澪の激しい嫉妬。優真を傷つける澪に萌々香の怒りが大爆発!!優真くんを傷つける人は絶対に許さないんだから!!
幼馴染みシリーズ第2弾です!
今更なんだよ?もうおせーよ。
俺は都合のいい男じゃないぞ。
澪は優真のクラスメイトに聞いた
「優真って萌々香ちゃんとなにかあったの?萌々香ちゃんと付き合い始めたとか?
「そういうのは聞いてないなぁ。ただ、みんな、優真と萌々香ちゃんの距離がかなり近いよねって話してる。どんな男子も萌々香ちゃんと二人で昼食しているなんてこと一度もなかったし」
澪はちょっとホッとして
「そうなんだ。やけにふたりたのしそうだったから」
「そういえば、澪、最近、優真と一緒にいないじゃん。そっちのほうが珍しいよ。なんかあったの?」
「実はさ、わたし、優真から告られたんだよね。わたし、彼氏がいるからフッたんだけど。だから、優真はわたしといるのが気まずいじゃない?わたしは元の関係は続けたいって言ったのに」
「え?澪、それ本気で言ったの?けっこう酷いこと言ってるよ。都合がよすぎるって」
澪はちょっとイラついて
「しかたないでしょ、好きじゃなかったんだから。それに、わたしと優真じゃなくちゃ、あの特別な関係はわからないよ」
「ごめん・・・」女子生徒は謝って、その場を離れた。
なんで誰も分かってくれないの!?
そんなにわたし悪いことしてるの!?
みんな何にも知らないくせに!
あ~イライラする!
澪は髪が乱れるほど頭を掻いた。
昼休み。
「ねぇ、ねぇ、優真くん。購買のパンさ、他におすすめってあるの?」萌々香はちょっとはしゃいで優真に話しかける」
「そうだなー。ありがちだけど、カツサンドが旨いよ」
「え!それ美味しそう!優真くん、一緒に購買行かない?なんならわたし奢るから!」
「お、いいね!だけど、奢りはなし。友達にそんなことさせられないよ」
・・・友達・・・萌々香はその一言に落胆した。
しかし、告白もしてないのに特別な存在になるわけない。
萌々香は気を取り直して優真と特別な関係になれるように前向きに考えるようにした。
「あ、もう少しでカツサンド終わる!」
優真は慌ててカツサンド二つ棚から急いで取った。
「はい、これ。けっこうでかいでしょ?」
「ずっしりくるね。だけど美味しそう。一緒にたべよ?」
「いいね!この前さ、中庭で食べてたら友達や女子に問い詰められて大変だったんだよ。だから、こんどは屋上で食べようよ。ほとんど人がこないし、なにより景色いいからね」
ほとんど人がこない・・・萌々香の鼓動が早くなった。よし、今日こそは…。
屋上の重い扉を開ける。
初夏の草の香りが風にのってさらっと吹き抜ける。
「わぁ~。ホントに景色いいね!風も気持ちいいし」
やわらかい風が萌々香のスカートを揺らす。
「あそこ座れるから行こうか」優真は白い給水塔のコンクリートブロックを指さした。
カツサンドのビニールをはがす。
「これ、落ちやすいから注意してね」優真は萌々香が開けようとしているのを見て言った。
慎重に包みをはがした萌々香は
「ほんとに大きいね!持つだけで大変!」
「どお?驚いた?これって男子しか買わないやつ。へんなの勧めちゃったな」
萌々香は手から落ちそうなカツサンドを持ちながら
「うううん。こういうの食べてみたっかったの。しかも女子って購買行く人ほとんどいないでしょ?だから、わたしの知らないことを優真くんは教えてくれる。いつも新鮮で楽しいよ」
「いやいや。萌々香さんが喜んでくれるならよかったよ」
「いただきます」萌々香は大きな口を開けてかぶりついた。
「これ、顎がはずれそうなんだけど?」優真にカツサンドを見せて笑った。
「萌々香さん、口の周り、ソースがいっぱいついてるよ」笑って萌々香の口元を指さした。
萌々香は赤面して「うそ!恥ずかしい」慌てて制服のポケットからティッシュを取り出そうとした瞬間、萌々香の手からカツサンドが転がり落ちた。
しかし優真は床に転がったカツサンドを素早く拾いあげた。
