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文化祭! アイドルカフェを成功させろ!  作者: 小兎


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13/23

第13話 文化祭一日目② 2年D組では・・・

一方、その頃――。


 二年D組の教室。


 廊下から見れば、ひときわ目立つクラスだった。


 入口にはピンク色に輝く大型ネオン。


 色とりどりのバルーンアーチ。


 天井からはきらびやかな飾りが何本も吊るされ、遠くからでも「派手なクラスだ」と分かる。


「すごっ。」


 通りかかった生徒が思わず足を止める。


「結構お金かけてるね。」


 期待した生徒たちが次々と教室へ入っていく。


 しかし――。


「はい、ポップコーンでーす!」


 手渡されたのは、紙コップに入ったポップコーン。


 しかも量は控えめで、湿気のせいか食感も今ひとつだった。


「……三百円?」


 思わず値札を見直す。


「これで?」


 顔を見合わせる生徒たち。


「うーん……。」


「ちょっと高くない?」


 そんな空気が少しずつ広がっていく。


 それでも、教室の中央ではAチームが満面の笑みでステージに立つ。


「いくよー!」


 音楽が流れ、ダンスが始まる。


 だが、練習不足は隠せなかった。


 一人だけ振りが半拍遅れ、隣は逆方向へ腕を伸ばす。


 フォーメーションも何度も崩れ、そのたびに慌てて立て直す。


 本人たちは全力で楽しんでいる。


 だが、それは身内だからこそ通じる盛り上がりだった。


 教室の後方では、見に来た他クラスの生徒が小声で話している。


「……なんか。」


「うん。」


「あ、身内ノリきついね。」


「別のクラス行こ。」


 そう言うと、何人もの生徒が静かに教室を後にした。


 入口の豪華なネオンとバルーンだけが、むなしく光を放ち続けていた。

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