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来訪


 一週間過ぎてダンジョン街も落ち着き大きな賑わいを見せている。

 ルーロン王国の各地からいろんな人間が集まってきてダンジョンを攻略したり、買い物したり、転移陣を移動の手段にしたりと様々だ。


「てんちょー、かれーぱんとびすけっと売り切れました。

回復のポーションの在庫がもう無くなりそうです」


「了解~。

出しとくから陳列よろしく~」


 ミーシャにか店長と呼ばせて身バレ防止している。

 道楽で始めたお店か割と繁盛している。


 ダンジョンに持ち込める美味しいパンが売ってあると口コミで広まり、お昼になる前に完売時してしまう程だ。

 今は開店前に冒険者が並ぶ始末。


 ポーションを他より安く売っているという事でほぼ毎日完売している。


 一応他店の営業妨害にならないように店に置いてるのは100個程度で、一人5個までとしている。


 午後はお客さんは疎らだからのんびりボーッとしながらカウンターないで座っている。


「ミーシャもゆっくりしなよ。

朝にも掃除してたしそんさ頻繁にしなくても大丈夫だよ。

お茶にしようか」


「わかりました」


 素直に言う事を聞いてカウンターの中に入ってくる。


「こっちの生活には慣れた?」


「はい!

冒険者の方々も良くしてくれますし、友達も出来ました」


「へ~!!

友達出来たんだ。

どんな子なの?」


「お隣の雑貨を扱ってるおみせの子でアンナと言います。

今度一緒にお買い物に行こうと誘われました」


「おお~!

ウォーレン商店のお嬢ちゃんか~

買い物行くならお小遣いあげないとね」


 一応日給制の日払いで毎日支払ってるけど女の子同士なら何かとお金がかかるだろう。

 お洒落もしたいだろうし。


 この世界はルー銅貨、ルー銀貨、ルー金貨、ルー白銀貨、ルー虹金貨これらの貨幣が共通通貨で、1銅貨100ルーと言われている。

 1銀貨が1000ルーで1金貨が10000ルーだという。

 因みに莫大なお金か動く場合は大白銀貨と大虹金貨が使われる。

 それぞれ1大白銀貨が1000万で大虹金貨が1億だ。


「はいこれ」


 これまで売上で20万弱は売り上げているから金貨を3枚渡す。


「こ、こんな貰えません!!

それに今まで頂いたお給金もありますし……」


「いいのいいの!

俺お金持ってても使い道ないし約束してる日はお店休みにしてあげるから遊んできな~。

息抜き大事だよ」


 なかなか受け取ろうとしないから無理やり押し付けた。


「当日はその上げた金貨を使い切る事!!

何に使うかは自由だけどちゃんと考えて使うんだよ」


「わ、わかりました……」


 平民からしたら金貨は大金だ。

 大事そうに握り締めている。


 そんなやり取りをしていた時、出しっぱなしにしていた通信の魔道具に反応があった。


『もしもーし、ミカゲだけど聞こえてるかなー?』


「聞こえてる。

どうしたんだ?」


『もう直ぐでルーロン王国に着くから連絡したんだよ~。

グイメルとギャゾとモミジも一緒だからね~』


「そう言えばそんさ約束してたな。

王都についたら連絡してくれ~、迎えに行くから」


『りょ~か~い~』


 魔力反応が消えて大人しくなる道具。

 それから一日もしないうちに再度通信があって、もう着いたという事で慌てて迎えに行った。

 まだ2~3日はかかるだろうと思ったが相手が高レベルのダンジョンマスターだから普通の人間とは遥かに番うスピードだという事を失念していた。





「や~!!

久しぶりだね~!!」


「随分速かったな。

もう少しかかると思ってたんだけど」


「僕の魔法で皆を運んたからね~。

いや~楽しかった!!」


 何やら満足しているミカゲの影からグイメルが現れる。


「早速案内してくれ。

見てみたい」


 よくわからないが楽しみにしているようだから早速ダンジョンへと向かう。

 ギャゾには擬人化してもらい、モミジは幻影で人の姿になる。


 二人の準備が終わったという事で王都の転移陣を使いフロントフロアに転移した。


 ダンジョンの中にある街にミカゲ達元日本人組は特に変化はないけど、グイメルは大興奮している。


「ミカゲ同様にダンジョン内に街を作っているのだな!!

しかしミカゲのダンジョンの街とは雰囲気が違うな!!

ミカゲの所は落ち着いた雰囲気だがここは活気がある」


「そうだね~。

僕の所は昔の日本をイメージして作ったけど、ディアガンくんのは近代的だね」


「私の所もダンジョンに街を作ったけど隠れ里的な感じね~。

こういうのも面白くて良いわね」


「俺はめんどくさいから街なんて作らなかったぞ」


 それぞれが思い思いに感想を述べる。


「今日はこの街も好きに見てってくれ。

この後貴族達との宴を主催するから迷宮の方は明日案内するよ」


「おや、それは僕達は参加出来ないのかい?」


「え?

別に来てもいいと思うけど……。

ちょっと王様に確認してくる」


 通信の魔道具でやり取りをし、他国のダンジョンマスターは要人扱いという事で是非参加して貰いたいとの事なのでミカゲ達も急遽、宴に参加する事になった。

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