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異世界の聖女は何をする?  作者: 笛伊豆
第二十九章 聖女、旅立つ

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363.これからの予定ですけれど

 コートを脱いでベッドに寝転がって見回すと壁掛けテレビがあった。

 リモコンもある。

 点けてみたらニュースをやっていた。

 またどこかでミサイルが飛んでビルが倒壊している。

 戦争が好きなのかな。

 チャンネルを変えると環境ビデオらしい動画が始まった。

 これでいいか。

 静かな音楽に合わせて色々な景色が流れるんだけど綺麗な海とか無人の海岸とか、あるいは切り立った崖から流れ落ちる滝とかに偏っている。

 観光ビデオらしい。

 時々思わず息を呑むほどの美しい海と空や夕焼けなんかが出るのでつい観続けてしまった。

「お待たせしました」

 レスリーが戻って来た。

 だけでなしに大きな紙袋を抱えている。

 更に肩からバッグを下げていたりして。

「どうしたのそれ」

「夜食です」

 テレビの下の小さなテーブルに色々と並べるレスリー。

 大半はお菓子らしいビニール袋で、サンドイッチやピザの箱などもあった。

 続いて肩掛けバッグからペットボトルを取り出す。

 半分くらいが炭酸だった。

 レスリーの趣味か。

「コンビニがあったので買い込んできました。

 こんな場所にもあるんですね」

 さいですか。

 あまりお腹は空いてないけど、確かに何もないと困る気はする。

 さすがは侍女。

「これからの予定ですけれど」

 レスリーがベッドに腰掛けながら言った。

「明日の朝には港に着くので、それまでに目的地を決めておくように、ということでした」

 え?

 まだ決まってなかったの?

「いきなり言われても。

 そもそもどこに着くの?」

 出発点が判らなければ予定の立てようがないのでは。

「ル・アーブルの近くの港につけるそうです。

 そこに上陸するかどうかは未定ですが」

「どいうこと?」

 港だったらそのまま観光に行けそうだけど。

「フランスは別の国ですから。

 英国はEUから離脱したので入国の手続きが必要なんですよ。

 その手続きが出来るかどうか調べています。

 まあ私やアルバートはどうにでもなるんですが、レイナ様は日本国籍なので」

 そうか。

 レイナの場合、外国人が英国からフランスに移動することになる。

査証(ピザ)とかもいるのでは」

「その辺は何とかします。

 でもご本人は税関通らないと非合法になるので」

 なるほど。

 そういう手続きがあると。

「判った。

 別にいいよ」

「すみません」

 レスリーって外見を見ないと日本人そのものなのよね。

 ル・アーブルか。

 ベッドに寝転がりながらスマホで検索してみた。

 ル・アーブルは総称で地名は違うみたい。

 説明を読むとセーヌ川とやらの河口にあって、そこからパリまでバスで3時間くらいらしい。

 セーヌ川自体もパリを通っているから船でも行けそう。

 レスリーに聞いたら「無理です」と。

 ペットボトルの炭酸をちびりちびり飲みながら言うには、セーヌ川ってそんなに広くない上に交通量が多くてでかいクルーザーの乗り入れは禁止されているそうだ。

 観光クルーズもあるので私用の船は立ち入り禁止らしい。

「残念」

「どっちにしてもパリなんか駄目ですよ。

 目立ち過ぎます」

 そうかなあ。

 日本に居た頃の情報では美人のパリジェンヌとかたくさんいると聞いていたけど。

 レイナくらいなら紛れられるのでは。

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