ミッション06-ワーニングー
ーおはようございます。
これは日本だけでなく、海外世界中で似たような意味を持つ言葉が存在する。
相手に、朝の挨拶をする。
コミュニケーションをとる。
主な目的はそんなところだろう。
と、思った底の少年たち、少女たち。
今一度考えてほしい。
隣の席で
『おはよー』
『あ、おはよー』
と、挨拶が交わされているのを毎朝一人、誰一人にも声を変えられることなく聞かされる立場の人間を。
『おはよー』
も、もしかして俺か?
そう、どきどきして振り返ってみればそれは別のだれかに向けられたものであることに気づき、どうしようもない虚無感と、そしてその動作をどうごまかそうか毎日必死に考えている俺のことを。
いまいちど問う。
あいさつの目的とは何ぞや
Answer:ボッチにボッチであることを再確認させるための儀式である。
これぞ万有引力の法則にも並ぶ、世界的大発明。
万有離力だ。
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と、まぁいろんなことを言いつつも、挨拶というものは大事なものでして。
朝、登校中におばあちゃんやおじいちゃん、年配の方々に挨拶をするとかなりの高確率で帰ってくるから毎日俺はそれを実践している。
そのとき、おれは『あぁ、今日もおれ、生きてるなぁ』なんて思っちゃたりする。
逆に、『おはようございます』なんていってみても、何の反応を示されないまま通りすぎられると。
『あ、俺今日しんだわ…』
なんて思ったりする。
つまり、俺が何を言いたいかというと。
「挨拶されたらきちんと挨拶しろ!!」
っていうことだ。
「いや、いきなりなに叫んでるの、兄貴…」
「少々万有離力についての持論を展開していたところだ」
「万有離力?引力じゃなくて?」
ここは毎度毎度、二人顔を突き合わせて皿の上に乗せられた、動物の死骸、土から生えたものを焼いたり煮たり切ったりしたものを食べるところ。
うん、食卓ですね。
「それよりさ今日は何時ぐらいに帰ってくるの?」
「ん?我が妹らしからぬ発言だな…お兄ちゃんはいつも定刻道理帰ってきてるではないか」
「いや、昨日遅かったじゃん」
「まぁ、それはそれだ」
昨日は図書委員会の手伝いを半強制的にやらされたのであり、むしろこれは非日常的なものであるからして、むしろ逆に私は学校が終わると同時にかばんをもち、さも『帰ったら勉強しないとな』的な雰囲気を醸し出しながら家に直帰するのが常である。
ゆえに、
「今日はいつもと同じぐらいに帰ってくる…と思う」
「じゃぁさ、駅前の本屋であれ買ってきてくれない?」
「あー、あれ?今日新刊発売だっけ」
「うんそうなの。だから、お願い!」
パンッと、両手を前にして柏手を打つ妹であるところの幸乃助。
おいおい幸よ、お兄さんは神様でも仏様でもない。
ただのお兄様だぞ?
そのお兄様をパシリに使おうなどと、不届き千万!
「読み終わったら貸してあげるから!!」
「ん、いーよ」
まぁ、基本俺的には妹には甘々なところがございますから。
それに、あれは俺も結構読んでるしな。
「んじゃ、帰り少し遅くなるな」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「で、ところ変わってその本が売られている駅前本屋前なのですが…」
「何をぶつくさつぶやいてるのかな、佐藤健二君?」
いや、なんでここで先生と一緒になっちゃうかな~?
こちらにおわしますは、いままで重要人物っぽい雰囲気を醸しながらも、一度も名前すら出てこなかった伝説であるところの司書の戦士、平川先生でございます。
「いえ、少し先生の紹介をしていたところです」
「ん?いったいどこのだれにだね」
「閲覧回数のあまり伸びないこの自作小説(笑)を読んでくださっている、読者の皆様にです」
「そうか、それは大切だもんな。どうだ、私のことは見目麗しい、大和なでしことでも紹介してくれたかい?」
「いえ、姿かたちについては一切触れていませんよ。と、いうか、今のところ誰も描写されたないんじゃないですかね」
ー閑話休題ー
「で、話は元に戻るんですが、なんで先生がこんなところにいるんですか?」
「ん?私がこんなところにいてはおかしいかな?」
まぁ、場所的にはいてもおかしくないんだけど、時間的におかしいような気が…
「図書室はどうしたんですか?」
「委員の人たちに任せてきたよ。今日は自主休暇だ」
いや~、それってまずいんじゃないんですか?
ほら、一応うちの学校って公立ですし。
なにかとうるさいんじゃないんですか?
首とかなったりしないよね、この人…
「そう心配そうな顔をするな。ちゃんと大義名分はもってきている」
「へぇ、ちなみにどのような?」
「『図書室の利用者を増やすために、最近の若者が読む傾向にある本の研究、および校閲の前準備』と、いうものだ」
うっわー、結構いいかんじの言い訳考えてるよこの人…
まじか、こんな大人が公務員になれるのかよ。
「まぁ、ようはここの使い方だな!」
と、平川先生が指さしたのは自分の頭。
言いたいことはわかるけど、なんというか納得しがたいというか、大人の汚いところを見せられて反吐が出るというか、クリスマスにサンタさんが来るかな~なんて期待してたら前日に親から『はい、これクリスマスプレゼント』って手渡しされたような気分だ。
「で、佐藤君は今日は何を買いに来たのかな?」
「…本を買いに」
「ほう、どのような本に君という『若者』が興味を持っているのか、興味があるな」
「いや、ここで言い訳のこじつけなんてしなくていいですから」
――しかし、困ったことになった。
え、何が困ったって?
そりゃ、俺が買う本のタイトルを先生に見られることを防がねばならないからだ。
『別にエロ本買うわけじゃないんだろ?』
そうおもったそこの読者よ、ことはそう甘くないのだ。
俺がここに来たのは『妹』に頼まれたからだ。
そう、『妹』なのだよ、ワトソン君。
妹というからにはそれは性別で言えば女であり、英語で言うならfemail or girl だ。
not = manなのだよ。
つまるところ、正直に言おう。
俺が買う予定の本のタイトルを。
それは…
『☆ハニーストライク☆』だぁああああああああああああ!!
名前の両端についている星の痛さもさることながら、その表紙絵もまた少々ろりっけのある女の子であるからして…
つまるところ何が言いたいかというと。
本を買う→先生にばれる→『え、お前ってそういう趣味だったのか…まぁ、先生は気にしないぞ!(汗+苦笑い)→えもいえぬ雰囲気→社会的死→ご臨終
というわけだ。
さぁ、そこにいるみんな、俺はどうすればいいんだろうか、この苦難を!!
最後まで読んでくれてありがとうございます!
これからも読んでいただけると嬉しいです。
ブックマークぽちっとな(@^^)/凸




