第62話 ファンとして君を見て、恋人として少し困った
パンフレットは、ローテーブルの端に置かれたままだった。
春日悠真は朝食代わりのトーストをかじりながら、何度もそちらへ視線をやってしまう。
表紙には映画のタイトルと、主演である白瀬アカリの写真。
昨夜、しらいさん本人がこの部屋に来て、そのパンフレットを見て照れていた。
ミルクティーを飲みながら、映画の感想を少しずつ聞いてくれた。
遠かった、と言った。
寂しかった、とも言った。
でも嫌ではなかった、と言った。
そのやり取りを思い出すと、まだ胸の奥が少し熱い。
なのに、パンフレットの表紙を見ると、別の感情が出てくる。
きれいだな、と思う。
すごい女優だな、と思う。
もう一度映画を観たいな、と思う。
それは、たぶんファンとしての気持ちに近い。
そしてそのたびに、悠真は少し困る。
恋人なのに、ファンみたいに見てもいいのだろうか。
そんなことを考えてしまう自分が、少し面倒くさい。
ローテーブルの青灰色のコースターに、しらいさんのマグカップを置く。
今日も写真を撮った。
ただし、今日はパンフレットを入れない。
マグカップとコースターだけ。
いつもの場所だけを写す。
『今日もあります』
送信。
数分して、既読がついた。
『見た』
続けて、
『今日はパンフなし』
悠真は少し驚いた。
『気づきました?』
『気づく』
『私のカップなので』
その言い方が、もう完全にいつものしらいさんで、悠真は少し笑った。
『今日はいつも通りにしました』
すぐ返ってくる。
『それも効く』
『ならよかったです』
『出た』
『出ます』
ここまでは、いつもの朝だった。
けれどそのあと、少し間を置いて彼女からもう一通届いた。
『パンフ読んだ?』
悠真はトーストを置いた。
『少し読みました』
『恥ずかしい』
『まだ全部ではありません』
『全部読まれるのも恥ずかしい』
『でも読みます』
『春日くん、容赦ない』
悠真は少し笑ってから、文字を打った。
『ファンとして読みます』
送ってから、少しだけ指が止まった。
ファンとして。
この言葉を送ってよかったのか、急に不安になる。
既読はすぐについた。
返事は、少し遅れた。
『ファン』
その二文字だけ。
悠真は、少し慌てて返信する。
『嫌でしたか』
既読。
また少し間。
『嫌じゃない』
『ちょっと変な感じ』
『私、春日くんの恋人なのに、春日くんが白瀬アカリのファンになるの?』
画面を見て、悠真は言葉に詰まった。
まさに、朝から自分が考えていたことだった。
『俺も、それを考えていました』
送る。
『ファンとして見ていいのか』
『恋人として見ればいいのか』
『両方なのか』
既読。
しばらくして、しらいさんから返事が来た。
『両方持つ?』
その言葉に、悠真は少し笑ってしまった。
怖いと楽しみ。
遠い時間と近い時間。
白瀬アカリとしらいさん。
いつの間にか、二人の間では“両方持つ”という考え方が少しずつ馴染んできていた。
『両方持ってみます』
送る。
『でも難しいです』
『知ってる』
『私も難しい』
そこで、しらいさんから写真が届いた。
紙コップ。
青灰色のカードケース。
そして、映画のパンフレットの端。
控室らしきテーブルの上に、彼女の仕事のものと、悠真のカードと、白瀬アカリのパンフレットが並んでいる。
『私も白瀬アカリとしらいさん両方持ってる』
悠真は、その写真をしばらく見つめた。
なるほど、と思った。
自分だけが困っているわけではない。
彼女自身も、自分の中にある二つの距離を抱えている。
『今日はそれを持って仕事ですか』
『うん』
『重くないですか』
『少し』
『でも悪くない』
悠真は静かに息を吐いた。
悪くない。
