」


 モリが動画を再生する。


 軽快なイントロが流れ、キレのあるダンスが始まった。


 三人は無言で画面を見つめる。


 十秒。


 二十秒。


 三十秒。


 動画を見終えたタケちゃんが、ゆっくりと顔を上げた。


「えっ……。」


 イシイも固まっている。


「これを踊れと?」


 イッチは満面の笑みでうなずいた。


「そう!」


 ワッちゃんが力強く断言して胸を張る。


「文化祭まで一か月あるし。それだけ練習してくれれば、衣装もメイクも演出も、あとは私たちが全部引き受けるから!」


「お菓子は任せて!」


とコバが笑顔で親指を立てる。


「衣装は私が頑張る!」


 イッチも続く。


「だから男子チームはダンス担当!」


「頑張っ!」


 女子三人が声をそろえて応援すると、男子三人はそろって顔を引きつらせた。


(……安易に「やる」なんて言うんじゃなかった。)


 三人の頭の中に浮かんだ後悔は、見事なまでに一致していた。


 しかし――。


 今更やっぱり止めるとも言えなかった。男子にも譲れない矜持という物があるのだ。

かくして『文化祭で陽キャ達に一泡吹かせるぞ!』と気炎を上げたのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。