表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/14

11.は?(内部時間2035年8/1)



「私たち4人で、異世界に行きませんか?」


突然言われた俺は絶句した。隣の光梨を見ても驚いて固まっていた。とりあえず、俺は正気かを聞いた。


「成海・・・、脳みそまるごと逝った?」

「成海が変な発言をするのは珍しいね。というより初めてかも。」

「お、お二人とも! 私をバカとか変人だと思わないで下さい!!」



・・・



「だってさぁ、異世界だよ? そりゃぁ俺たちもステータスとかスキルとかそういうの持ってるけど・・・」


俺は、この発言を途中で止めた。成海が涙目になったからである。・・・正直気まずいけどそこに救世主(本人に自覚なし)が現れた。


「本当なの? なるちゃん。」


そう、救世主とは光梨だった。その時、誠と成海の心は同じ事を思っていた。


「そう、みたいですわ。」(本当に助かりました。今度それとなくお礼をあげませんと・・・)

「・・・『みたいです?』 なんで言い切れないんだ?」(まじで助かったわ。後で愛でてあげよ。)


ちょっと尊敬の念を懐きつつ俺は、驚きを浮かべながらそこについて聞いてみた。


「はい。まだ存在を証明するものはありません。ですが、どうして地球上の生命体にステータスが備わっているのか、気になりません? 私も調べている最中ですが、外部からの干渉であることは間違いないと思われます。そして、調べていくうちに、ある別次元に存在する世界に行きつきました。それが・・・」

「・・・異世界、ということか。それで、どうやって行くんだ? 成海が連れていってくれるのか?」


俺は、その異世界を知らない。座標が分かっても変に数字が並んでいても意味が分からない。じゃあ、誰がどうやって連れていってくれるのか。そこも気になった。ということで発言したら、衝撃的な発言が返ってきた。


「はい。私のユニークスキル『次元間転移』で転移させます。」

「・・・マジかよ。でもまぁ、異世界とか気になるんだが、時期がなぁ・・・」

「分かってます。なのでお父さんの権力で学校を休みにするから大丈夫。だから明日の午前9時に私たちの家の前に集合してね。」

「え? 半ば強制的に決まってしまった・・・」


そうして、多少のアクシデントもありつつ俺たちは解散し帰り道へついた。そしてその道中・・・


「なぁ光梨。」

「ん? どうしたの?」

「なんで、ついていく事にしたんだ?」

「なんでって・・・。貴方が好きで、離れたくないと思ったのもあるけど、何よりも私を愛してくれている貴方に、誠に尽くしたい。そう思ったからだよ。」


そう言って光梨は微笑んだ。その笑顔と言葉に、俺は光梨を思い切り抱きしめたくなったが、それを必死に堪えて言葉を紡いだ。


「そうか、嬉しいよ。」

「本当!?」

「あぁ、本当だよ。」


そして俺は光梨の頭を優しく撫でた。それを光梨はさも当然のように受け入れてくれる。そんな光梨を空いている左腕で抱きしめると光梨がこんなことをいった。


「誠、早く帰って、その・・・誠といちゃつきたい、です。」

「っ・・・!! そ、そうか。じゃあ、転移で行こうか。」

「うん! じゃあ・・・えいっ!!」


すると背中に2つの柔らかな感触が・・・


「って、なんで背中なんだよ。」

「え?・・・だめ、なの?」


そう言われた。・・・ったく、付き合ってから感情の(タガ)が外れまくってて断ることができねぇ・・・


「・・・いいよ、いくらでも。」

「ぁ・・・。わ、分かった。じゃあ・・・」


そう言うと光梨は、更に腕に力を入れて密着してきた。

その事に気恥ずかしさを感じながらも、光梨の足を持ち上げておぶりながら、死神魔法の中で唯一の移動魔法を発動させた。


「『死神魔法:死神の誘い』」



・・・



「お帰りなさい。誠、光梨ちゃん。」

「ただいま、母さん。つーか、最近いつもこっちじゃん。」

「ただいまです。お、お義母(かあ)さま・・・」


そして、声を掛けてから手を洗いに行った。因みに、光梨が母さんの事を義母(はは)と呼ぶのは、母さんがお願いしたのだ。そこに父が便乗し、まだ結婚もしていないのに義父(ちち)義母(はは)呼びとなってしまった。そして、それは俺が光梨の両親を呼ぶ時にも適用(?)されるらしい。


「ところで光梨ちゃん。」

「はい。なんでしょう?」

「いつ孫を産んでくれるんです?」

「ふぇ!? ちょ、ちょっとまだ早いでしゅ!!!」

(あ、噛んだ。てゆーかめちゃくちゃ可愛い・・・)

「だって貴方たち、18歳になったらすぐ結婚するでしょう?」

「「な、なぜそれを・・・え?」」

「あらあら、凄く息ぴったりじゃな~い。」

「え、え~っと・・・光梨?」

「ぁぅぅ・・・」


ちょっと声を掛けたら、耳まで真っ赤にして俯いてしまった。・・・もしかして、嫌われた?


「え? 嫌われた? それとも・・・」

「・・・別に嫌ってない。でも・・・今は、話したくない。」

「え?」


そしてそのまま二階にある自室に行ってしまった。


「・・・か・あ・さ・ん?」

「えっと、その、これは・・・」

「シャラップッ!!!」

「は、はい・・・」


その後、母さんにみっちりお説教をした。



紅葉家の序列(高い順)

紅葉翔(誠の父)>紅葉誠=青葉光梨>(≧)紅葉唯

という感じです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