それなら、自分も今日一日、ファンとしての視線と恋人としての視線を、無理にどちらかへ片づけずに持ってみようと思った。
◇
会社の昼休み、三崎が映画の話を振ってきた。
「で、どうだった?」
休憩スペースの窓際。
悠真はコンビニの弁当を開けたところだった。三崎は向かいで、いつものように唐揚げ弁当を食べている。
「何が」
「映画」
「……よかった」
「雑だな」
「よかったものは、よかったんだよ」
「もっとあるだろ。舞台挨拶も行ったんだし」
悠真は箸を持ったまま、少しだけ黙った。
感想なら、ある。
ありすぎる。
でも三崎に言える範囲となると、急に難しくなる。
「白瀬アカリが、すごかった」
「また便利な感想」
「本当にすごかったんだよ」
「どんなふうに」
珍しく、三崎がちゃんと聞いてきた。
悠真は、少し考えてから言う。
「画面の中で、白瀬アカリじゃなくなってた」
「役になってたってこと?」
「そう」
「いいじゃん。めちゃくちゃ褒めてる」
「褒めてる」
「泣いた?」
「泣いた」
三崎はにやっとした。
「ハンカチ使った?」
「使った」
「よし」
「何でお前が満足するんだ」
「準備させた側として」
「お前に準備された覚えはない」
「身分証とハンカチ確認しただろ」
「遠足の先生か」
三崎は笑ったあと、少しだけ真面目な顔になった。
「でも、お前がそこまで言うなら、ちょっと見たくなった」
悠真は箸を止めた。
「映画を?」
「うん」
「見るのか?」
「たぶん。配信待ちでもいいけど、映画館で見たほうがよさそうなやつ?」
「映画館のほうがいいと思う」
「じゃあ行くかも」
それは普通の会話だった。
同僚が映画を観た。
よかったと言う。
じゃあ自分も見てみようかと思う。
それだけ。
それだけなのに、悠真の胸は少しざわついた。
三崎が白瀬アカリを見る。
映画の中の彼女を見る。
そして「よかった」と言うかもしれない。
それは当然のことだ。
白瀬アカリは観客に見られるために映画へ出ている。多くの人に作品を届けるために、舞台挨拶にも立った。
なのに、ほんの少しだけ落ち着かない。
「何その顔」
三崎がすぐに気づく。
「何でもない」
「いや、何か複雑そうだったぞ」
「映画を人に勧めるのって、少し緊張するだろ」
「そうか?」
「そういうことにしてくれ」
三崎は少し首を傾げたが、深くは追及しなかった。
「まあ、見たら感想言うわ」
「……おう」
「嫌なの?」
「嫌じゃない」
「じゃあ、何?」
悠真は少しだけ言葉を探した。
嫌ではない。
むしろ見てほしい気持ちもある。
彼女の仕事が多くの人に届くのは、きっと嬉しいことだ。
でも、三崎に見られるのは、少し不思議だ。
「自分がすごいと思ったものを、知り合いが見るのって、何か変な緊張がある」
「分かるような、分からんような」
「俺もよく分かってない」
「お前、最近そういうの多いな」
「自覚はある」
三崎は唐揚げを食べながら、少し笑った。
「まあ、いいじゃん。好きなものを好きって言えるのは」
悠真は、ふと顔を上げた。
「好きなもの」
「白瀬アカリの映画」
「……」
「何か違う?」
違わない。
白瀬アカリの映画が好き。
それは言える。
でも、そこには白瀬アカリ本人への感情と、しらいさんへの感情と、作品への敬意が複雑に混ざっている。
けれど三崎の言う通り、好きなものを好きと言えるのは、悪いことではないのかもしれない。
「違わない」
悠真は言った。
「好きだと思う」
「じゃあいいじゃん」
三崎は軽く言う。
「ファンになった?」
その一言に、悠真は少しだけ固まった。
「……かもしれない」
「おお。春日が白瀬アカリのファンになった」
「言い方」
「いや、いいじゃん。推しがいる人生」
「推しとはまた違う気がする」
