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異世界の聖女は何をする?  作者: 笛伊豆
第二十八章 聖女、暇なので観光に走る

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354.だったら分野だけでも

 結局、2回お代わりしてコーヒーにデザートのアイスまで食べてからレイナは部屋に戻った。

 レスリーに止められなければずっと食べ続けていたかも。

 居座ると従業員の人たちが食事出来なくなると言われて渋々席を立ったレイナだった。

 いかん。

 油断していると歯止めが利かなくなる。

 くり返すがレイナに物理的な限界はない。

 聖力はすべてを覆す。

 いくら食べても太らないし、逆に食べなくても痩せない。

 魔法のようだが現実改変とはそういうものだ。

 これもう私、人間じゃないよね?

 そういえばラノベにも時々出てくるけど、神様とかドラゴンとかが人間に化けている場合、別に食事しなくてもいいとか。

 エネルギーはどこからか得ているから何も摂取しなくてもいいけど、食事は出来るし食べると美味しいので普通に食べているだけ。

 あれはレイナと同じだったのか。

 いや妄想(ラノベ)のキャラだけど。

 部屋に戻ってもやることがない。

 いや、観光先を決めるんだった。

 でも私、全然判らないからなあ。

 住んでいた日本のことすら知らないのに、何の関係もない欧州のことなんか知るか。

 結局はスマホを頼るレイナだった。

 それでも決まらない。

 というよりは選択肢が多すぎて困る。

 何か切り口がないと。

 ここはやはりアニメとか漫画に頼るしかないか。

 検索するとアニメの「聖地」をまとめたサイトがあった。

 もちろん日本が大半だけどアニメは国境を越える。

 世界中にアニメの舞台はある。

 だけどやはり大半は存在しない場所を無理矢理こじつけたような所だった。

 例えば○撃の巨人の舞台はドイツの街だそうだ。

 そのものじゃなくて、どうも作者がモデルにしたらしいとかいう情報が載っていた。

 スペインの寂れた街とかアルプスの山とか、あるいは少年と犬が凍死したとかいうベルギーの教会とかも出てきたけど、そんなのはちょっと。

 テレビでやっている赤毛の女の子の家は実在するというか聖地化しているらしいので心が動いたけど、どうもカナダとからしいなので断念。

 大西洋の向こう側はちょっと。

 困った時には人に投げるに限る。

 日本に来てから知ったんだけど「他力本願」っていい言葉だなあ。

 レスリーに電話したら怒られてしまった。

『他力本願は人に丸投げすることじゃないです。

 自分に出来る事をやって、それでも駄目な事は神様にお任せするという意味です』

 突っ込んでくるのはそこか。

 ていうか何でそんなことまで知っているんだレスリー。

 本当に英国人?

「自分に出来る事はやった」

『足らないです。

 もっと絞って下さい。

 アニメだと具体的には?』

「ありすぎて絞れない」

『だったら分野だけでも』

 うーん。

 強いて言えば日常系だけど、それってほとんど日本国内の話になる。

 だって日本の日常だから。

 欧州限定だと、そうだな。

「そういえばアレがあった」

『何です?』

 シリーズ物で欧州などを舞台にした子供向けの話のアニメだ。

 赤毛の女の子の話もそのひとつだったっけ。

 その中にあっちこっち旅するようなものもあったはず。

 それを言ったらレスリーはすぐに判ったようだった。

『ああ、なるほど。

 日本アニメーションの世界名作劇場ですか。

 レイナ様、あんなのまで観てたんですか』

「異世界物ばっかりで飽きたときに偶然見つけて。

 長いしストーリーがしっかりしているから暇つぶしに良かった」

 実は結構夢中になってしまって徹夜で丸々1本見通したこともあったのは内緒だ。

 何というかミルガンテとか大聖殿とかとは真逆な世界なのが良かった。

 しかも大半の主人公は少女でしかも孤児だったりする。

 苦労しているし。

 レイナとは方向性が違うけど、幼い頃から鬱屈しているという点では共感出来た。

 魔法少女物などでは味わえない感覚だった。

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