「優真くんごめんね」萌々香は気まずそうに優真を見た。
「大丈夫だよ。ほら口の周り拭って」
萌々香が口の周りを拭き終えると
「はい、これ食べて」優真の食べかけのカツサンドを渡した。
固まる萌々香。
優真は「あ、ごめん、俺の食べかけなんて渡して。気が回らないな俺は」苦笑いをする。
萌々香はそんな優しくて不器用な優真をますます好きになった。
萌々香は「そんなことないよ。ありがと。じゃあ・・・もらうね」
これって間接キスじゃないの!?やばいやばいやばい。萌々香の心の中はパニックになっていた。
「優真くんはどうするの?これじゃお腹すいちゃうでしょ?」
優真は得意げに「3秒ルールって知ってる?床に落ちた食べ物は3秒以内に拾えば食べられるっていうやつ」
「そんなのあるの?」萌々香は大きな声で笑った。
「あるある。それにこの程度の砂なら指で払っちゃえば問題ないよ」
じゃあこれ使ってと萌々香はさっきのティッシュを取り出した。
萌々香は満足そうに
「美味しかったね。ここ気持ちいいし」
「でしょ?俺もここ好きなんだ」
よし。今なら言えそう。わたしの気持ち。
優真くんのことが好きだって。
萌々香は深呼吸して優真の目を見た。
「あ・・あの。わたし優真くんと一緒にいるのが楽しくて、いつも一緒にいたいなって思ってて・・・だからわたしと・・・」
その時、屋上の重い扉が開く音がした。
萌々香は驚いて、出しかけた言葉を飲み込んだ。
女子生徒の声がする。スマホで誰かと話している。どこかで聞いた声だ。
「翔?電話たくさんしてくれてうれしいよ。え?今日、親がいない?ってまさか誘ってる?」
甘えた声が聞こえてくる。
澪だ。どうしてこうも都合悪く出くわすのか。
澪は電話を切ると、ふと給水塔を見た。
そこには萌々香と優真が一緒にいる。
澪は鋭い目付きで近づいて来て
「へ~優真、やっぱり、萌々香ちゃんと付き合ってるんだ?あんなにわたしのこと好きだっていってたくせに。心変わり早くない?」
「は?別にお前とは関係ないだろ?いちいち文句言われる筋合いはないわ」
「別にいいけどさ!わたし、今日の放課後、翔の家行くんだ。親がいないんだって。わかるよね?」
優真に嫉妬心を煽るように言い放った。
顔を赤くして澪を見つめる優真に、萌々香は我慢できなかった。
精一杯、大きな声で
「澪ちゃん!なんでそんなに優真くんを傷つけるようなこと言うの!?それに、澪ちゃんが優真くんをフッたんでしょ!?今更関係ないじゃない!澪ちゃんは自分の彼氏と仲良くしてればいいでしょ?それに、優真くんをフッといて、幼馴染の関係は続けたいって言ったみたいじゃん!澪ちゃん!!調子よすぎるよ。もうこれ以上、優真くんを傷つけないで!!」
肩で息をしている。
澪は「萌々香ちゃんにわたしたちの特別な関係なんてわからないでしょ!?生まれた時からずっと一緒なんだよ!幼馴染続けるとか、部外者には関係ないの!口出ししないでくれる!?」
澪も肩で息をしている。
優真はすっと立ち上がって
「澪。おれはお前の都合のいい男じゃない。前にも言っただろ?そんなにすぐに割り切れないって。それなのに、さっきのお前の言葉、完全に俺を追い詰めようとしてたよな?もういちいち突っかかってくるのやめてくれよ。俺が誰と仲よくしようがお前には関係ない。澪だって彼氏と何をしようが俺には関係ないだろ?」
「いこ、優真くん。ここにいる必要ないよ」萌々香は優真の制服を引っ張って扉の方へ歩いていった。
やがて、バタンと重い扉が閉まる音が聞こえた。
取り残されて静かになった屋上で澪は、ひとりポツんと立ち尽くした。
なんなんだよ、優真のやつ。
それに…萌々香…。
ホントにイラつかせる!
萌々香が焦って落としていったクマのぬいぐるみのキーホルダーを汚れた上履きで思い切り踏みつけた。
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