「面倒くさいファンだな」
「たぶんそう」
三崎は笑った。
「でも、そういうの嫌いじゃないぞ」
「人の面倒くささを楽しむな」
「友達だから」
「友達だったのか」
「ひど」
軽いやり取りに戻ったことで、悠真は少しだけ助かった。
ファン。
その言葉を三崎に言われると、なぜか少し受け止めやすくなった。
自分は白瀬アカリのファンになったのかもしれない。
そして、しらいさんの恋人でもある。
それは変だけれど、完全に矛盾しているわけではないのかもしれない。
◇
午後、しらいさんからメッセージが来た。
『春日くん』
『はい』
『今日、パンフ読んだ?』
『朝少しだけ』
『会社なので、今は読めません』
『そりゃそう』
少し間が空く。
『ファンとしての感想、聞きたい』
悠真は、デスクで少しだけ手を止めた。
ファンとしての感想。
朝の話の続きだ。
『恋人としてではなく?』
『両方だけど』
『まずファンとして』
悠真は少し考えた。
ファンとして。
作品を見た人として。
白瀬アカリという女優を見た人として。
『演技がすごかったです』
打ってから、少し悩む。
ありきたりすぎる。
消して、もう一度打つ。
『白瀬アカリを見に行ったのに、途中から白瀬アカリを忘れました』
『役の人として見ていました』
『それがすごかったです』
送信。
既読。
返事は少し遅れた。
『それ』
『役者としてかなり嬉しい』
そのあと、
『でも、しらいさんとしてはちょっと寂しい』
悠真は画面を見つめた。
やはり両方なのだ。
嬉しい。
寂しい。
『俺も、ファンとしてはすごく感動しました』
『恋人としては、少し寂しかったです』
既読。
『同じ』
その短い返事に、少しだけ安心した。
『あと』
『はい』
『きれいでした』
送ってから、急に恥ずかしくなる。
しかし、もう既読がついた。
返事はない。
十秒。
二十秒。
ようやく届いた。
『仕事中にそれ送るの禁止』
悠真はデスクで少し笑いそうになった。
『すみません』
『でも、ファンとしての感想です』
『ファン、強い』
『恋人としても、きれいだと思いました』
送ってから、またやってしまったと思った。
しばらく既読だけがついている。
そして、
『春日くん』
『はい』
『あとで部屋行く』
悠真は、少しだけ背筋を伸ばした。
『今日ですか』
『うん』
『文句言う』
『何の』
『仕事中にきれいって送った件』
悠真は笑った。
『お待ちしています』
『待ってて』
その返事を見て、仕事の残り時間が少しだけ長く感じた。
◇
夜、しらいさんは本当に部屋に来た。
玄関を開けると、彼女は少し不満そうな目で立っていた。
「来た」
「おかえりなさい」
「ただいま」
言い方はいつも通りなのに、目が少し怒っている。
悠真は少しだけ笑ってしまった。
「怒ってます?」
「怒ってない」
「その顔は怒ってます」
「文句言いに来た」
「怒ってますね」
「違う。文句」
しらいさんは靴を脱ぎ、部屋に入った。
ローテーブルを確認する。
マグカップ。
コースター。
喉コーナー。
パンフレット。
そして悠真を見る。
「仕事中に、きれいって送らないで」
「すみません」
「控室で見た」
「はい」
「理沙さん隣にいた」
「……すみません」
「顔に出た」
「それは」
「理沙さんに『春日さん?』って聞かれた」
「本当にすみません」
「違う」
「違う?」
「謝ってほしいんじゃなくて」
しらいさんは言葉を止めた。
少しだけ視線を逸らして、ローテーブルの前に座る。
「……心臓に悪い」
小さく言った。
悠真は、ミルクティーを作りに行こうとしていた足を止めた。
「それは、すみません」
「だから謝るやつじゃない」
「じゃあ」
「もう少しタイミング考えて」
「はい」
