表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/13

お兄様からの愛は強めです。


「お嬢様、紅茶をお持ちしました」


王太子様御一行がお帰りになって、お父様からのお小言が始まる前に足早に自室へ下がった。


平然を装ってはいるが内心は色んな意味でドキドキ。

疲労感がドッと押し寄せる。


「モア、ありがとう。この香りはレモングラスね」


「あ、は、はい!お疲れでは無いかと思いまして」


「下がって良いわ」


「…承知しました」


(モアさんなんだかお顔が赤かった気がするけど……気のせいね。 あーーーー癒される。美味しい)


さて、この後のゲーム展開は、お茶会のクッキーが美味しかったと言う事でエリアス様がソフィを城下町で舞台を観に誘う。その観劇の場に居合わせた私は嫉妬でソフィの元へ後日出向きネチネチと嫌味を言いまくる。そこにエリアス様が助けに来てくれる定番のヒーロー参上胸キュンストーリーの予定だ。



---コンコンコン   と、ドアがノックされる。


「レイラお嬢様、お兄様がお見えでございます」


外に控えていたモアの呼び掛けに応じ、兄を部屋へ招き入れる。


「どうなさったの?お兄様」


「レイラ、明後日城下町に舞台を観に行かないかい?」


(来た!コレはあの舞台ね!!)

「是非観に行きたいですお兄様!」


少し食い気味になってしまい、兄は不思議そうな顔をしながらも


「そんなに兄との外出が楽しみかい?」


と都合の良い解釈をし始めたので一旦スルーし


「どんなお芝居が観られますの?」


暗に興味はお兄様で無く別にある事を印象付ける。

若干不服そうなお兄様には気付かないフリを決め込む。


「勝気な令嬢が、不正をした商人を断罪する物語だよ!主演の名はレイン。何処かで聞いた事のある名前だね!!」


「へぇ…」

(おかしいわ。本来であれば平民の少女が王太子様を危険から守り愛し合うも身分の違いから結ばれない運命となる悲劇のストーリーだったはず。恐らくヒロイン不在によってついに物語が変わってしまったのだわ。どうしたらいいの…)


「レイラどうしたんだい?顔色が良く無いよ?今日は色々あったからね。ゆっくりお休み」


「えぇ、お兄様。そうさせて頂くわ」


兄が退室した後、レイラはソファーに座り込み項垂れた。



エクトル王子同様その日はレイラもまた、今後の不安から眠れぬ夜を過ごすのであった。


「ソフィはどこなのーーーー!」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