思案する第一王子様と、眠れぬ第二王子様でした。
侍女長が紅茶と、先程持参して頂いたお菓子を運んできた。
レイラの目が一瞬輝いたのを見逃さなかったエリアスは
「レイラ嬢、どうぞ」
と勧めてくれる。気配りが完璧だ。
「いただきます。………中々のお味ですわ」
本当は目をキラキラさせて『美味しすぎるーーーー!』と叫び出したい気持ちだがレイラのイメージを守る為グッと堪える。
「兄上が城下中探したんだ。もっと喜べないのか?もしくは感謝の一言でも述べたらどうだ」
エクトルが毒付く。
「エクトル様、失礼ながら貴方様がなさった事の様に仰るのは如何かと思いますが」
「なっ…先程から何なんだ!」
「いえ、私は思うままを率直にお伝えしたまでですわ。エクトル様には感謝する事が思い当たりませんので」
エリアス様が横でクスクスと小さく笑っている。
談笑しながらお茶を飲み終えた所で、
「…ではそろそろ私達は城へ戻ります。フラヴィニー家の紅茶はとても美味しい。フラヴィニー公爵、また寄っても構いませんか?」
「勿論です王太子殿下。」
ーーー「兄上!なんなんですかあのフラヴィニーの娘は!」
帰宅の途につく馬車の中でエクトルは憤慨していた。
「一筋縄ではいかない令嬢だと噂には聞いていたが…エクトルと良い友人になれるのでは?」
「兄上!!」
『友人だなんて…不敬罪に問いたいくらいだ!しかし、あの瞳に真っ直ぐ見つめられるとどうも調子が狂う。そして一言何か言ってやりたくなる。なんなんだあの女は!』
『噂では、他の令嬢を牽制し、裏から手を回し陥れる事もあると聞いているが…王家に味方する者か、もしくは牙を剥くか。彼女の事を深く調査する必要があるな』
それぞれの思いを乗せ、豪華で乗り心地最強の馬車は王城へと進む。
ちなみにエクトルはその晩、一睡もできなかった。目を瞑るとレイラの冷たく美しい顔と鼻持ちならない態度を思い出しては悶え苦しむのだった。
「くそーーーーー!!!」
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