表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/14

12.これからの未来(内部時間2035年8/1)



時刻は午後9時30分。俺は光梨の部屋の前に立っていた。


「おーい、光梨。・・・歯磨き良いのか?」


さっきから100回位ノックしているが全く返事がない。


「もしかして、もう寝たのか?」


そう思いつつ俺は鍵穴に手を当てて鍵穴の形の通りに魔力を練り、鍵を作った。そして、その行為に少し罪悪感を感じつつ鍵を開けて中に入った。一言、


「入るぞ。」


と告げながら・・・



・・・



その時までの光梨。時間は光梨が自室に籠ったところ迄遡る。


「・・・もう、お義母さまったら直ぐあんな事言い出すんだから。それにしても・・・」


『だって貴方たち、18歳になったらすぐ結婚するでしょう?』

『『な、なぜそれを・・・え?』』


私は、その誠の言葉を思い出し恥ずかしくて顔を真っ赤にした。


「うぅぅぅ・・・誠のバカバカバカ!! 私だけだと思ってたのにぃ~~~!! ・・・誠なら私との結婚、考えてくれるかな? ・・・誠と結婚か・・・きっと毎日が幸せに溢れてるんだろうなぁ・・・」


そうやって、いつも通りに誠との結婚生活を妄想していると・・・



コンコンコン・・・



「ひゃあ!!? ま、誠!?」

『お、大げさだな。こっちはギリギリだっつうのに・・・』

「だ、だから今は会いたくないって言ってるでしょ・・・」

「・・・」


それでも、足音が聞こえなかったから1階には行っていないのだろう。その為、私は寝たふりをした。

そして、ノックが100回鳴った後・・・


「もしかして、もう寝たのか?」


そう誠が言うと扉に触れた。そして・・・


「入るぞ。」


そう言って誠が部屋に入ってきた・・・



・・・



「な、何? 何か用?」

「何か用? じゃねぇ。」


そう言って俺は、光梨の額を少し強めにデコピンした。


「痛っ・・・むぅぅぅ!?」

「・・・元の光梨に戻ったな?」

「!? う、うん。」


そして、一拍置いて今回のお家騒動の核心に迫ることを言った。


「これは偽らずに、正直に答えてほしい。」

「う、うん。分かった。」

「光梨自身、これからの俺との関係性をどうしたい?」

「え? どういうこと?」

「お前には今、3つの選択肢がある。」

「うん。」

「1、交際という関係性のままでいる。

 2、交際という関係性を捨てて、別れる。

 3、これからは婚約者として俺の隣に立つ。

 この内のどれがいい?」

「え、えっと・・・う、うーん。」


そして俺は、返答を待つ。そして、意外な返答が帰ってきた。


「・・・1つめ、かな?」


俺は、この返答に内心驚いていた。


(やっぱり何か悩みでもあるのか? 思えば母さんに孫を見たいと言われてから変だったな。いつもはあんなに慌てないのに・・・。どうしたんだろう?)

「・・・そうか。」

「・・・私、心が揺らいじゃったの。このままでいいのかって。だから一生懸命、考えたの。」

「・・・」

「・・・でも、答えが出ないの。まるで、このままを望んでいるかのように・・・。そしてね、分かったの。そうなるのが怖いって。もし進展したとしても、いつか別れがくる。それが、ものすごく怖いの・・・。捨てられるのが、どうしようもなく、怖いよ・・・。」


今の光梨の声は、普段からは想像のできないほど暗く悲しく、聞くのが辛い程弱々しい声だった。・・・はぁ、まったく、手がかかるなぁ。


「ほんと、世話のかかるお姫様だな。昔からこうだったっつーのに、全く変わってねぇな。」

「で、でも、本当に怖くて・・・」


そして俺は、少ししつこくなってる光梨の頭にそっと触れそこを優しく撫でながら囁いた。


「少ししつこい。」


・・・ペチっ。


「あぅ・・・もう、なにすんn・・・」


そして光梨の両頬を右手の親指と人差し指で掴みながら次のように言った。


「お前は、また逃げるのか? また嘘を付くのか? 分かってるぞ、お前は3番を望んでいることを。自分の彼氏を嘗めんなよ。」

「ぁ・・・」


そう言って掴んだ手を放した。

光梨は顔を真っ赤にしながら少し首を縦に振り、俯いた。これは・・・正解と捉えるのが正解かな?


「人は待ってはくれない。実際、俺は狙った物を必ず逃さない主義なんだよ。簡単に言えば一途といったところか。」

「ぇ・・・?」

「だから、俺はお前を・・・光梨を見捨てない。絶対に。これからもずっと、死ぬときだって一緒だ。」

「ぁ・・・」

「だからさ、これからも俺の隣に、居てくれるかな? そして、もし光梨が良いなら・・・」



「俺と、結婚してくれ。」



「ぁ・・・。はいっ、こんな私で、良ければ!」


俺は、このタイミングで、光梨がもう少しで元に戻るタイミングでプロポーズをした。結果は成功。光梨も今まで以上に幸せそうに笑っていた。



・・・



午後11時30分。俺は光梨と一緒に布団に寝転がっていた。


「やっぱり俺は、光梨の笑顔が大好きだな。」

「え? そう?」

「あぁ、見るだけで自然と笑顔になる。」

「えへへ、ありがとね。」


・・・チュッ。


「お、おう。どういたしまして・・・?」


たった今、俺は右頬にキスをもらった。その破壊力に心臓が破裂したかと錯覚したくらいだった。


(駄目だ。バカップル化が驚きの速度で進行してる。)


そして、眠気が襲ってきたので・・・


「お休み、光梨。」

「お休み、誠。」


俺たちは恋人という関係性を超えた。お互いの婚約者となり、手を繋ぎながら眠りについた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