表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/23

ダンジョンオープン二日目


 このダンジョンの街を取り囲むように設置してある各都市、街、町の転移陣が一斉に輝き出す。


「さあ転移陣が開通したぞ。

これで人は集まってくるだろう」


 俺の言葉に王様と宰相、両ギルドの人間が歓声を上げてダンジョンの正式な運営に喜んだ。

 王様は濫りに平民に姿を表す訳にはいかなと宰相に急かされて城の方へ引っ込んでしまった。

 ギルドマスターと職員達は王様を見送り、今か今かと他の人間を待つ。


 そして、ポツポツと転移してくる人間達。

 43ある転移陣から最初に転移してきたのは兵士だった。

 転移した先にある立派な街に上空に浮かんでいる聖龍の姿にここがダンジョンである事が間違いないという事で喜び声を上げる者、これからの明るい未来を想像して感極まる者、感動し涙を流す者、直ぐに報告に戻る者と反応は様々だ。


 各々が全員報告に戻り、暫くして次に現れたのは貴族だ。

 兵士から報告を受けて心待ちにしていたダンジョンを我先に見たいと仕事をほっぽり出して転移してきたのだ。

 一人、また一人と転移人から現れて街の中に入ってくる。


 俺は中央広場に降り立ち貴族達を待った。


 貴族達は物珍しい建物、綺麗に立ち並ぶ整然とした街の雰囲気をじっくり堪能しながら誘導されているようさ感じでゆっくりと中央へ集まってくる。


 貴族と護衛達が次々と集まってきて、中央に佇む俺に駆け寄って来る。

 口々に素晴らしい街並みだのと称える言葉を語り興奮している。


「お久しぶりですディアガン様」


 そう言うのはギルディット子爵だ。


「おお!

本当に久しぶりだ!!

どうだこの街は?

ここは一般人に開放し利用してもらう為に作った。

商人が店を開き、地下にあるダンジョンを冒険者が冒険し、色んな人が自由に訪れる。

そんな感じて作ってみた。

さあ、案内するからついてきてほしい」


 俺の後ろをぞろぞろとしっかり付いてくる。

 案内すると言ってもギルドの場所を教えて見てもらうだけなんだけどね。


「立派な街です。

これからはこの街を中心にこの国が栄えていくのかと考えると心が踊ります。

今度私の子供達を連れてきます」


「おお!そうかそうか!

それなら饗してやらないとな」


 俺達のの言葉を静かに聞いていた貴族達はうんうんとこの街の未来を想像して喜び思案しニヤけている。


「今回は来てくれてありがとう。

7日後にささやかながら宴を開こうと思う。

あっちを見てくれ」


 俺が顔を向けた所を貴族達は一斉に見る。

 この街と俺の存在に気を取られて気が付かなかった大半の者達はこの位置からでも見える荘厳な城に気が付き驚く。

 ルーロン王国王都にある王城よりも立派で美しいその城に目を奪われていた。


「あの城は国王様に献上したダンジョンの街の王城だ。

事前に国王様に許可を頂いてあそこでダンジョンの完成を祝して宴を主催しようと思っている。

是非参加してほしい」


 全員が参加すると挨拶してきて、その後は各々か街を見て回り、大満足した様子で元来た魔法陣へと帰っていった。

 各貴族達は自分の領地に戻ると、早速このダンジョンの事を公表し次の日から続々と人が集まってきた。


 利に目敏い商人達は各々で店を確保していく。

 最初は揉め事が多発したが、その都度商業ギルトダンジョン支部が介入し、収められた。

 余りにもそれが多かった為に、この街の建物全てを一旦商業ギルドダンジョン支部の所有のものとし、手に入れるにはきちんと購入しないといけないという人間が決めたルールがこの街で初めて生まれた。


 冒険者たちは街を見て回り、神殿に赴いた時にそこが冒険者ギルドだと知り、その話が広がっていってどんどん神殿に集まってくる。

 

 ギルドランクに応じて潜れる迷宮は制限されG~Fが初心者ダンジョン、E~Dが初級迷宮、C~Bが中級、Aが上級、S~SSSが英雄級と本部はそう決めた。


 そうギルド職員に説明された冒険者達は各々が自分のランクに見合ったカウンターへと並び列を作った。

 処理を終えた冒険者は階段を登り転移陣に入って迷宮へと潜っていく。

 今回は様子見を決め込んでいるのが殆どで、一時間もすると戻って来る者達ばかりだ。


 商人や冒険者たちが活動している中、俺は何をやっているのかと言うと……。


「ご主人様、この軽食はこちらでよろしいでしょうか?」


「ああそこでいいよ」


 擬人化し、ミーシャと共にお店の開店準備をしていた。


 中央から外れた人通りもそこそこの通りに面した所で小さな建物を元から確保していて、それはギルドの人達にも言ってある。

 俺の素性は極秘とさせているから、相当感の鋭い人じゃないと俺が聖龍だと気が付かないだろう。


 この街に関してはダンジョンマスターとし一切干渉しないが、道楽として人間としてお店はやらせてもらう。


 俺の店で扱うのはダンジョンに潜る冒険者用に手軽に食べられる軽食やポーション類だ。

 それらは全てダンジョンアイテムとしてDPで召喚できるから格安の値段設定で販売する。


 お店の名前はディー商店だ。

 このお店の責任者のディアガン改めディーと従業員のミーシャの二人でやっていくお店だ。


 これからどうなっていくのか俺はワクワクしながら商品棚に商品を陳列していった。


 今日はダンジョンを公開してまだ二日目。

 店を確保できた商人たちは大急ぎで開店準備をし、出来なかった小さな商会は広場で露店を開く。

 ダンジョンを潜りどんなダンジョンだったのか様子見をした冒険者達はギルドで情報を売り、運のいい者は早速宝箱を見つけお宝を手に入れて自慢していた。


 まだ中心部だけだが結構な賑わいがあった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