「でも」
「はい」
「言うのは、やめなくていい」
悠真は何も言えなかった。
しらいさんは耳まで少し赤い。
怒っているというより、照れている。
「分かりました」
「ほんとに?」
「はい」
「ならよし」
ようやく少し機嫌が直ったように見えた。
悠真はミルクティーを淹れ、彼女のマグカップに注いだ。
しらいさんはいつものように受け取り、コースターの上へ置く。
ことん。
「帰ってきた音」
彼女が言う。
「はい」
「今日は、ファンの春日くんに会いに来た」
「ファンの俺」
「うん」
「恋人の俺ではなく?」
「両方」
「両方持つんですね」
「持つ」
しらいさんはミルクティーを一口飲んだ。
「聞かせて」
「何をですか」
「ファンとしての感想」
悠真は、少しだけ背筋を伸ばした。
面と向かって言うのは、メッセージよりずっと難しい。
「白瀬アカリは、すごい女優だと思いました」
「うん」
「きれいでした」
しらいさんはカップを持ったまま少しだけ固まる。
「……うん」
「でも、きれいというより、強かったです」
「強い?」
「はい。弱い役なのに、強かった」
しらいさんは、少しだけ目を細めた。
「それ、どういう意味?」
「弱さを隠している役でしたよね」
「うん」
「でも、隠しているところも、崩れていくところも、ちゃんとそこに立っている感じがしました」
「……」
「弱い人を演じるための強さみたいなものを感じました」
言いながら、自分でも少し評論家みたいだと思った。
けれど、しらいさんは笑わなかった。
むしろ、真剣に聞いていた。
「続けて」
「はい」
「ファンの春日くん、続けて」
「その呼び方、少し恥ずかしいです」
「私も恥ずかしいからお互い」
「そうですか」
悠真はパンフレットを少し見てから、言葉を選んだ。
「映画の中で、白瀬アカリは消えていました」
「うん」
「でも、舞台挨拶では白瀬アカリでした」
「うん」
「部屋では、しらいさんです」
「うん」
「全部見て、全部違って、でも全部同じ人だと思いました」
しらいさんは、マグカップを置いた。
ことん。
さっきより少しだけ、音が大きく聞こえた。
「……それ、恋人の感想も入ってる」
「そうですね」
「ファンとしては?」
「ファンとしては、また次の作品も見たいと思いました」
しらいさんは、そこで完全に固まった。
「……次」
「はい」
「また見たい?」
「見たいです」
「白瀬アカリの作品を?」
「はい」
「ファンとして?」
「ファンとして」
「恋人としては?」
「少し怖いです」
「正直」
「はい」
「でも?」
「でも、見たいです」
しらいさんは、ゆっくり息を吐いた。
それから、顔を伏せるようにして笑う。
「春日くん、本当にファンになったんだ」
「たぶん」
「面倒くさいファン?」
「三崎にそう言われました」
「三崎さん、正しい」
「認めるんですか」
「うん。春日くん、面倒くさいファン」
「ひどい」
「でも、かなりいいファン」
悠真は少しだけ言葉に詰まった。
「いいファンですか」
「うん」
「どういうところが」
「遠いって言うところ」
「それ、いいんですか」
「いい」
しらいさんは顔を上げた。
「遠いものを、遠いって言ってくれる。寂しいって言ってくれる。でも、嫌じゃないって言ってくれる」
「はい」
「それ、たぶん私には必要」
その言葉が、胸に落ちた。
「必要ですか」
「うん。春日くんが、白瀬アカリを見て平気な顔だけしたら、私はちょっと怖い」
「……」
「でも、遠かったって言って、それでも見たいって言ってくれたら」
「はい」
「私も、遠いところに立っていいんだって思える」
悠真は、静かに頷いた。
ファンとして見ること。
恋人として寂しさを感じること。
その両方が、彼女にとっても必要なのだとしたら。
少しだけ、楽になった。
◇
そのあと、二人はパンフレットを開きながら話した。
好きだったシーン。
衣装。
台詞。
舞台挨拶で印象に残った答え。
司会者の質問。
共演者との空気。
悠真が「この表情がよかった」と言うたびに、しらいさんは照れたり、役者の顔で説明したり、たまに「そこ見てたの?」と驚いたりした。
「ファンの春日くん、細かい」
「細かいですか」
「そこ、たぶん初見で気づく人少ない」
「見てました」
「怖い」
「怖いですか」
「でも嬉しい」
「ならよかった」
「出た」
いつもの会話の中に、白瀬アカリの仕事の話が自然に混じっていく。
それは不思議な時間だった。
前なら、白瀬アカリの話をすると、彼女が遠くなる気がしていた。
今は違う。
遠くなる。
でも、戻ってくる。
その往復を、少しずつ二人で覚えている。
しらいさんはふと、マグカップを見つめた。
「春日くん」
「はい」
「ファンとして、次の作品も見たいって言ってくれたでしょ」
「はい」
「恋人としては、また遠くなるの怖い?」
悠真は少し考えた。
「怖いと思います」
「うん」
「たぶん、毎回少し遠く感じます」
「うん」
「でも、そのたびに戻ってきてくれるなら」
「うん」
「見たいです」
しらいさんは、静かに笑った。
「戻る」
「はい」
「ちゃんと戻る」
「待ってます」
「知ってる」
その“知ってる”は、いつもより少し柔らかかった。
◇
帰る時間になり、しらいさんはマグカップを洗った。
水の音。
カップを拭く音。
棚に戻す音。
コースターを整えてから、彼女はパンフレットを一度見た。
「これ」
「はい」
「置いておく?」
「いいんですか」
「春日くんのだから」
「でも、しらいさんが恥ずかしいのでは」
「恥ずかしい」
「じゃあ」
「でも、置いていい」
「どっちですか」
「両方」
しらいさんは少し笑った。
「春日くんの部屋に、白瀬アカリのパンフがある」
「はい」
「私のマグカップもある」
「はい」
「それ、ちょっと変だけど、悪くない」
悠真は、パンフレットとコースターを見た。
たしかに変だ。
でも、悪くない。
「じゃあ置いておきます」
「うん」
「ただ、目立たないところに」
「気遣い」
「必要かと」
「必要」
二人で少し笑う。
玄関で靴を履く前、しらいさんは振り返った。
「春日くん」
「はい」
「ファンとしても、恋人としても」
「はい」
「これからも見て」
悠真は、少しだけ息を止めた。
「いいんですか」
「うん」
「面倒くさいファンでも?」
「うん」
「寂しくなる恋人でも?」
「うん」
「それでも?」
「それでも」
彼女は小さく頷いた。
「私も、見られるの怖いけど」
「はい」
「春日くんには、ちゃんと見てほしい」
悠真は、静かに答えた。
「見ます」
「うん」
「ちゃんと」
「知ってる」
彼女は少しだけ笑って、ドアの外へ出た。
「また帰ってくる」
「おかえりって言います」
「ファンにも?」
「ファンとしては、拍手します」
「恋人としては?」
「おかえりって言います」
しらいさんは、マスク越しでも分かるくらい笑った。
「よし。百点」
「採点ありがとうございます」
「今日のファン春日くんも、百点」
「それは光栄です」
「硬い」
「すみません」
「それも春日くん」
いつもの言葉を残して、彼女は夜の道へ歩いていった。
ドアが閉まる。
部屋に静けさが戻る。
ローテーブルの端には映画のパンフレット。
棚にはしらいさんのマグカップ。
コースターはいつもの場所。
白瀬アカリのファンとして、次の作品も見たい。
しらいさんの恋人として、また少し寂しくなるかもしれない。
その両方を持っていていい。
そう思えた夜だった。




